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青鷸の江戸前沙魚を捕へけり   北舟

 
 

The blue sandpiper, caught a goby of Tokyo Bay.

2014年2月17日制作

アオアシシギ / 葛西臨海公園 2013.09.01 12:46

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アオアシシギ / 葛西臨海公園

日本の野鳥を撮る旅'13

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341 コオバシギ

2013.08.31 / 葛西臨海公園 (初出)

▼ 北半球の極北地で繁殖し、冬は南へ移動、オーストラリアにまで渡るものもあり、日本には数少ない旅鳥として渡来します。

コオバシギ(小尾羽鴫、小姥鴫学名: Calidris canutus) :チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種シベリア北部北アメリカ北部、グリーンランド北部で繁殖し、冬季は西ヨーロッパ、アフリカ、中南米、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランドなどへの渡りをおこない越冬する。形態が似ているオバシギと比べると分布は広いが、局地的である。日本では、旅鳥として春と秋の渡りの時に全国各地に渡来するが数は少ない。オバシギの群れに混じっていることが多い。秋に渡来するのは幼鳥が多い。
  体長約24cm。オバシギより一回り小さい。夏羽は頭部から腹までが赤褐色で、背は濃い茶褐色。下腹部と下尾筒は白色である。腰は白地に褐色の斑があるため、灰色に見える。嘴は黒で、やや短めである。冬羽は、体の上面が灰褐色になる。雌雄同色である。
  非繁殖期は干潟、水田、河口、海岸等に生息し、小規模の群れを形成する。繁殖期は、ツンドラ地帯に生息する。砂泥地で、甲殻類、ゴカイ、昆虫類などを捕食する。植物の種子を食べることもある。繁殖時期は6-7月で、地上に営巣し、普通4卵を産む。雌は産卵後暫くすると巣から離れ、それ以降は雄が抱卵、育雛をする。鳴き声は「ノッ」「ポッポ」。

コオバシギ / 葛西臨海公園 2013.08.31 12:10

コオバシギ / 葛西臨海公園 2013.08.31 12:10

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342 アオアシシギ

2013.09.01 / 葛西臨海公園

▼ 毎年9月になると秋の渡りの先陣として、アオアシシギがやってきます。当日は、7羽の群れでした。ハゼと思しき魚を捕えました。 (前出:yatyo19.htm 212)

アオアシシギ(青足鷸、学名:Tringa nebularia):チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種である。名前の由来は、足が青色を帯びていることから。ユーラシア大陸北部で広く繁殖し、冬季はアフリカ、インド、東南アジア、オーストラリアに渡り越冬する。日本では旅鳥として春と秋の渡りの時に全国的に渡来する。沖縄県では少数が越冬する。
  全長約35cm。類似のシギ類と比べて、細身でスマートな体形をしている。夏羽は頭上から体の上面は灰色で、黒い斑がある。腹、腰、上尾筒は白い。冬羽では頭から頸にかけて、白い部分が増える。嘴は黒く、やや上に反っている。足は緑青色だが、黄色みを帯びているものもいる。特に幼鳥の足は、ほぼ黄色である。雌雄同色。
  青鷸の江戸前沙魚を捕へけり  北舟 

あおしぎの えどまえはぜを とらえけり

The blue sandpiper, caught a goby of Tokyo Bay.

アオアシシギ / 葛西臨海公園 2013.09.01 12:46

アオアシシギ / 葛西臨海公園 2013.09.01 12:46

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343 ミユビシギの群

2013.09.21 / 船橋三番瀬海浜公園

▼ 北極圏近くで繁殖し、冬は南へ渡り、日本には冬鳥または旅鳥として渡来します。他のシギ類のように泥性の干潟は好まず、おもに海岸の砂浜に生息し、波の進退とともに活発に歩いて、小昆虫や微小貝類など動物質の餌をと ります。この日は、約80羽の群れでした。(前出:yatyo19.htm 206)

