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★★★  ようこそ 写真俳句の世界へ! ★★★

Wa☆Daフォトギャラリー  和田北舟の俳句  

2011年5月7日改訂

今 日

昨 日

♪メドレー Kevaisessa Metsassa・Voi Niita Tuntia Tuhansia
(春の森にて・おお千年の時よ)/ 白夜の響き(カンテレ・バイオリン)

パノラマ写真(2235x1000)324KB

フィヨルドの奥へ奥へと青岬  北舟

2001年7月16日制作

Blue capes going and going into the inner part of the fjord.
世界自然遺産ナーロイフィヨルド
世界自然遺産ナーロイフィヨルド(夏のフィヨルド探訪/北欧の旅)

 


 
 
 

 
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2007年12月19日(水)

 平成19年(2007)12月8日(土)、晴天に恵まれた岐阜市池ノ上町に鎮座する葛懸(かつらがけ)神社で毎年12月第二土曜日に開催される「池ノ上みそぎ祭」が催行され、一泊二日の日程で激写してきた。

寒みそぎ大人褌子らも締め   

Winter purification ritual with water,
Children also wearing fundoshi loincloth
for adalts.

かんみそぎ おとなふんどし こらもしめ

 葛懸神社(宮司 後藤忠彦)は千年以上前に現存した歴史ある神社で、昭和13年(1938)までは長良川の堤防の上(池ノ上村州原)に鎮座していたが、その後長良川上流改修工事のために現在地(池ノ上町3丁目47番地)に移転したという。祭神は、葛懸明神・県明神・水除神の三柱。
 「池ノ上みそぎ祭」は「池ノ上はだか祭」とも呼ばれるが、正式には「池上宮禊祭(いけのうえぐう・みそぎまつり)(葛懸神社禊祭)」といい、池上宮禊祭祭典委員会が主催する例祭で、600年以上の歴史があり、特に応永年間(1394)に発生した「応永の大飢饉」以後は重要な祭儀となり、その後大洪水に見舞われた天文3年(1534)までは神社前の大池でみそぎを行っていたと伝わっている。
 

寒垢離や褌衆の渦となる

 

Winter purification ceremony with water,
People wearing fundoshi loincloth
made a vortex.

かんごりや ふんどししゅうの うずとなる

 

円着ぶくれて裸の渦に巻き込まれ

 

Bundled up with clothes,
Caught in the vortex of naked men.

きぶくれて はだかのうずに まきこまれ

   「池ノ上みそぎ祭」は、白の晒木綿に「池上宮みそぎまつり」と赤く右横書きされた鉢巻と厄除(やくよけ)と赤く書かれた白晒木綿の越中褌のみを締めた裸男(はだかおとこ)たちが赤鉢巻に赤の水褌(すいこん)のみを締めた神男(しんおとこ)を中心に渦を形成しながら練り歩き、葛懸神社のそばを流れる長良川で垢離(こり)を取る。午後3時、7時、10時の三回にわたって行われ、今年は延べ約400人が参加した。
 

冬めける長良川なりみそぎ祭

 

Wintry is the Nagara River,
Purification ceremony with water.

ふゆめける ながらがわなり みそぎさい

 

長良川みそぎ祭の師走かな

 

Nagara River,
December
for the purification ritual.

ながらがわ みそぎまつりの しわすかな

 神前で正禰宜を務める奥村悟さん(39歳)が裸たちに胴上げされた。身体を一直線にして握りこぶしの両腕と両足をシッカリと伸ばすことによって、綺麗な胴上げの形が生まれる。計算された美しさである。
 

寒垢離や赤褌の神男

 

Winter purification ceremony with water,
Shin Otoko the god man
wearing red fundoshi sash.

かんごりや あかふんどしの しんおとこ

 午後7時から第二回の禊が始まった。裸衆が出発する場所が分かったので、二回目は最適位置を確保することができた。公民館の紅白の垂れ幕が開放されると、直ぐにシャッターチャンスが訪れた。子供たちがスクラムを組み、勢いよく外に飛び出ようとする勇姿を切り取ることができた。
 みそぎの要領は第一回と全く同じ。違うのは、大人組の神男が正禰宜から副禰宜に交代したことくらいである。
 

岐阜っ子の厄除ふんどし寒の垢離

 

Winter purification ceremony with water,
Gifu natives
wearing fundoshi loincloth
for exorcism.

ぎふっこの やくよけふんどし かんのこり

 今宵は、暖冬で無風という好条件だが、北アルプスから流れてくる肌を刺す冷水は、さすがに厳しいものがある。
 撮影はこれで切り上げたが、午後10時から第三回のみそぎがあった。このときの神男は第一回と同じ正禰宜。
 裸男たちは、みそぎから神社に戻ってくると、神男を担ぎ上げたまま拝殿に入り、神殿に向かって拝礼した後、控え室に向かった。時刻は午後7時45分ころで、第二回のみそぎは約45分で終了した。
 

寒垢離や気合で浸る長良川

 

Winter purification ceremony,
Fired up for bathing
in Nagara River.

かんごりや きあいでつかる ながらがわ

 午後10時から第三回のみそぎがあった。このときの神男は第一回と同じ正禰宜。翌9日(日)午前零時から本殿で神迎祭(しんげいさい)(お神迎え)が行われ、宮司ら神職、祭典委員長、正禰宜、副禰宜などが列席して所定の神事を行い、神々を迎えた。幣殿から退場した参拝者はオミオクサマ(神男が焚いたご飯)を食し、空になった土器(かわらけ)を瑞垣(みずがき)などにぶつけて割った。土器を割るのは、武士の出陣と同様、神前で誓った決意をあらわすものであるという。

「池ノ上みそぎ祭」 2007.12.8

「池上宮みそぎまつり」の鉢巻と厄除褌を締めた子供たち

「池上宮みそぎまつり」の鉢巻と厄除褌を締めた子供たち

拡大写真(1400X1320)389KB
神男を中心にしてみそぎ場に向かう裸の渦

神男を中心にしてみそぎ場に向かう裸の渦

拡大写真(1600X1200)400KB

寒中禊をする裸たち

寒中禊をする裸たち

拡大写真(1800X1300)407KB

宮前で神男の胴上げ

宮前で神男の胴上げ

拡大写真(2000X1250)448KB

子供組いざ出陣!

子供組いざ出陣!

