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 旅紀行日本の裸祭り

2016年11月23日改訂

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♪篠 笛
旅と写真は元気の泉

感動の裸祭CD完成!

腰蓑を納めて開く秋祭   北舟

 

Autumn festival, finished with putting a straw skirt in the sacred place.

2016年11月15日制作

腰みの納め所/総社(静岡県磐田市)

拡大写真(2400X1750)541KB

腰みの納め所/総社(静岡県磐田市)

国指定重要無形民俗文化財

神紋:八弁菊   矢奈比賣天神社   神紋:剣梅鉢

見付天神裸祭'16

 

觸鈴音

23:40過ぎに殿(しんがり)を飾る東区の堂入りが行われ赤鈴が下げられて緑の觸鈴に変わったはずだが緑の觸鈴を確認できたのは、23:50 ころ。堂内が満杯のため、東区の堂入りが確認できず、今年は、輿番の堂入りの後になったのかも知れない。堂内は人また人で超過密状態となり、鬼踊りは最高潮に達した。
堂入り 【弐拾六】 〜緑の觸鈴を鳴らす東区の裸っぽたち〜 23:51:11

堂入り 【弐拾六】 〜緑の觸鈴を鳴らす東区の裸っぽたち〜 23:51:11

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堂入り 【弐拾七】 〜身動きできないほどの堂内で盛り上がる〜 23:53:39

堂入り 【弐拾七】 〜身動きできないほどの堂内で盛り上がる〜 23:53:39

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やがて榊を持ち黄色の頬被りをした東区・元門車(げんもんしゃ)の〆切たちが堂入りし神輿出発の刻限が迫っていることを示威したが、あっという間に堂外に消えた。
堂入り 【弐拾八】 〜榊を持つ〆切 / 東区元門車の入場〜 2016.09.11 00:02:24

堂入り 【弐拾八】 〜榊を持つ〆切 / 東区元門車の入場〜 2016.09.11 00:02:24

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▼ 拝殿では喧噪の鬼踊りが続けられている一方で宮神輿が安置されている祝詞殿(のりとでん)では渡御奉告祭が始まった浜垢離で採取した十二支をあらわす12個の石を神輿のまわりに置き大豆小豆粟の穂が植えられた稲穂籠(荒目籠)などが神饌(しんせん)として献上された。
神事 【壱】 〜渡御奉告祭〜 00:03:11

神事 【壱】 〜渡御奉告祭〜 00:03:11

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神事 【弐】 〜稲穂籠(荒目籠)の奉納〜 00:03:50

神事 【弐】 〜稲穂籠(荒目籠)の奉納〜 00:03:50

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神事 【】 〜久野宮司と共に柏手を打つ輿番・権現の氏子たち〜 00:08:22

神事 【参】 〜久野宮司と共に柏手を打つ輿番・権現の氏子たち〜 00:08:22

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▲▼ 時刻は既に翌日の日曜日に入っているが、拝殿の鬼踊りが続けられるなか、幣殿では、祝詞殿に安置された宮神輿と神職に向かって先供係と輿番が整列し、渡御奉告祭が進められている。静と動が同居する珍しい世界である。

 久野宮司の祝詞奏上(のりとそうじょう)の後、紐を引いて天井の鈴を鳴らす「八鈴ノ儀」という神事はとても珍しい。鈴の音で場を清める趣旨だと思われる。

神事 【四】 〜八鈴ノ儀〜 00:08:53

神事 【四】 〜八鈴ノ儀〜 00:08:53

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神事 【五】 〜渡御奉告祭を終えて山神社に向かう久野宮司〜 00:11:16

神事 【五】 〜渡御奉告祭を終えて山神社に向かう久野宮司〜 00:11:16

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▲▼ 祝詞殿における神事のあと久野宮司ら神職と共に先供係たちが大榊や弓矢などの宝物を持って六ッ石のそばの山神社に向かったので同行した。
神事 【五】 〜山神社に向かう久野宮司〜 00:12:11