ミユビシギ (三趾鷸、学名:Calidris alba):チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種で、英名はSanderling。ユーラシア大陸や北アメリカの北極圏、グリーンランドで繁殖し、冬期は中央アメリカから南アメリカ、アフリカ、東南アジア、オーストラリア方面に渡り越冬する。長距離の渡りをする種類として有名で日本では旅鳥として春秋の渡りの時期に見られるが、本州中部以南の地域では、冬鳥として越冬しているものもある。また繁殖を行わない若鳥は7、8月にも日本に留まっていることがある。
 体長約19cm大部分の個体には後指(第一趾)がなくこれが和名の由来となっている。冬羽は全身灰白色で翼の縁の部分が黒い。夏羽では頭と背中、羽は赤褐色で、腹と喉が白色。雌雄同色で嘴と足は黒色。砂浜の波打ち際を走り回りながら、貝類や甲殻類、昆虫類などを捕食する。岩場の海藻類や苔類を食べることもある。
  繁殖期は6-7月で、地上に営巣し普通4卵を産む。複婚、二重巣卵体制をとっているものが多く、その場合最初の巣では雄が抱卵と育雛を、次の巣では雌が抱卵と育雛を行う。普段は「チュ チュ」「キッ キッ」と小さな声でさえずる程度。繁殖期には「キュキュキュ」と目立つ声で鳴く。

ミユビシギの群 / 船橋三番瀬海浜公園 2013.09.21 08:49

ミユビシギの群 / 船橋三番瀬海浜公園 2013.09.21 08:49

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344  オオソリハシシギ

2013.09.21 / 船橋三番瀬海浜公園

▼ ユーラシア大陸の北部で広く繁殖して冬は南へ移動し南半球にまで渡るものもあります。日本には旅鳥として春、秋に渡来し、海岸や河口の干潟、入り江にすみます。この日は、5羽の群れで飛んできて、干潟を走り回って餌を探していました。  (前出:yatyo19.htm 209 yatyo23.htm 262)

オオソリハシシギ(大反嘴鴫、学名:Limosa lapponica):チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種。和名の由来は大きく反り返ったクチバシから。
 ユーラシア大陸北部からアラスカ西部の北極圏で繁殖し、冬季は、ヨーロッパ西北部からアフリカ、西南アジア、東南アジア、オーストラリアの沿岸部に渡り越冬する。日本へは旅鳥として春と秋に全国に渡来する。
 全長約39cm。翼開長は70-80cm。雌の方が、やや体が大きい。嘴は長く上に反っており、基部は桃色で先にいくほど黒くなる。足は黒くて比較的長い。甲殻類、ゴカイ、貝類、昆虫類を捕食する。
  繁殖期は6-7月で、地上の窪みに枯れ草などを敷いて営巣する。産卵数は普通4卵で、抱卵日数は19-21日。普通は雌が抱卵する。「ケッ ケッ ケッ」と鳴く。
オオソリハシシギ / 船橋三番瀬海浜公園 2013.09.21 09:23

オオソリハシシギ / 船橋三番瀬海浜公園 2013.09.21 09:23

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345  ソリハシシギ

2013.09.21 / 船橋三番瀬海浜公園 (初出)

▼ シベリアで繁殖し、東南アジアやオーストラリアの沿岸部で越冬します。シギの中では小型で、砂泥地で活発に動き回り餌を探し、昆虫や小型の甲殻類を食べます。

ソリハシシギ(反嘴鴫、学名:Xenus cinereus (Guldenstadt, 1775) ):チドリ目シギ科ソリハシシギ属に分類される鳥類の一種。ユーラシア大陸の高緯度地方で繁殖し、アフリカ大陸から、インド、東南アジア、オーストラリアの沿岸部で冬を越す。日本で見られる数は多くないが旅鳥として各地に現れる。春は4-5月ごろ北へ渡る途中に渡来し、秋は8-10月ごろ南へ渡る途中渡来する。秋の方が個体数が多い。
  シギの中では小型で体長22-25cmほど。翼開長は57-59cm。体に対して長く、上に反ったくちばしを持つ。くちばしの色は黒で基部は黄褐色。成鳥夏羽は体上面が灰褐色、下面が白色で胸に灰褐色の斑がある。足は短く橙黄色。冬羽になると胸の斑が無くなって体下面がより白くなり、足の色が淡くなる。次列風切の羽先が白く、飛翔時には白い帯のように見えてよく目立つ。雌雄同色。
  非繁殖期には、主に海岸地方の干潟、浅瀬、砂浜、河口や海岸近くの水田に生息する。内陸部の湿地で見られることはまれである。非繁殖期は、単独か小群で生活する。繁殖期は湿地、草原、ツンドラ地帯などに生息する。砂泥地を活発に動き回り餌を探し、昆虫や小型の甲殻類を食べる。繁殖期は5-7月で、地上の窪みに営巣し、普通4卵を産む。抱卵期間は22-24日。ピリピリッ、ピーイピーイと口笛のような声で鳴く。
ソリハシシギ / 船橋三番瀬海浜公園 2013.09.21 09:49