拡大写真(1600X1400)311KB

寒さに耐える禊

寒さに耐える禊

拡大写真(2200X1360)502KB

 なお、神迎祭と本祭は、本殿での撮影が禁止されている。
 


 
  




 


 
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2007年12月11日(火)

 平成19年(2007)11月23日(金)と25日(日)の両日、大分県豊後高田市に鎮座する若宮八幡神社の秋季大祭川渡神事(かわたりしんじ)が行われた。永保4年(1084)に荒行の一つとして始められたこの裸祭りは、今年で924年目となる。
 若宮八幡神社は仁寿(にんじゅ)2年(852)12月の創建と伝えられ、来縄郷(くなわごう)(六郷満山の一つの郷)における宇佐神宮の別宮で産土神(うぶすながみ)とされている。6月には1万本の紫陽花(アジサイ)が咲き乱れる。

與丁らの掛け声高き秋の暮   

Loud shout
encouraging carriers
of portable shrine,
Late in autumn.

よちょうらの かけごえたかき あきのくれ

 11月23日(金)は、周防灘に注ぐ桂川の東岸(右岸)に鎮座する若宮八幡神社の本宮(もとみや)から西岸(左岸)の下宮(しもみや)への神輿渡御(みこしとぎょ)が行われた。地元ではお下(くだ)りと呼ぶ神事である。
 午後5時35分川組に担がれた若宮神輿は桂川東岸のスロープに入り、桂川に下った。
 

浦祭下り神輿の川渡る

 

The ritual of fishing village,
A portable shrine going down,
crossed the river.

うらまつり くだりみこしの かわわたる

 宮神輿が御旅所で2泊した11月25日(日)、桂川の西岸(左岸)に鎮座する下宮(しもみや)から東岸(右岸)の本宮(もとみや)へ神輿の還御(かんぎょ)が行われた。地元ではお上(のぼ)りと呼ぶ神事である。
 午後7時5分頃、川組に担がれた若宮神輿は桂川西岸のスロープに入り、桂川に下って行った。お上り神輿なので、白組が先棒を担いでいる。
 

若宮の褌神輿秋の川

 

A river in autumn,
Wakamiya portable shrine
carried by
 men of fundoshi sash.

わかみやの ふんどしみこし あきのかわ

  漆黒の桂川に入水したお上(のぼ)り神輿は、そのまま川を横断し、5分後に桂川東岸(右岸)の会場に到着した。
 午後7時40分ころ、対岸にたどり着いたお上り神輿は、スロープをのぼって無事に上陸し、陸組に引き継がれた。還御神輿の川渡り神事は、35分で終了した。
 この寒い時期に川に入り神輿を担ぐ。見る側には理解に苦しむかもしれない。しかし、この祭りが終わった後の『充実感』や『達成感』は、担いだ者でないと味わえないという。毎年色々なドラマがある。現役與丁の方々が1 年でも長くこの神事に携われることを切に願いたい。 
 

秋の潮上り神輿の濡褌

 

The tide in autumn,
Portable shrine in a return journey
carried by men
of wet fundoshi sash.

あきのしお のぼりみこしの ぬれふどし

 若宮八幡の裸祭りは、純白の狩衣(かりぎぬ)に白晒木綿の腹巻と前垂式六尺褌という統一された伝統の装束が美しい。また、赤・白の鉢巻により赤組と白組を明示し、お下りには赤組、お上りには白組が神輿の先棒を担ぐという掟を設けて、変化と公平さを確保している。

「若宮八幡裸祭'07」

いざ出陣!

いざ出陣!

拡大写真(1600X960)346KB

篝火かがりび

の間を進む川渡神輿

篝火の間を進む川渡神輿

拡大写真(1800X1350)185KB

桂川に入水!

桂川に入水!

拡大写真(1400X1050)261KB

スロープで神輿を押し上げる赤組の與丁たち

スロープで神輿を押し上げる赤組の與丁たち

拡大写真(1800X1350)540KB

 


 
  

 
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2007年12月日(水)

 平成19年(2007)10月14日(日)、瀬戸内海の西部・周防灘(すおうなだ)に面する大分県国東市(くにさきし)国見町(くにみちょう)に鎮座する神社「櫛来社(くしくしゃ)」で炎の祭典・ケベス祭が開催された。

浦祭全裸で浴びる宵の潮   

Beach ritual,
Nude bathing
in the evening tide.

うらまつり ぜんらであびる よいのしお 

 国見町の代表的な祭りが毎年10月14日に櫛来社(くしくしゃ)で行われるケベス祭(けべすまつり)である。起源や由来は一切不明で、謎のベールに包まれた祭りであるが、火の粉の舞う荒々しい奇祭として知られ、平成12年(2000)12月25日に国の選択無形民俗文化財に指定されている。
 トウバとケベスをつとめる白装束をまとった氏子たちは、日が暮れるのを待ち、午後6時になると、浜に降りて全裸となり、周防灘に入浴して「潮かき」と呼ばれる禊(みそぎ)を行う。
 氏子たちの斎戒沐浴は、身を浄めるために神事を執り行う前に行うもので、越中褌姿で行われることが多いが、昔は生まれたままの姿で行われることが多かったという。
 

秋の宵ケベストウバの鬩ぎ合ひ

 

Autumnal evening,
Fighting
between Kebes and Tobas.

あきのよい けべすとうばの せめぎあい

 ケベス祭は、火祭りであることから、火にまつわる厳格な決めごとがある。祭りが行われている6日から14日迄、ケベスとトウバ役の男たちは、一切、火と交わることが禁止される。煙草を吸うことも許されないし、お茶を煎れても駄目。火を加えた食べ物も口にできないというから徹底している。
 更に、一週間前からは他人の触れたものは口にせず、トウバたちによる自給自足の生活に入る。また、女人禁制となり、女性に触れることも許されない。前浜の全裸禊はその仕上げとなるもので、厳しい掟が守られてきた。
 やがて、境内に積み上げられたシダの柴木の山に点火し、燃え盛る浄火を守る白装束の「トウバ」たちと、そこに突入しようとする奇怪な面を着けた「ケベス」が争いをはじめる。
 ケベスは何度も突入を試み、ついに成功して棒でシダの山をかき回し火の粉を散らすと、その後はトウバも火のついたシダを持って境内を走り回り、参拝者を追い回す。このときに火の粉を浴びると厄が払われ、無病息災になるといわれる。 
 

ケベス面火の粉舞ひ散る秋祭

 

The Kebes mask,
Shower of dancing sparks
in the autumnal ritual.

