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▼ 松原の神事が終わると、氏子関係者たちは次の神事である海浜の修祓(しゅばつ)のため、福田浜に移動した。 |
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海浜の |
修祓 |
に向かう一行/ |
福田 |
海岸(遠州灘) 10:38 |
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▲▼
榊(さかき)と注連縄(しめなわ)が結びつけられた鉾(ほこ)を持った神職が波打ち際まで進み、空に向けて鉾を振り回して神々の降臨を促す一方で、氏子がスコップで砂を掘り、神々の依代(よりしろ)となる大榊(おおさかき)を植える作業が行われた。 |
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神々の |
憑代 |
( |
神籬 |
)を植える 10:42 |
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▼
福田浜の神事を見守るのは、東側に整列したサーフ・パトロールの隊員たち。水際に旗を立てて遊泳許可区域を設定し、各自救命浮器を携えて出動準備を終えていた。この5人が浜垢離の安全を守る。 |
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遊泳許可区域を設定し、救命浮器を携えたサーフ・パトロール隊員たち 10:46
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▼
白砂青松の広大な福田浜の渚に鉾(ほこ)と天神(てんじん)と呼ばれる大榊(おおさかき)と共に先供と輿番の浜印(はまじるし)(旗)が立てられ、神饌(しんせん)を載せる八足机(はっそくづくえ)などが置かれた祭壇が遠州灘に向かって据え付けられた。大榊や浜印の笹は、神々の依代(よりしろ)、つまり、神々が降臨するための目印で、神籬(ひもろぎ)となるものである。 |
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海浜の |
修祓 |
/遠州灘 |
福田 |
海岸(静岡県磐田市) 10:51 |
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▼▲ 最初に、禰宜(ねぎ)が海神(わたのかみ)と祓戸大神(はらえどのおおかみ)を迎える迎神詞を奏上。「オー」と警蹕(けいひつ)を掛けて座に戻り、続いて米、魚、酒などを献饌(けんせん)したあと、
久野宮司が砂浜に直に正座し、祝詞(のりと)を奏上した。 |
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御幣 |
によるお祓いに続いて切り |
麻 |
でお清め 10:56 |
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▲▼
大麻(おおぬさ)と紙吹雪のような切麻(きりぬさ)による修祓(しゅばつ)の後、参列者全員に20cmほどの竹串に紙垂(しで)を付けて麻で縛った小祓(こばらい)が配られ、各自、起立したまま、小祓に息を吹きかけたあと、頭からつま先まで、左、右、左と身体を祓(はら)った。 |
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こばらいに
いきをふきかけ みそぐあき |
The autumnal purification,
insufflating an exorcising charm with breath. |
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▼ 撤饌(てっせん)のあと、禰宜による昇神詞の奏上で神々を送り、砂浜での修祓(しゅばつ)の神事が終わると、海に入って垢離(こり)を取る浜垢離(はまごり)を行うため、先供たちは、砂浜の上で脱衣して褌(ふんどし)一丁の裸形(らぎょう)となった。
私もシャツと海パンを脱いで褌一丁になり、海に入って激写する体勢を整えた。(荷物は福代さんが持って下さるので本当に有り難い。) |
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その場で裸になる神輿 |
先供 |
係たち 11:05 |
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▲▼ 輿番は、白丁の袖をたくし上げ、袴の股立ち(ももだち)を取って水浴に備えた。神職だけは、禊の定番である越中褌を着用するが、氏子たちは六尺褌である。今年は、珍しく神職と同じ越中褌の子供がいた。 |
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裸になったあと、全身の厄(やく)を拭い取った小祓(こばらい)を神々の降臨する憑代(よりしろ)の下に立てて、祓戸大神(はらえどのおおかみ)にその処理を託したのち、浜垢離(はまごり)に向かうのが伝統の作法である。 |
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▼ 最初は神職たちの禊で、西から久野宮司(左端)ら3人の神職が鉢巻・越中褌姿で並び、遠州灘に向かって柏手(かしわで)を打ち、拝礼したあと、海に入って波を被り、身体を清めた。 |
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神職たちの |
浜垢離 |
【壱】 〜渚で拝礼〜 11:07 |
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神職たちの |
浜垢離 |
【弐】 〜遠州灘に入る〜 |
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▼
この日は波が荒く、神職たちは頭から海水を被って心身を清めた。私も海に入って撮影していると、大波が押し寄せ、宮司の東側にいた二人は、完全に波に呑まれてしまった。神職たちのこのような激しい禊を目にしたのは初めてで、少々驚いた。私も倒れそうになったが、何とか踏ん張り、カメラの水没を免れた。 |