神事 【五】 〜山神社に向かう久野宮司〜 00:12:11

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神事 【六】 〜山神社〜

神事 【六】 〜山神社〜

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▲▼ 一行が山神社前に到着すると、提灯と松明の明かりを頼りに山神社祭(やまじんじゃさい)が始まった。宮司から 「一番觸」の声がかかると、長老の合図を受けて煙火があがるのを待って先供の世話方より觸榊(ふれさかき)が御山役(おやまやく)に渡され、野次(やじ)と呼ばれるお付きたちと共に觸番(ふればん)が觸鈴(ふれすず)を打ち鳴らしながら山を下り、「いちばーんぶれー」と連呼しながら総社までの約1kmの道中を走り、全戸消灯となる神輿渡御が近いことを知らせた。
神事 【七】 〜山神社祭〜 00:14:02

神事 【七】 〜山神社祭〜 00:14:02

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神事 【八】 〜一番の觸榊を一番觸に渡す先供〜 00:16:45

神事 【八】 〜一番の觸榊を一番觸に渡す先供〜 00:16:45

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神事 【九】 〜一番觸の出発〜 00:17:09

神事 【九】 〜一番觸の出発〜 00:17:09

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神事 【拾】 〜一番觸を見送る二番觸の氏子たち〜 00:17:47

神事 【拾】 〜一番觸を見送る二番觸の氏子たち〜 00:17:47

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 久野宮司の「二番觸」の声を待って二発目の煙火が打ち上げられるとそれを合図に拝殿はじめ神輿渡御の道筋の照明が全て消された。ここからはカメラの電源を切り二番の觸榊が手渡されて「にばーんぶれー」と連呼しながら觸番が出発すると、その後を追って総社に向かったので、二番觸・三番觸と神輿の姿を撮影することはできなかった。
   見付天神裸祭は、矢奈比賣(やなひめ)神社(見付天神)の女神・矢奈比賣が遠江国の総社である淡海国玉神社の男神・大国主命のもとへ一夜の逢瀬を楽しむために神輿渡御する祭である女神が渡御する姿を見られたくないとの思いからか神輿渡御の際は沿道の全ての照明が落とされ、暗闇の中で密かに渡御が行われる。  
渡御順路/ 距離:約1km

渡御順路/ 距離:約1km

▲▼ 見付天神では二番觸出発の煙火の合図で明かりが消されると暗闇の中で鬼踊りに興ずる裸っぽの間を輿番が割って入り神輿をお掻込(かいこ)み状態にして拝殿を下り山神社まで近づくと三番觸が出発する。觸番は神輿から離れないよう、ゆっくりと先導し、「さんばーんぶれ」と語尾を延ばさないように注意しながら連呼する。
 暗闇の中で輿番が抱え持つ神輿が参道を下りその後を追随する裸っぽたちを〆切たちが榊で鞭打ちながら狼藉を阻止する戦いが繰り広げられる。旧東海道に出ると輿番たちは神輿を担ぎ上げ総社に向かって小走りに進む。

篝火のそばを渡御する神輿/総社石鳥居 2009.9.27 00:33

篝火のそばを渡御する神輿/総社石鳥居 2009.9.27 00:33

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▲▼ 暗闇の街道に唯一西中区の舞車(まいぐるま)の提灯1個が点灯し、総社入口を示している。神輿はその前を右折して総社の参道に入る。舞車の提灯と御神酒献上係がその後に従う。拝殿前の総社門は低いため、輿番は神輿をお掻込(かいこ)み状態にして通過し、拝殿に到着する。
神輿の後ろで〆切を果たした東区

元門車

たち (アニメーション)

神輿の後ろで〆切を果たした東区元門車たち(アニメーション) 00:44

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▲▼ 神輿が御旅所の総社に到着すると、煙火1発が上がり、それを合図に町内は光を取り戻し、ここから再びフラッシュ撮影が可能となった。拝殿と総社門の間には、神輿の後方を護ってきた〆切たちの姿が見られた。彼らは街道練りでは腰蓑を着けていたが、〆切を務めるときは邪魔なのか、褌一丁だった。
御旅所の総社に到着した宮神輿 00:37:49

