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平成26(2014)8月30日(土)31日(日)に一泊二日の日程で静岡県磐田市(いわたし)に行き、見付天神裸祭の最大のイベントである御大祭に和田グループ第六期8人の代表として参加した。いつも夜になると雨が降るが、今年は一滴の雨も降らず、裸っぽの躍動する写真約1600枚を切り取ることができた。 |
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見付天神裸祭「 |
御大祭 |
」会場の衛星画像 |
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画像:Google Earth |
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▼ 8月30日(土)は、朝7時に起床し、JR東京駅新幹線ホームで八王子の長谷川昇司さんらと合流し、10:56発新幹線こだま649号(2号車)で掛川駅まで行き、東海道線で磐田駅に着いたのが13:03だった。宿泊場所が異なるので、同行者たちと一旦別れ、旧東海道見付宿(みつけじゅく)の見付天神入口にある江戸時代の寛政12年(1800)創業の老舗割烹旅館「大孫(だいまご)」にチェックインした後、御大祭の主要ポイントを下見した。 |
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見付天神裸祭「御大祭」の主な会場
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東海道分間絵図
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▼ 道中図(どうちゅうず)は、江戸時代に作成された陸路や海路を記した絵地図で、今日の道路地図と観光案内を組み合わせた要素を持つ。元禄3年(1690)に遠近道印(おちこちどういん)が「見返り美人図」で知られる菱川師宣(ひしかわ・もろのぶ)と共に製作した「東海道分間絵図」は、代表的な道中図のひとつであり、1/12,000の実測図上に河川や橋梁・宿場町・一里塚・名所旧跡などが師宣の絵によって詳細に描かれている。 |
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江戸時代に描かれた見付宿/東京国立博物館所蔵
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▲
道印とその門人は、優れた道中図製作者として知られるようになり、以後各地の道中図を製作するようになった。江戸幕府でも道中奉行所が道路事情の調査を兼ねた大規模な道中図製作を行った。それが6年の歳月をかけて文化3年(1806)に完成した全103巻の「五街道其外分間延絵図並見取絵図」で、五街道・付属街道・脇街道とその周辺情報が詳細かつ美麗に描かれて、全80巻にまとめられたものが東京国立博物館に所蔵されて重要文化財に指定されている。 |
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東海道見付宿案内板
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▲▼ 見付宿場通り(旧東海道)の北側にある御廣前(おひろまえ)と書かれた一対の大提灯が見付天神の参道入口で、その直ぐ奥に比佐麻里祭(ひさまりまつり)と書かれた一対の大きな幟が立っている。総社の古い記録に飛蘇鞠(ひそまり)祭とあり、祭事始めの無言の参列や神輿渡御の際に灯火を消したり人声を禁じるなど、厳粛な祭事に徹する祭を表すものというが、その文字の詳しい意味は宮司にも分からないという。 |
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矢奈比賣神社表参道入口 2014.08.30 13:51
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大鳥居のそばに立つ矢奈比賣神社見付天神社(矢奈比賣天神社)の説明板
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赤鳥居と |
悉平太郎 |
の銅像 13:57 |
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▲▼ 悉平太郎の銅像のそばに「国指定重要無形民俗文化財 見付天神裸祭」と書かれた石碑があり、その近くに磐田市教育委員会の説明板がある。これらは、平成12年(2000)に裸祭が静岡県指定から国指定の重要文化財に昇格したことを記念して設置されたもの。これを機に、平成14年(2002)には、従来の実行委員会を改編して見付天神裸祭保存会が発足し、裸祭は保存会が主催する祭礼となった。 |
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磐田市教育委員会による見付天神裸祭の説明
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▼ その昔、見付宿には人身御供(ひとみごくう)の悲しい習わしがあり、それを救った霊犬・悉平太郎(しっぺいたろう)の伝説は今に語りつがれており、これが裸祭の起源ともいわれている。その詳細は
悉平太郎伝説
に詳しい。 |
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▼
磐田市では、市政施行7年目に当たる平成23年(2011)、新たな磐田市のスタートを記念して8〜9月に磐田市を代表するイメージキャラクターのデザインを募集したところ、全国から1,210点もの作品が集まり、10月に選考委員会を開いて10点の候補作品に絞り、12月に市民投票を行った。その結果を参考に、