けべすめん ひのこまいちる あきまつり

   遂に、トウバたちが火のついた生のシダを棒で持ち上げ、境内を徘徊しはじめ、ケベス祭は佳境に入った。境内は、生シダの燃える炎と白煙が充満し、視界が狭まり、炎の祭典は一気に盛り上がりをみせた。
 トウバ衆は社殿になだれ込み、厄払いをすべく参拝者を追いかけ始め、社殿のあちこちで悲鳴が上がった。
 

トウバ衆の浄火を浴びる村祭

 

The village ritual,
Bathing holy fires
scattered by Tobas.

とうばしゅの じょうかをあびる むらまつり

 社殿の中で、トウバ衆は火のついたシダの柴木を振り回し、逃げ惑う参拝者の頭上に容赦なく浄火の火の粉を浴びせかける。服に焼き焦げができるのは必至で、タオルやショールで衣服を守る人も見られた。

「櫛来社のケベス祭」

夜の全裸禊・潮かき

夜の全裸禊・潮かき

拡大写真(1600X1300)163KB

ケベスとトウバのせめぎ合い

ケベスとトウバのせめぎ合い

拡大写真(1600X1470)417KB

舞い上がる火の粉

舞い上がる火の粉

拡大写真(1400X1350)351KB

激しい火の粉の洗礼!

激しい火の粉の洗礼!

拡大写真(1400X1050)207KB

 


 
 

 

 
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2007年11月30日(金)

 平成19年(2007)10月11日(木)、立山(たてやま)の主峰・雄山(おやま)(3,003m)に登った。気力・体力の自己検定で毎年続けている立山行き。体重77kg・年齢77歳と、妙な数字の一致!年齢は如何ともし難いが、体重が70kgくらいなら少しは楽だろうにと思う。

秋の空山頂神社屋根の石   

Autumn sky,
Stones on the roof of the shrine
on the top of the mountain.

あきのそら さんちょうじんじゃ やねのいし 

 この日は素晴らしい秋晴れに恵まれ、早朝、いつものように自宅・金沢市からマイカーで富山地方鉄道・立山駅まで行き、ケーブルカーと高原バスを乗り継いで標高2,450mの室堂(むろどう)ターミナルまで上がった。
 北アルプスは、正式名を飛騨山脈(ひださんみゃく)といい、主に富山県、岐阜県、長野県にまたがる山脈で、木曽山脈(中央アルプス)、赤石山脈(南アルプス)と共に日本アルプスを構成する。日本アルプスは、イギリス人鉱山技師ウィリアム・ゴーランドによって命名された愛称だが、彼が最初に日本アルプスと名付けたのは、飛騨山脈だけだったという。
 

澄める秋北アルプスの波のごと

 

Clear autumn,
Northern Alps
look like waves.

すめるあき きたあるぷすの なみのごと

 北アルプスの形状は南北に列なる巨大なY字型で、Yの字の中心には、日本のV字谷中でもその急峻さと巨大な黒四(くろよん)ダムで知られる黒部峡谷(くろべ・きょうこく)がある。その西側に剣岳(つるぎだけ)(2,998m)や立山(たてやま)(3,015m)などの立山連峰があり、東側に白馬岳(しろうまだけ)(2,932m)や鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ)(2,889m)などの後立山連峰が聳(そび)えている。
 

アルプスの雄山頂上夏の天
 

The peak of Oyama
at Alps,
Summer sky.

あるぷすの おやまちょうじょう なつのてん

   中部山岳国立公園にある立山は、北アルプスの立山連峰に属する富山県の山で、富士山と白山(はくさん)と共に日本三名山と日本百名山に数えられている。日本古来から屈指の信仰の山としても知られ、同じく富士山と白山と共に日本三霊山の一つとされている。
 

夏山を映せし池の幾万年

 

The pond
reflecting summer mountain,
for more than ten thousand years.

なつやまを うつせしいけの いくまんねん

 立山は山頂に雄山神社の本殿が建つ主峰の雄山(おやま)(3,003m)・最高峰の大汝山(おおなんじやま)(3,015m)・富士ノ折立(ふじのおりたて)(2,998m)の3山から成り、立山三峰とも呼ばれる。また、立山に南の浄土山(じょうどさん)(2,831m)と北の別山(べっさん)(2,880m)をあわせて立山三山と呼ばれる。
 

雪渓の雄山立山緑山

 

Snow remaining Oyama
of Tateyama
became green mountain.

せっけいの おやまたてやま みどりやま

 雄山神社は、立山町にある神社で、雄山山頂の本殿(ほんでん)、山麓の中宮社殿(ちゅうぐうしゃでん)と前立社壇(まえだてしゃだん)の三社からなる。本殿は海抜3,003mの山頂にあるにもかかわらず、〒930-1418 富山県中新川郡立山町立山峰(たてやまみね)1番地という立派な住所を持つ。本殿の下に社務所がある。 参考:雄山神社のHP
 

立山の喜寿に登りし夏嶺かな

 

Climbing
of the summer peak
of Tateyama
at seventeen-seven years old.

たてやまの きじゅにのぼりし なつねかな

 雄山神社の本殿はとても小さな社殿で、強風に備えて屋根には石が載せてある。自然の計り知れない猛威に晒されながらここに鎮座し続けている小さな信仰の証しは、今日もまたその歴史を刻んでいる。
 

草紅葉雷鳥沢の燃ゆるごと

 

Colored weeds,
Raityo-sawa
looks like burning.

くさもみじ らいちょうさわの もゆるごとごと

 

立山の聳ゆる主峰裾紅葉

 

The rising peak
of Tateyama,
Colored leaves
at the foot.