御旅所の総社に到着した宮神輿 00:37:49

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西中区舞車の御神酒献上係

西中区舞車の御神酒献上係

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▲ ▼ 総社拝殿では輿番が神輿を拝殿の西側に安置し無事に大役を果たして拝殿を退出。神輿のそばには神職と先供係、舞車の御神酒献上係が残り、神輿総社着御祭(みこし・そうしゃ・ちゃくぎょさい)が執り行われた。
大役を終えて総社を後にする輿番・権現の氏子たち 00:38:01

大役を終えて総社を後にする輿番・権現の氏子たち 00:38:01

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▼ 総社ではまだ神事が行われている一方で神輿渡御にお供してきた裸っぽたちは総社の西(左)の注連縄(しめなわ)に囲まれた腰みの納め所(こしみのおさめどころ)で腰蓑と草鞋を納めたあと、三々五々帰途に着いた。
腰みの納め所/総社(御旅所) 00:38:46

腰みの納め所/総社(御旅所) 00:38:46

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  腰蓑を納めて開く秋祭  北舟 

こしみのを おさめてひらく あきまつり

Autumn festival, finished with putting a straw skirt in the sacred place.

腰蓑と草鞋の回収 00:40:35

腰蓑と草鞋の回収 00:40:35

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▼ 西中区二番觸は、腰蓑を納めた後、拝殿前で隊列を整え、赤い觸鈴を持つ幹部たちを先頭に一団となって行進し、町会所に向かった。

総社を引き上げる西中区二番觸 【壱】 〜隊列を整えて退場〜 00:41:12

総社を引き上げる西中区二番觸 【壱】 〜隊列を整えて退場〜 00:41:12

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総社を引き上げる西中区二番觸 【弐】 〜赤い觸鈴を打ち鳴らす〜 00:41:48

総社を引き上げる西中区二番觸 【弐】 〜赤い觸鈴を打ち鳴らす〜 00:41:48

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総社を引き上げる西中区二番觸 【参】 〜旧東海道に出る〜 00:42:30

総社を引き上げる西中区二番觸 【参】 〜旧東海道に出る〜 00:42:30

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一行は町会所前の車道に着くと午前1時に交通規制が解かれるまで、最後の裸練りを楽しんだ拝殿では人が多すぎて十分に発散することができなかったので和田グループ参加者も觸鈴を振り回して、鬼踊りに興じた。
二番觸・会所前の鬼踊り 00:59

二番觸・会所前の鬼踊り 00:59

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和田グループ参加者の鬼踊り / 二番觸会所前

和田グループ参加者の鬼踊り / 二番觸会所前

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▼ 全ての行事が終わり、一人の落伍者もなく、片山邸に引き揚げてきた和田グループは、褌を解いて更衣したあと、片山梯団長を囲んで全員で乾杯した。
 歓談途中で、和田グループ代表と二番觸参加者は、片山邸から松本邸にシフトし、再度乾杯。奥様の手料理に舌鼓を打ちながら午前3時頃まで交歓させて頂いた。皆様、ご苦労様でした。また、来年、お会いしましょう!
深夜の直会で乾杯! / 松本邸 01:57

深夜の直会で乾杯! / 松本邸 01:57

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〜賑わう松原の祭り広場〜 13:22

  
 
撮 影


2016年9月07・10・11日

OLYMPUS E-5

 
 12-60mm


1230万画素 4,000枚 10.2GB


編集後記
 

● 磐田市への旅は、平成21年(2009)以来、今年で7度目となり、初秋の恒例行事となった。毎年確実に詳しくなり、感動も大きい。
 見付天神裸祭保存会には初めて取材したときから和田グループの参加を認めていただき、今年は新人人を含む総勢7人が裸祭の醍醐味を体感させて頂いた。
 見付天神裸祭は、国の重要無形民俗文化財に指定された数少ない裸祭であるばかりでなく、神事と祭事、静と動とが見事に調和した美しくて勇壮な祭礼であり今年も終生心に残る素晴らしい体験をさせて頂いた。
 残念ながら昨年は体調不良で取材をパスしたため、今回は取材開始から8年目、七回目の取材で、和田グループは八期となった。今年も浜垢離では取材途中で褌一丁になり、裸っぽの仲間入りを果たした。これまで見るだけの立場だったが、大海原に身を投じ、寄せ来る波を頭から被る浜垢離は、日本の裸褌文化の極みである。西区水陣のように正規の腹帯なしの六尺褌一本という勇壮な姿が増え始めたことは、とても嬉しい。来年は、更なる向上を期待したい。