ソリハシシギ / 船橋三番瀬海浜公園 2013.09.21 09:49

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346 ウミネコ

2013.05.04 / 船橋三番瀬海浜公園 (初出)

▼ ロシア南東部から朝鮮半島、日本では周年生息(留鳥)していますが、冬季になると北海道や本州北部で繁殖します。カモメとよく間違われますが、その見分け方は脚の色です。カモメはピンク色をしていますが、ウミネコは黄色です。

ウミネコ(海猫、Larus crassirostris):動物界脊索動物門鳥綱チドリ目カモメ科カモメ属に分類される鳥類。冬季になると中華人民共和国東部などへ南下し越冬するか、ロシア南東部や朝鮮半島では周年生息する。日本では周年生息(留鳥)するが、冬季になると北海道や本州北部で繁殖する個体群は南下する個体が多い。
  全長44-48cm。翼開張120-128cm。体重0.5-0.6kg。頭部や体下面の羽衣は白、体上面の羽衣は黒灰色。尾羽も白いが内側尾羽10枚の先端付近が黒く、英名(black-tailed=黒い尾をした)の由来になっている。翼上面は黒灰色。初列風切先端は黒く、先端に白い斑紋が入る個体もいる。嘴は太く頑丈。種小名crassirostrisは「太い嘴の」の意。嘴の色彩は黄色で、先端が赤くその内側に黒い斑紋が入る。後肢の色彩は黄色。夏季は後頭が白(夏羽)、冬季は後頭に灰褐色の斑紋が入る(冬羽)。
  沿岸部や河口、干潟などに生息する。近年、東北地方の内陸部での記録も増えている。減農薬の水田が増えたからと考えられている。和名は鳴き声がネコに似ていることが由来とされる。食性は雑食で、魚類、両生類、昆虫、動物の死骸などを食べる。他の鳥類が捕らえた獲物を奪う事もある。
ウミネコ / 船橋三番瀬海浜公園 2013.05.04 13:28

ウミネコ / 船橋三番瀬海浜公園 2013.05.04 13:28

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ウミネコ飛翔 / 大磯照ヶ埼 2013.10.27 08:49

ウミネコ飛翔 / 大磯照ヶ埼 2013.10.27 08:49

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347 オバシギ

  2013.09.21 / 船橋三番瀬海浜公園

▼ シベリア北東部で繁殖し、冬季はインド、東南アジアオーストラリアに渡り越冬します。日本では旅鳥として春と秋の渡りの時に全国各地で普通に見られます。(前出:yatyo19.htm 210)

オバシギ(尾羽鷸、学名:Calidris tenuirostris):チドリ目シギ科に分類される鳥類の一種。シベリア北東部で繁殖し、冬季はインド東南アジアオーストラリアに渡り越冬する。日本では旅鳥として春と秋の渡りの時に全国各地で普通に見られる。
 全長28cmほど。夏羽は頭部から胸にかけて黒い斑が密にあり、脇にも黒褐色の斑がある。背から上面は黒褐色で白い羽縁があるが、肩羽に赤褐色の斑がある。腰は白い。腹は白く黒斑がある。冬羽では、体上面が灰色っぽくなる。雌雄同色である。嘴は黒く、頭部の長さより長い。
  砂泥地で、貝類や甲殻類、昆虫類などを捕食する。特に貝類を好んで食べる。また、植物の種子を食べることもある繁殖期は5月下旬から7月で苔の生えた地上に営巣し普通4卵を産む。雌は産卵後暫くすると巣から離れ、それ以降は雄が抱卵、育雛をする。「ケッ ケッ」「キュ キュ」などと鳴く。
オバシギ / 船橋三番瀬海浜公園 2013.09.21 11:12