はるひてる さんちょういまだ ゆめのなかなか

 雷鳥沢は立山屈指の紅葉の名所で、黄色の草もみじと緑の這い松、そして赤のナナカマドによるカラフルな裾模様が最高で、これ以上の絶景は無いと思われるほど素晴らしかった。

「感動の立山連峰」

屋根に石を乗せた雄山神社(冬季閉鎖中)

屋根に石を乗せた雄山神社(冬季閉鎖中)

拡大写真(1600X1200)514KB

立山の南西170kmに聳える白山

          白山(2,702m)

立山の南西170kmに聳える白山

拡大写真(1600x1070)118KB

雄山の剣が峰に建つ雄山神社

雄山の剣が峰に建つ雄山神社

パノラマ写真(2050X1000)598KB

ミクリガ池の逆さ立山

ミクリガ池の逆さ立山

拡大写真(1600X1250)511KB

雪渓の立山連峰

雪渓の立山連峰

パノラマ写真(2400X900)483KB

紅葉の雷鳥沢野営場

紅葉の雷鳥沢野営場

拡大写真(1600X900)492KB

雷鳥沢から見た裾紅葉の立山連峰

雷鳥沢から見た裾紅葉の立山連峰

パノラマ写真(2400X1000)683KB

 


 



 
 
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2007年11月26日(月)

 このたび、私の母校の大先輩である今村一憲さんから素晴らしい岡城址の写真をお送り頂いたので、トップページに追加させて頂いた。この写真を見て、岡城址が紅葉の名所であることを知り、また、石垣しか残っていないものの、かつての岡城は予想外に大きな城であったことに驚いている。

松籟に紅葉散りなん岡城址

Colored leaves
at the ruins of Oka castle
may be falling
for the rustling of pine trees.

しょうらいに もみじちりなん おかじょうし

 栄枯盛衰、諸行無常を歌う「荒城の月」。赤や黄の鮮やかな紅葉は、はかないこの世の一瞬を精一杯謳歌しているように見える。私も残された人生が燃え尽きるまで精一杯生きて行きたいものだと思う。

紅葉の岡城址(大分県竹田市)

紅葉の岡城址(大分県竹田市)

拡大写真(1400x1050)464KB

撮影:今村一憲
 


 
 

 
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2007年11月14日(水)

 平成19年(2007)10月13日(土)から20日(土)まで、クラブツーリズム主催の「こだわりのニュージーランド全周デラックス8日間」のツアーに参加し、早春のニュージーランドを旅した。

残雪のサザンアルプス群羊   

Southern Alps
of remaining snow
for the packs of sheep.

ざんせつの さざんあるぷす むれひつじ 

 10月13日(土)午後6時15分ニュージーランド航空NZ090便にて成田を出発、翌14日(日)午前8時45分南島のクライストチャーチに到着した。既にサマータイムを実施中で、日本より+4時間の時差。飛行時間は10時間半。
 市内見学を終え、昼食を取ったあと、ツアーバスはクライストチャーチを出発、広大なカンタベリー平野を南下し、約5時間かけて340km先のマウント・クック村に向かった。郊外に出ると、道路の両側には牧草地が延々と続き、羊の群れが我々を出迎えてくれた。
 

山頂の入日薄れて雪解風

 

Top of the mountain,
Light of setting sun fading,
Snow melting wind blowing.

さんちょうの いりひうすれて ゆきげかぜ

 ツアーバスは、午後6時過ぎマウント・クック村にある老舗の山岳リゾート・ホテル「ハーミテージ・ホテル」に到着した。ホテルはマウント・クックがよく見えるように北向きに建っており、全員がマウント・クック・ビューの部屋に宿泊した。私の部屋は幸運にも西端の611号室で、マウント・クックが最も良く見通せる部屋だった。
 ホテルに着いたときは、マウント・クックの山頂は雲に覆われていたが、午後7時半から夕食が始まっても部屋に残って粘っていた甲斐があり、611号室の窓からマウント・クックの全容を撮影することができた。
 
早春の

山頂光アルペングロー

を仰ぎ見つ
 

Early spring,
Looking up
at the alpenglow.

そうしゅんの あるぺんぐろーを あおぎみつ

   食事中、ふと気がつくと、マウント・クックの山頂が赤く染まっていた。アルペングロー* Alpine glow と呼ばれる見事な山頂光だった。直ぐに外に飛び出て、この一瞬の光景を切り取ることができた。
*アルペングロー Alpine glow :山頂光。日の出前や日没後に高山が紅色や黄金色に輝く現象。
 

赤と青南十字の春の星

 

Red and blue,
The spring stars
of the Southern Cross.

あかとあお みなみじゅうじの はるのほし

   夕食後、オプションの南半球星空観測ツアーに参加した。森田さんという日本人ガイドが案内してくれた。バスで10分ほど走った草原で、空を見上げ、1時間半の星座観測を体験。南十字星の見つけ方や、木星や銀河、流星などについて説明があり、それを拝聴しながら2台の天体望遠鏡で星空を観察したが、空気が澄んでいるのでとても良く見えた。
 観測の合間に、私も三脚にデジカメをセットし、数十秒の開放撮影を行い、見事に南十字星を切り取ることが出来た。よく見ると、星には色があり、青い星や赤い星が南十字を形成していることが分かった。
 

雪解風クイーンズタウンに舞ひ降りぬ

 

Snow melting wind,
Descended to Queenstown.

ゆきげかぜ くいーんずたうんに まいおりぬ

 10月15日(月)ツアーバスは午前10時頃マウント・クック村を出発、クイーンズタウンに向かった。
 午後5時頃ワカティプ Wakatipu 湖畔に佇む人口7,500人のクイーンズタウンに着いた。周囲の山々に囲まれた美しさがヴィクトリア女王(クイーン)にふさわしい町だということで、女王の町・クイーンズタウンと名付けられた。
 一行はスカイラインのロープウェーに乗り、
ボブス・ピーク展望台の展望レストランに行った。
 

黄昏に白雲なびく雪解山

 

White clouds lingering
 at the snow melting mountain
in the evening.

たそがれに しらくもなびく ゆきげやま

クイーンズタウンではTSSアーンスロー号によるワカティプ湖の遊覧クルーズに参加した。
 翌日、クライストチャーチに向かう途中、深いターコイズブルー turpuoise blue の湖水で知られるテカポ湖に立ち寄った。湖畔には、「善き羊飼いの教会」と呼ばれる小さな教会がひっそりと佇む。人口315人という小さな町テカポは、湖畔の散策やフィッシング、遊覧飛行などを楽しむ観光客で賑わいを見せていた。
 

テカポ湖の水面に春の息吹かな

 

A breath of spring
on the surface of
Lake Tekapo.