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神職たちの |
浜垢離 |
【参】 〜頭から波を被る!〜 11:07 |
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▼ 宮司ら神職たちの禊が終わると、御輿先供係(みこしさきともがかり)と書かれた浜印(はまじるし)を持つ旗手を先頭に、六尺褌姿の先供(さきとも)たちが氏子一番乗りで海に入った。去年まで肩車の上で元気な姿を見せていた長老の鈴木暁二さんは、お亡くなりになられていた。享年82歳。氏のご冥福を祈る。〈
合掌 〉 |
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先供 |
たちの浜垢離【壱】 〜沖に向かって拝礼する〜 11:08 |
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▲▼
ガイドブックが規定する禊装束は、「町印手拭いの鉢巻と晒(さらし)の褌(ふんどし)」となっていて、腹巻の規定がないので、普通に読めば、神職のように鉢巻と褌だけで、腹巻は認められないと解するのが妥当だと思われるが殆どの人は腹巻を締めている。 |
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先供たちの浜垢離【弐】 〜気合いを入れて遠州灘に入る〜
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▲▼ 布が貴重だった江戸時代のことを考えると、海に入るのは褌一丁が当たり前で、腹巻などはあり得ないと思われるが、白晒布の腹巻・褌は御大祭の正装であることから、浜垢離でも容認されているのであろう。しかし、規約通りの人もおり、全員腹巻なしの方がすっきりして良い。 |
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先供たちの浜垢離【参】 〜誰もいない大海原に入る!
〜
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▲▼ 先供たちは、誰もいない大海原に真っ先に入った。何という爽快な気分! そばにいて同じ褌一丁で激写している筆者も共有するこのフィーリング。神職を補佐し、8日間の神事を取り仕切る彼らの任務は重大で、浜垢離で心身を清め、清々しい身となってこそ神々にご奉仕できる資格が得られる。 |
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先供たちの浜垢離【四】 〜沖の神々に祈る〜 11:09
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▲▼ 先供たちは、寄せ来る大波を浴びて垢離(こり)を取ったあと、荒波に洗われて丸くなった小石を拾い、浜砂と海水を桶に汲み取る。浜砂と海水は御大祭前日の「御池(みいけ)の清祓(きよはらい)」に、小石は御大祭の「御輿出御祭」に使われる。 |
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先供たちの浜垢離【六】 〜引き揚げる第一陣〜 11:10
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▲▼ 先供たちに続いて烏帽子(えぼし)・白丁(はくちょう)・褌・白足袋・草鞋(わらじ)を着用した輿番(こしばん)たちが権現(ごんげん)の浜印を掲げ、旗手を先頭に海に入り、心身を清めた。輿番だけは裸にならず、神輿を担ぐときと同じように上衣の袖を肩までたくし上げ、袴の股立ち(ももだち)を取った勇壮なスタイルである。 |
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輿番 |
・ |
権現 |
の浜垢離【壱】 11:10 |
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輿番たちの入水は、例年になく早く、先供たちが神事に使用する砂や丸石を採取し終わらないうちに始まった。 |
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輿番の浜垢離の最中に、見付天神裸祭保存会の鈴木亮司会長が海に入り、垢離を取った。鈴木会長は西中区二番觸に所属しているので、赤鈴の鉢巻を締めている。 |
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見付天神裸祭保存会・鈴木亮司会長と記念撮影 11:12
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撮影:福代陽一 |
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見付28町の祭組は、見付天神から遠い地区から順に並んだ西区・西中区・東中区・東区の4つの梯団(ていだん)に所属し、それぞれ8・4・11・5の祭組で編成され、見付天神・拝殿でフィナーレの鬼踊りが行われる堂入りは梯団毎の順番で行われる。例年の浜垢離はその順に添っていたが、今年は、輿番に続き、西中区梯団の祭組が早々と海に入り、各梯団が入り交じっての浜垢離となった。 |
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祭組の浜垢離【壱】 〜海に向かう西中区梯団〜 11:14
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祭組の浜垢離【壱】 〜裸っぽ集団の中に入って激写!〜
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祭組の浜垢離【四】 〜祭組が入り乱れた勇壮な浜垢離〜 11:17
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びゃっこんの なみにあらわる あきのこり |
The autumnal purification, white loincloths being washed by the waves. |
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