オバシギ / 船橋三番瀬海浜公園 2013.09.21 11:12

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348 コサギ暗色型

2013.10.12 / 多摩川

▼ 多摩川にやってきた黒いコサギ、山科鳥類研究所によると、「コサギの成鳥。黒化ではなく暗色型とされている。クロサギに白色がいるのと同じ。日本では珍しい。多摩川で二十数年前にも見られた」(東京新聞より)

 アフリカから東南アジアの亜種は白色型と暗色型が普通に見られるそうで、遠路はるばると飛来したとは考え難いのですが、おりしも台風18号が通過した後でもあり、夢が大きく広がります。大きさや食性はコサギと同じとされています。似た鳥のクロコサギというアフリカやマダカスガル島に生息する鳥には、餌取行動に特徴があるといわれており、この鳥はコサギと同じ採餌行動でした。従って、コサギの暗色型ということになったそうです。
                                         (前出:yatyo12.htm 119 yatyo19.htm 196)

コサギ(小鷺、Egretta garzetta):コウノトリ目 サギ科 全長(翼開長) 55-65cm(90-105)。夏羽は、全体に白く、足と嘴は黒い。趾(あしゆび)は黄色い。虹彩は黄色。頭から2本の白い冠羽がある。胸と背にもレース状の飾り羽がでる。この飾り羽は上方にカールしている。冬羽は、頭部の冠羽はなく、胸と背の飾り羽も目立たなくなる。婚姻色は目先と趾が濃いピンク色になる。雌雄同色。ゴァー ゴァーと鳴く。
  川の浅瀬や水田を歩いて、ドジョウ、フナ、ウグイ、オイカワカエル、アメリカザリガニなどを嘴ではさみとって食べる。魚群のいる浅瀬を活発に歩き回ったり、岸辺で待ち伏せしたりして捕食する。片足を泥の中に差し込んで泥をかき回し、びっくりして飛び出したドジョウを素早く捕らえたりする。1羽ずつ分散して採餌することが多いが、魚が多い場所では群れて採餌する。4〜9月に年1回の繁殖が普通である。一夫一妻。

コサギ暗色型【1/2】 / 多摩川 2013.10.12 13:09

コサギ暗色型【1/2】 / 多摩川 2013.10.12 13:09

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コサギ暗色型【2/2】 / 多摩川 2013.10.13 13:00

コサギ暗色型【2/2】 / 多摩川 2013.10.13 13:00

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349  ハジロカイツブリリ

2013.11.02 / 葛西臨海公園

▼ 曇り空でしたが、6羽の小群が近付いてきました。ファミリーでしょうかね。 (前出:yatyo21.htm 245)

ハジロカイツブリ(羽白鳰、学名:Podiceps nigricollis):カイツブリ目カイツブリ科カンムリカイツブリ属に分類される鳥類の一種。
 
 ヨーロッパ、アフリカ東部と南部、東アジア、北アメリカ中部、南アメリカ北東部で分散して繁殖する。非繁殖期は海上や温暖な地域へ移るものもある。日本では冬鳥で、北海道から九州まで各地の海や湖沼に中国東北部やウスリー川周辺などで繁殖したものが渡来する。
 
 全長は30-31 cmほどで、カイツブリより少し大きくハトくらいの大きさ。全長28-34 cm、翼開長56-60cm。体重265-450g。目が赤く、くちばしがわずかに上に反っている。冬羽はのどから腹にかけて白く、他が黒い。夏羽では頭部と背中が黒、わき腹が褐色、腹が白となり、後頭部にイワトビペンギンのようなにぶい金色の飾り羽があらわれる。雌雄同色。
 
 水に浮いている間は黒っぽいが、飛びたつと羽の内側に白い部分が見え、これが名前の由来になっている。ミミカイツブリとよく似ているが、くちばしが反っていること、顔の黒白の境界がぼんやりしている、頸の前面が茶色いことから区別する。
 
 海岸、港湾、河口、河川の下流域、湖沼、池に生息する。他のカイツブリと同じように、水にもぐって小型の魚や貝、水生昆虫、甲殻類を捕食する。繁殖期には湖や池の水草が多い区域に浮き巣を作り、通常4卵を産む。卵は緑白色だが汚れて赤褐色になる。抱卵日数は20-21日。春の渡りの前には100羽以上の群れを作ることもある。「ピー」、「プィッ」と鳴く。