てかぽこの みなもにはるの いぶきかな

 10月18日(木)朝4時起床、5時朝食、6時空港到着。07:10発の国内便でクライストチャーチからロトルアに向かった。
   午前8時25分から8時30分頃にかけて、機体の左側の窓にトンガリロ国立公園の雄大な山容が現れた。機中でも常にカメラを用意しているので、直ぐに激写。幸運にも素晴らしい山岳写真を撮影することができた。
 

春日照る山頂未だ夢の中

 

Spring sun shining,
The mountain tops
still in the sleeping dream.

はるひてる さんちょういまだ ゆめのなか

 しばらくして、ロトルア湖の湖畔に広がるロトルアの町が見えてきた。
 午前9時10分、新しいツアーバスに乗り込んだ一行は、ロトルア空港を出発、最初にセコイア記念林であるレッドウッド森林公園に行って、森林浴を楽しんだ。
 

セコイアの森林浴や春の風

 

Sequoia forest bathing,
 Spring wind breezing.

せこいあの しんりんよくや はるのかぜ

 セコイアは、スギ科セコイア属に属する唯一の植物で、世界一の樹高を誇るという。カリフォルニア州レッドウッド国立公園のセコイアは、樹高世界1位から3位までを独占する。平均的な大きさは樹高80m、胸高直径5m、樹齢は400年から1300年ほどで、2200年のものが現在知られる最高齢である。厚さ30cmに及ぶ樹皮や心材の色からレッドウッド、日本ではアカスギとも呼ばれる。
 テ・プイアは、1963年にマオリ文化の伝承を目的に創設された総合観光施設で、ロトルアのファカレワレワ地熱保護区 Whakarewarewa Thermal Reserve にある。マオリのテーマ・パークであるが、マオリ工芸学校も併設されている。
 

風光る間欠泉のハカダンス

 

The wind shining brightly,
The geyser dancing Haka.

かぜ

ひかる かんけつせんの はかだんす
 ファカレワレワ地熱保護区のポフツ・ガイザーは、一日に10回以上も熱湯を吹き上げる間欠泉である。最高で30mも吹き上がるというから迫力満点で、木道から観察できるようになっている。
 ハカと呼ばれるマオリ・ダンスは、本来はマオリの戦士が戦いの前に踊るものだった。ウォー・クライ War Cry (鬨の声)としてラグビーのナショナルチーム「オール・ブラックス」が試合前に行う「カマテ」と呼ばれるハカは、ラグビー・ファンなら誰でも知っている有名なパフォーマンスである。
 

春の宵勝ち鬨あがるハカ踊り

 

Spring evening,
War cry bursting
in the Haka dance.

はるのよい かちどきあがる はかおどり

 10月19日(金)朝5時起床、6時朝食、6時50分ツアーバスにてロトルアを出発、オークランドに向かった。
 午前10時過ぎにワイトモを出発、10分程でアルチュラ牧場に到着し、牛の乳搾りやバターとアイスクリーム作りを体験した。
 圧巻は牧羊犬による羊追いの実演だった。牧羊犬には吠えたてる犬と全く声を出さないものと2種類あるというが、この日は無言の羊追いだった。
 

春昼や牧羊犬の吠えやらず

 

Noon of spring,
Sheepdog of no barking.

しゅんちゅうや ぼくようけんの ほえやらず

 午後4時頃、バスはオークランドに到着。夕食後、午後8時半頃からオプションの夜景鑑賞ツアーがあり、参加した。
 スカイ・タワーの展望台に上がって360度に広がるオークランドの夜景を鑑賞した。このときも三脚は使用せず、手持撮影で綺麗な夜景を撮影することができた。
 

春の夜燈火の果ては川向かふ

 

Spring night,
The lights spreading
beyond the river.

はるのよる とうかのはては かわむこう

「ニュージー早春の旅」 2007.11.13-20

サザン・アルプスの羊にキアオラ!

サザン・アルプスの羊にキアオラ!
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ニュージーランド最高峰マウント・クック(3,754m)の威容 / 19:35

ニュージーランド最高峰マウント・クック(3754m)の威容
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マウント・クックの見事なアルペングロー(山頂光) 20:00

マウント・クックの見事なアルペングロー(山頂光)

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南十字星/南半球星座観測ツアー  2007.10.14. 21:55

南十字星/南半球星座観測ツアー  2007.10.14. 21:55

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雨上がりのクイーンズタウン/展望レストランからの眺望

雨上がりのクイーンズタウン/展望レストランからの眺望

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白く長い雲のたなびく地

白く長い雲のたなびく地

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煌めくテカポ湖

煌めくテカポ湖

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火山湖を持つトンガリロ山(1967m)  NZ5030便の機窓より  08:25

火山湖を持つトンガリロ山(1967m)

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セコイア記念林での森林浴

セコイア記念林での森林浴
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テ・プイアのポフツ・ガイザー(間欠泉)

テ・プイアのポフツ・ガイザー(間欠泉)

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勇ましいハカのウォー・クライ(勝ち鬨)

勇ましいハカのウォー・クライ(勝ち鬨)

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牧羊犬による羊追いの実演

牧羊犬による羊追いの実演

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スカイ・タワーから見たオークランドの夜景

スカイ・タワーから見たオークランドの夜景/ハーバー・ブリッジ方面

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2007年9月26日(水)

 平成19年(2007)9月16日(日)、長野県諏訪市に鎮座する諏訪大社(すわたいしゃ)上社(かみしゃ)本宮(ほんみや)で十五夜相撲が開かれたので、取材した。

天高し諏訪の依代御柱   

High sky,
The sacred pole of Suwa
the descent point of the gods.

てんたかし すわのよりしろ おんばしら 

 信州(しんしゅう)諏訪地方に鎮座する諏訪大社は、信濃国一之宮(しなののくに・いちのみや)と呼ばれ、諏訪湖をはさんで、南に男神・建御名方命(たけみなかたのみこと)を祭神とする上社(かみしゃ)、北に妃神・八坂刀売命(やさかとめのみこと)を祭る下社(しもしゃ)が対座している。
 上社には本宮(ほんみや)と前宮(まえみや)があり、下社には春宮(はるみや)と秋宮(あきみや)がある。諏訪地方に分散して鎮座する二社四宮からなる巨大な諏訪大社の氏子は、6市町村にわたっている。
 四宮は、それぞれ神域の四隅に御柱(おんばしら)と呼ばれる神木(しんぼく)を立てるしきたりで、7年に一度八ヶ岳山麓から数千人の氏子たちにより20数キロを旅して運ばれてきた樅木(もみのき)が使われている。
 

斎庭に威儀を正して諏訪相撲

 

Suwa sumo wrestling,
standing in a dignified manner
at the sacred court.