★☆★彡

● 今回も親子三代の写真や子供連の記念写真を多数撮影させて頂いたが、親から子へ、子から孫へと確実に伝統の裸褌文化が継承されていることは、誠に喜ばしい。しかし28の祭組の中には、少子高齢化による人口減により参加が難しくなってきているところもある。一昨年、和田グループの応援を求める打診があり昨年から東中区の片山邸団長と御瀧車に参加した庄さんと吉澤さんが西中区天王に応援し、渡り付けに参加した。
 
全員六尺褌の西区水陣 西中区子供連/見附天神(静岡県磐田市) 西区の鬼踊り 23:17
 
● 一時期、褌の代わりにパンツを認めたことから、伝統の裸褌文化に乱れが生じていたが、保存会の懸命の指導啓蒙により、毎年、装束違反者が減少し ていることは誠に喜ばしい。しかし、祭組によっては、浜垢離・御大祭ともにルールを知りつつもあえてパンツやハンダコ姿で堂々と参加していることも事実であり、天気予報の西高東低のように東に行くほどその傾向がある。その行動は私には理解しがたく、指導者のなお一層のモラル(士気)の向上を望みたい。

 私の作品の中では、全員褌が守られているかのように見えるが、パンツ姿が一人でも入っていればボツにしているためで、実際は装束違反が散見される。毎年、警鐘を鳴らしてもルール違反を根絶できないのは、見付では他の祭組に干渉しないという文化が根強く残っているからなのだろうか。
 

謝 辞
 このたびは、見付天神裸祭の取材にあたり、全国連和田グループ第八期7名を快く受け入れて頂き、随所で歓待を受けたばかりでなく、祭のロマンと感動を皆様方と共有する喜びを分け与えて頂きました。鈴木亮司会長はじめ見付天神裸祭保存会の皆様、そして地元でお世話になった多くの方々に心から御礼申し上げますと共に、これからも、保存会特別取材班として、皆様の晴れ姿を激写して記録保存し、世界に発信することで、ご厚誼に報いたいと思っております。皆様方の今後益々のご発展ご健勝を祈念しております。有り難うございました。 2016.11.15 和田義男 〈 拝 〉

日本の裸祭り〈第214集/105種〉「見付天神裸祭'16」

撮影 : 和田義男・吉田好幸  制作 : 和田義男

  平成28年(2016)10月28日 作品:第13作 画像:221(大215+小6) 頁数:8 ファイル数:458 ファイル容量:204MB 
 
平成12年(2000)〜平成28年(2016) 作品数:512   頁数:2,094  ファイル数:96,728   ファイル容量:22,231MB 
全員褌の西区玄社/浜垢離(静岡県磐田市福田浜)

全員褌の西区玄社/浜垢離(静岡県磐田市福田浜)

拡大写真(2400X1800)750KB

見附天神裸祭 / 改訂増補版

スライドショーDVD写真集

静岡県 磐田市いわたし 見付みつけ   平成26年(2014)・平成28年(2016)9月の記録

▼ 今年で8年目7回の取材となった見附天神裸祭の名シーンを多数納めた最近二年分の写真集は、収録画数727枚、上映時間62分の大作となり、CDに入りきれなくなったのでDVD化しました。保存会やお世話になった方々にお送りした永久保存版と同等品です。1230万画素の原画を同梱しましたので、個人で楽しむ限り、最大A3までプリント・アウトできます。 ご希望の方に1枚2000円でお分けします。  日本の祭CD・DVD完成!

見附天神裸祭DVD2014・2016

見附天神裸祭DVD2014・2016

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