平成24年(2012)1月に選考委員会を開催し、厳正な選考の結果、最優秀賞1点、優秀賞5点が決定した。 |
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最優秀賞は大阪府の田中みなみさんの作品「しっぺい」で、見付天神に伝わる民話「悉平(しっぺい)太郎」をモチーフにしたもの。ご覧のとおり、赤褌(あかふん)を締めたふくよかな白犬である。 |
これで見付天神が磐田市の顔となったわけで、赤褌犬「しっぺい」が全国に知られつつある。ちなみに、昨年応募した「ゆるキャラグランプリ2013」では、見事9位に入った。今年は頂(いただき)(頂点)を目指しているという。 |
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てんじんの あかふんけんや あきまつり |
Autumnal
festival, the red fundoshi dog of Tenjin shrine. |
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静岡県 |
磐田市 |
のイメージキャラクター「しっぺい」 |
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神輿出御祭が行われる山神社( |
大山祇大神 |
) 13:59 |
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見付天神と愛称される |
矢奈比賣天神社 |
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裸祭をモチーフにした「しっぺい御守」(初穂料700円)
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目指すは頂!ジュビロ磐田のサイン入り奉納絵馬 14:04
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▲▼ 神輿の頂上で羽ばたく鳳凰(ほうおう)がくわえている植物は、オミナエシ(女郎花)。
秋の七草のひとつで、秋祭を演出している。 |
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本殿 |
祝詞殿(幣殿) |
拝殿 |
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▼ 見付天神で和田グループ参加者たちと合流し、参拝後、昨年同様、二番觸の会所に挨拶に行き、今年も酒食の接待を受けた。江戸時代の宿場町だけあって、「おもてなし」の心配りは尋常ではなく、旅人にとってはとても有り難い。今年は神社から頂いた御神酒と觸鈴を飾る祭壇を撮影させて頂いた。 |
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午後4時5分前に宿町老人憩の家に到着。朝一で札幌を発った伊藤さんも間に合い、全国連和田グループ第六期8人全員の元気な顔がそろった。 |
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最初に、御大祭の無事成功を祈念して乾杯したあと、見付天神裸祭保存会の鈴木亮司会長、松本直希事務局長、片山千代三東中区梯団長らお世話になる幹部の方々と打ち合わせを行った。 |
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全国連和田グループ第六期8人と保存会との打ち合わせ/宿町老人憩の家 16:03
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▲▼
和田グループ参加者は、保存会からガイドブックが贈られたあと、今年も東中区・御瀧車(3人)と西中区・二番觸(4人)に割り振られた。席上、出席者全員に過去二年分の浜垢離と御大祭の写真830枚を収録した見付天神裸祭のスライドショーDVDと名簿を進呈し、ミーティングは約30分で終わった。 |
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▼ ミーティングのあと、
草鞋と腰蓑が配られたが、地下足袋に草鞋を履いても足指が痛くなることから、保存会前事務局長の福代さんのご指導により、古い手拭いを裂いて、草鞋の前緒(まえお)に巻く作業を行った。 |
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足指が痛くならないよう手拭いを裂いて前緒に巻く 16:39
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▼ 今年は、初めて全員で東中区片山千代三梯団長宅に挨拶に行った。梯団長は留守だったが、奥様から歓待を受け、
出陣前の腹ごしらえをさせて頂いた。ここでも「おもてなし」の気配りは尋常ではない。写真は奥様に撮っていただいたもの。 |
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あきまつり どうしみつけに つどいけり |
Autumnal festival, like-minded guys gathering in Mitsuke. |
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全国連和田グループ第六期8人の健闘を祈念して乾杯!/ 片山邸(東中区梯団長宅)にて 17:23
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