さいていに いぎをただして すわずもう

 本宮(ほんみや)拝殿の石畳で敷き詰められた前庭は、斎庭(ゆにわ/さいてい)と呼ばれ、十五夜相撲関係者たちはここで横に並んで参拝した。
 開会式の最後に大関を中心に化粧まわしを締めた11人の力士たちが土俵に上がり、代々諏訪に伝わる相撲踊りを奉納した。
 

円陣の相撲踊や胸叩

 

Sumo wrestling dance
in a circle,
beating their own chests.

えんじんの すもうおどりや むねたたき

   諏訪市の無形民俗文化財に指定されている「諏訪大社上社十五夜祭奉納相撲」の最大の目玉は、この相撲踊りで、「奥甚句」「名古屋甚句」「胸たたき」の三つで構成される。
 相撲の攻めと守りを表す「胸たたき」は、全国に存する相撲踊りの中で、唯一諏訪大社のものだけに伝承されている仕草であるという。
 

爺婆の前で相撲ふ子溌剌と

 

Lively children,
wrestling
in front of
the old men and women.

じじばばの まえですもうこ はつらつと

 子供相撲は、小学生男女の取り組みで、1年生から6年生までが参加する。男子は男子同士、女子は女子同士で対戦する。4年生以上の高学年男子は、素肌に相撲まわしを締めて取り組むこととされている。
 青年相撲になると、地元の氏子青年たちが全員肌に相撲まわしを締めて相撲を奉納した。作法も大相撲で見られるような伝統に則したもので、国技にふさわしい相撲の様式美を存分に楽しむことができた。
 取り組みは、既に対戦相手が決まっている「青年相撲ちらし」からはじまり、「町内対抗相撲」、「青年相撲三人抜き」、「役相撲」と、バラエティ豊かな内容となっている。ただし、25人ほどの参加力士は変わらないので、一人何役もの働きをしなければならない。
 

大幟相撲ふ諏訪っ子晴舞台

 

Big flag,
Suwa residents
wrestling
on the radiant stage.

おおのぼり すもうすわっこ はれぶたい

 青年相撲の最後は役相撲。東西の大関・関脇・小結に役付けされた力士たちが雌雄を決する取り組みを行う。その勝者には晴れがましい土俵入りを披露する栄誉が与えられる。
 青年たちによる役相撲が終わり、全ての取り組みが終了すると、大相撲と同じように弓取りが行われる。ここでは前年の大関がこの有終の美を飾る栄誉を持つ。とても熟練しており、手拍子にあわせ、全身を使って縦横に振り回す弓捌きは素晴らしく、思わず見とれてしまうほどで、観客の喝采を浴びた。
 

弓取の風切る音や諏訪相撲

 

Suwa sumo wrestling,
The howling sound
of bow-twirling.

ゆみとりの かぜきるおとや すわずもう

 午後3時、最後に青年相撲の力士たちや行司など関係者一同が土俵に上がり、円陣となって手打ち式を行い、5時間に及ぶ十五夜相撲は無事に閉幕した。
   テレビのビデオ撮影陣が引き揚げた後、土俵上は胴上げと水掛けで大騒ぎとなった。リュックに仕舞い始めていたカメラを慌てて取り出し、人間味溢れる貴重な光景を切り取ることができた。
 

諏訪相撲手打の後は無礼講

 

Suwa sumo wrestling,
Uproarious
after a hand-clapping ceremony.

すわずもう てうちのあとは ぶれいこう

 相撲踊りの奉納や一人何役にもなる相撲の取り組みを終えた開放感に満ちあふれた無礼講の騒ぎで、土俵は水浸しになり、残っていた浄めの塩は全て力士の頭上に振りかけられた。かけられた人は、傷口や目に塩がしみて痛い痛いと悲鳴をあげるなど、神域での大騒ぎであったが、神様も大目に見て下さることだろう。

「諏訪大社十五夜相撲」 2007.9.16

本宮一之御柱

樅木もみのき

石鳥居の北に立てられた本宮一之御柱(長さ17m、直径1.2mの樅木(もみのき))

拡大写真(1075X1400)335KB

神前の力士たち

神前の力士たち

パノラマ写真(2250X1000)443KB

胸を叩く!

胸を叩く!

拡大写真(1800X1130)398KB

背中を取られて大ピンチ!

背中を取られて大ピンチ!

拡大写真(1400X1050)300KB

大相撲と同じ作法で

大相撲と同じ作法で

拡大写真(1600X1200)462KB

前年の大関による弓取り

前年の大関による弓取り

拡大写真(1600X1200)408KB

恒例の胴上げ!

恒例の胴上げ!

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2007年9月7日(金)

撮影・原作 : K. T.  監修:和田義男

 2007年8月26日(日)、東京都足立区舎人(とねり)に鎮座する諏訪神社で、同じ足立区に所在する境川部屋の協力を得て、地元の子供たちによる奉納相撲大会が開催された。

褌をもてきて相撲ふ童かな

Children
wearing homemade loincloth
competing sumo wresting.

ふんどしを もてきてすもう わらべかな

 境内の入口に角力大会のお知らせが貼られており、低学年でも読めるように、やさしい字で「参加するおともだちは、ふんどしをもって あさ10時に諏訪神社にあつまってください」と書かれており、相撲まわしを伝統の呼称である「ふんどし」と呼び、「相撲」と書かずに「角力」と表現している。相撲大会を主催する舎人町会青年部のこまやかな愛情と、伝統へのこだわりが感じられる。
 

上手投げ砂にまみれし宮相撲

 

Ritual sumo match,
The body covered with sand
by uwatenage.

うわてなげ すなにまみれし みやずもう

 小学生の部は、少しは相撲らしくなるが、まわしを取ることを知らないのか、レスリング・スタイルになってしまう。
 しかし、中には見事な上手投げuwatenage; throwing one's opponent down from an outside belt grip が決まることもある。
 豆力士たちは、昼休みにおむすびで腹ごしらえをしたあと、後半戦は、園児たちと境川部屋の力士の取り組みから始まった。
 

関取と相撲ふをさな子白ふどし

 

Infants
of  white fundoshi loincloth,
matching with
a sumo wrestler.

せきとりと すもうおさなご しろふどし

「とねり少年角力大会」 2007.8.26

子供たちの熱戦!

子供たちの熱戦!

拡大写真(1500X1000)233KB

上手投げ!

上手投げ!

拡大写真(1500X1000)281KB

岩木山関と幼稚園児の取組み

岩木山関と幼稚園児の取組み

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2007年8月19日(日)

撮影・原作 : 光岡新一  監修:和田義男

 2007年6月23日(月)から3泊4日の日程でH.I.S.のツアーに参加し、中国の桂林 けいりん Guilinに旅した。関空から広東省の省都・広州に飛び、広州から桂林まで空路1時間。熱帯の地・桂林の夏を楽しんだ。

涼しさを川面に映す漓江竹

Coolness
of the Riko bamboo
being reflected
in the surface of the river.

すずしさを かわもにうつす りこうちく

 桂林で1泊した後、7月24日(火)、晴天に恵まれ、終日、桂林・陽朔(ようさく)を観光した。圧巻は、竹江(ちっこう)から陽朔に至る4時間の漓江下り。我々は、外人用の三層の遊覧船に乗って、漓江を下った。
 漓江下りは、桂林市内を南北に貫く全長437kmの漓江の中でも最も景観が優れた桂林〜陽朔間83kmを遊覧船で下る旅である。夏の盛りとあって、とても暑かったが、緑滴(したた)る山々がとても印象的だった。
 

桂林の奇山青山夏の川

 

The summer river,
unusual mountains
and blue mountains
of Keirin.

けいりんの きざんせいざん なつのかわ

 漓江を下るに連れ、右に左に奇岩や奇山が現れ、水墨画で見た光景が続く。夏の強烈な光線を浴び、近くの山々は鮮やかな緑色となり、遠くの連山は青山となってどこまでも続いている
 待望の「漓江下り」は、遊覧船の待つ川べりに行くと、既に沢山の観光客が列を成していた。待ち望んだスポットをカメラに収めようとしたが、似たような景観で何処を撮ればいいのか迷ってしまった!
 

夕暮の湖の双閣涼を呼ぶ

 

Twin towers of the lake
bringing coolness
at dusk.

ゆうぐれの うみのそうかく りょうをよぶ

 良いスポットでは現地カメラマンにこちらが撮られる始末で、後手に回り、肝心のところを取り逃がしたのが実感である。しかし、水墨画の世界に魅せられたのは間違いのないところで、とても感動した! 切り取った枚数は微量だが、自分なりに収穫があり、満足できる結果だったと思う。

「夏の桂林寸描」 2007.6.24

延々と奇岩が続く 漓江りこう
延々と奇岩が続く漓江
高田郷こうでんきょう の景観
高田郷の景観

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夕暮れの金銀双塔/桂林

夕暮れの金銀双塔/桂林

拡大写真(1600x1150)289KB

★彡 日本初の写真俳句 ★彡

. 俳句「海の風景」文頭

東京 2007年7月2日 旅と感性 本日、第13集をアップ、北欧の旅シリーズの第一弾「夏のコペンハーゲン」の8句を追加した。既に600句を超え、数は順調に増えているが、レベルが上がったかどうかについては、写真技術ほどの上達はないというのが実感である。芥川龍之介は生涯約600の俳句を残しているという。質的には雲泥の差があるとしても、少なくとも量的には彼を上回ったことになり、とても愉快である。

いつの頃からか
和田フォトの作品には自作の俳句を必ず載せることをルールとしてきた。半ば義務として、疲れた身体に鞭打って、通勤電車の中で、使い慣れた角川の季寄せとメモ帳を広げ、思索にふける。朝のまだ寝ぼけた部分がのこる頭でも、ロマンと感動をタップリと受けた旅の写真から実景が鮮明な記憶となって蘇り、楽しい創作タイムが始まる。

旅は、感性を刺激する。世界の情景の前に、次々と発句が生まれる。湯水のようにとは行かないが、それでもどんどんできる。その中から良さそうな句を選び、推敲する。これが苦しいが、良い文句が絞り出せたときのうれしさは格別である。旅をしなければ、頭に浮かぶ情景は貧しく、生まれる詩句もまた貧しいだろう。そう思うと、「旅に出ることで感性に磨きがかかる」ということに気がついた。私のような才能に乏しい凡才でも、旅を続けることで、沢山シャッターボタンを押して、まぐれの名作を切り取ることができ、また、俳諧の世界でもまぐれに良句が生まれることがある。「旅は感性を育てる」からだろう。けだし名言だと自画自賛!(^^;

ともあれ、「継続は力なり」を信じて、これからも駄作を大量に詠んで行こう。そのうち何かがあることを信じて・・・。


東京 2007年1月2日
 2006年12月13日(水)、12年かかって500句目の俳句「広州の瑠璃の館の秋寂びぬ」をアップした。俳句「海の風景」は、50句づつ束ねて10集が完成し、11集目に入った。「フォトギャラリーに俳句は必要か。」「俳句の英訳はなぜ?」「褌の俳句を続けるのはなぜ?」などと自問しながら、「継続は力なり」を信条に、ここまでやってきた。「駄作ばかりで、進歩していないのではないか。」とも思う。それは多分そうかも知れない。

しかし、俳句にはたった17文字で写真では表現できない余韻や深みや浪漫がある。読者の解釈如何で、味わいがいかようにも変化する。俳句のお陰で、簡潔明瞭な文章が書けるようになった。英訳付き俳句や褌句は、裸祭りシリーズのように誰もやっていないジャンルである。どんなテーマでもよいから誰もやっていないことをやること自体に意義があり、手間暇かかるが、自慢となり、歓びとなる。迷ったときは、前向きに進むのが正解だと信じ、これからも1000句を目指して、一歩々々歩いてゆくことにする。そのうち、なにかが見えてくるに違いないことを信じて・・・。


東京 2005年8月15日
 二年前の盆休みに句集のコメントを記載してもう2年経つ。今日、300句を超えたため、一集を50句単位にしているので、第七集を追加した。最近は、毎日100人前後のゲストがあり、俳句も手を抜けなくなった。五年間で5万件を超え、リピーターも増えている。フォトギャラリーに説明文を加え、BGMを設定し、そして俳句を挿入するという作業は、大変だが、馴れてしまうと結構楽しいものだ。

 下手な俳句も、たまには自己満足できるものが増えてきた。何より、英訳を施すことで、俳句の意味がより鮮明になり、深みを増してくるように思う。英訳も最近はコツを覚え、どう訳して良いか分からないようなことはなくなった。英訳できないような句はあり得ないし、あったとすればそれは悪首なのだろう。俳句に写真と英訳をつけ、解説する。このような構成の句集は私以外には存在しない。

 「海の風景」というタイトルも、陸に上がった河童となってしまった今では、ふさわしくないかも知れないが、せめて、カバー写真だけでも海の風景を入れて続けていきたいと思う。どこまで続くか分からないが、「継続は力なり」を信じて、やれるところまでやってみたい。

東京 2003年8月16日
 8月の盆休みで日本列島は里帰りのシーズンだ。今週は会社全体が夏休みなので、私も休みを取っているが、東京は雨続きで、外出ができない。一日中、家の中で過ごしている。お陰で、未編集の作品を数本、一気に仕上げてアップすることができた。また、これまでの作品に手を加えたりして、時間を有効に使っている。

 
俳句「海の風景」は、50句を束ねてアップしており、既に第4集に入っている。今年の4月に神戸から東京に転勤となり、海の句が殆どなくなってしまった。タイトルを修正しようかとも考えたが、既に2年を超えるシリーズとして定着しており、タイトルは従来のままとすることにした。

 世界の旅の写真館としてWa☆Daフォトギャラリーはこれからも歩み続けてゆくが、それとともに、この俳句も続けてゆきたい。そして、英訳と写真とをあわせて添えてゆく。このような試みは私しかやっていないと思う。かなり骨の折れる作業であるが、やる価値はあると思う。

神戸 2002年8月11日
 暑い夏が続いている。昨日は夏休みの帰省ラッシュのピークを迎えた。おかげさまで、Wa☆Daフォトギャラリーも無事に二周年を迎え、毎月一万件のアクセスをいただけるサイトに成長した。一周年記念として始めた俳句「海の風景」も未だに続いており、継続は力なりで遂に百句を超えてしまった。読み返してみると、駄作もあるが、なかなか良い句だと自慢したくなるような作品もある。

 徒然日記を書くごとに折々の俳句を挿入し、それを俳句「海の風景」に写し、英訳と解説文を加えてきた。この作業もかなり大変だが、何とか続けてきた。俳句は本来のフォトギャラリーとは必然性のないコンテンツではある。しかし、映像と17文字の言葉の違いこそあれ、情景を写し取ることには違いがない。むしろ情報過多の映像より、シンプルな文字の方が味わい深いこともあるのではないだろうか。私の拙句をそれなりに楽しみにして下さる読者もおられるようで、励ましのmailをいただくと、止められなくなる。写真の方も風景写真から始まって祭りや花の写真まで手を広げてビッグサイトになってしまったが、今更引き返すこともできない。これからも情熱と体力の続く限り、現在のコンセプトで進んでいきたい。

神戸 2001年7月29日 平成13年4月1日、広島から神戸に赴任。俳句は、相変わらず月に一回うつみ会に7句を投句し、高橋三洋子先生の添削と講評を受けている。いわば通信教育という形で続いており、先生のご厚意に感謝申し上げる。

 昨年7月から個人のホームページ・Wa☆Daフォトギャラリーを始めて1年余りになる。アクセス13,000件を突破し、すっかり軌道に乗ってきた。そこで一周年記念として、これまで徒然日記の冒頭に折々の俳句を載せてきたので、それを集めて、俳句「海の風景」というタイトルにまとめ、それに写真とコメントを付けてみた。また俳句の英訳もつけた。英訳にも意訳が入り、イメージの広がりが期待できる。

 まだまだ素人の域を出ていないが、当ホームページのビジターに海の素晴らしさや季節感などを画像と同様に感じとっていただければ有り難い。わずか17文字でイメージ(画像)を表現できれば幸いだ。これまで海で仕事をしてきた経験を生かし、海の風景を一幅の絵のように切り取ってみたい。これが作者のテーマでありコンセプトである。ただ、海の句に限定したわけではないので、折々の身近な風景を適宜織り込んでいきたい。

パノラマの神戸の港春霞

風光る館の空に風見鶏

Panoramic view
of Port Kobe
in the spring haze.

A weathercock on the roof
under sky
with a glistening wind.

広島 2000年4月23日 平成12年4月1日、函館から広島に赴任した。友人から勧められ、俳句同好会「うつみ」に入会、月一の例会に出ることになった。仕事の合間を見て俳句づくりに専念する毎日が始まった。稚内在任中から俳句を創作していたので、ある程度の自信があるが、句会に出席し、先生に講評を仰いだり、添削を受けるのは初めてである。少し緊張するが、楽しみながら自然流で俳句をつくりたい。先生の俳号は高橋三洋子で、正岡子規の弟子である高浜虚子の流れを汲むという。種田山頭火のような自由律の俳句ではなく、古典派ともいうべき俳句で、キチッとした季語が必要であり、自然で平易なものでなければならないと教わった。

白藤や水面に鯉の浮き沈み

草鞋揺る仁王門より遍路発つ

Carp sink and float
to the surface
under white wisteria.

Pilgrims started
 thorough Deva gate
on which straw sandals swinging. 

稚内 1994年3月26日 平成6年は吹雪で明けた。日本最北端の地・稚内市に来て一年足らずであるが、現在貴重な冬の体験を積みつつある。窓の木枯らしを聞きながらテレビで正岡子規のドキュメント・ドラマを見ていたら、ふと、この稚内市を中心とした宗谷の出来事を点描してみたら面白いのではないかと思った。今まで俳句などというのは創ったことがないが、挑戦するのも楽しいのではないか。稚拙ではあるが、北国の思い出をファイルする趣旨で詠んでみたところ、アッという間に百首を越えてしまった。思ったより簡単である。粗製濫造気味ではあるがこれからも続けたい。俳号は日本最北端の地にちなんで北舟とした。

正月や昆布拾いの海人ふたり

流氷の接岸告げる尾白鷲

Two fishermen
pick up kelp
on New Year's Day.

A white-tail eagle signals
the arrival of drift ice
to the coast.

日本伝統俳句会 現代俳句協会 インターネット俳句会 俳句センター 帆船 俳句庵 see haiku here

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