ハジロカイツブリ / 葛西臨海公園 2013.11.02 12:25

ハジロカイツブリ / 葛西臨海公園 2013.11.02 12:25

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350 アオサギが鮎補獲

2013.11.03 / 神奈川県寒川町神川橋

▼ アオサギの漁は暗い時間帯が多いようで、捕獲の状態はなかなか遭遇する機会が少なく、白昼の撮影は運次第です。条件の良い漁場は成鳥たちが占領しますから、若鳥は良い条件を見つけると人が近くに居ても構わず近寄って来ることがあります。今回は、川が濁り比較的水が澄んでいた岸辺近くの淀みに鮎が集まっていたようで、我々を無視して狙っておりましたが、目の前で見事に捕獲してくれました。 (前出:yatyo11.htm 102)

アオサギ(蒼鷺、Ardea cinerea) :動物界脊索動物門鳥綱コウノトリ目サギ科アオサギ属に分類される鳥類。夏季にユーラシア大陸中緯度地方で繁殖し、冬季になるとアフリカ大陸中部、東南アジアなどへ南下し越冬する。アフリカ大陸南部やユーラシア大陸南部などでは周年生息する。日本では亜種アオサギが夏季に北海道で繁殖し(夏鳥)、冬季に九州以南に越冬のため飛来する(冬鳥)。本州、四国では周年生息する(留鳥)。
 全長88-98cm。翼開張150-170cm。体重1.2-1.8kg。上面は青みがかった灰色の羽毛で被われ、和名の由来になっている。種小名cinereaは「灰色の」の意で、英名(grey)と同義。また淡灰色の長い羽毛(飾羽)が混じる。下面は白い羽毛で被われ、胸部の羽毛は伸長(飾羽)する。

鮎を捕まえたアオサギ / 神奈川県寒川町神川橋 2013.11.03 07:58

鮎を捕まえたアオサギ / 神奈川県寒川町神川橋 2013.11.03 07:58

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濯纓池のアオサギ / 広島市縮景園 2006.12.27

濯纓池のアオサギ

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撮影:和田義男

351 カワウが鮎補獲

2013.11.03 / 神奈川県寒川町神川橋

▼ カワウも極端に人を警戒しますから、結構離れた処で潜水漁をします。今回は、川の水が濁り、岸近くの淀みが比較的水が澄んでいて鮎もそこそこ集まっていたようですここに二羽のカワウがやってきて漁を始めました。この時期の鮎は産卵のために下ってきた成魚ですから、体長は30cm位あり、ダイナミックな一気飲みを観察できました。残念ながら曇天でもあり、綺麗な絵にはなりませんでした。 (前出:yatyo15.htm 143)

カワウ(川鵜):ペリカン目 ウ科 全長(翼開長) 80-101cm(130-160cm)。雄は 体全体が黒色で光沢がある。褐色の羽根に黒色の羽縁がある。嘴は白く、頬や目の周りは黄色でウミウのように尖っていない。目は青緑色。婚姻色が出ると頭部が白くなる。足の付け根も白くなる。雌雄同色。 幼鳥は 体全体が淡色で光沢がなく、胸には白色部がある。
  コァ コァやグァ グァと鳴く。尾を舵にして巧みに潜水して魚類や甲殻類を捕らえる。水中で捕まえた魚は飲み込まず、水面に出てから呑み込む。育雛期には、雛の頭を口の中に入れ、食道まで吐きもどした餌を与える。全国的に見るとほぼ1年中繁殖している。冬でも繁殖するのが特徴。産卵期は11月から翌年の6月までの長期にわたる。愛知県知多半島や大分県沖黒島のコロニーでは1月に、青森県下北半島では3月、東京都不忍池では秋から繁殖が始まる。不忍池の繁殖期は、最近さらに長期化する傾向にある。年に2〜3回行う。一夫一妻。
  巣は地上から5〜25mぐらいの高さの枝上の場合が多いが、草地や裸地だったり、鉄塔だったり、最近ではいろんな場所で繁殖する。小枝や枯れ草、海藻などを使って皿形に作る。古巣もよく利用する。雌雄で巣材を運ぶ。卵数は3〜4個。雌雄で抱卵、育雛する。約29日で孵化(ふか)し、約38日で巣立つ。幼鳥は生後3〜4ヶ月頃には、コロニーから遠く離れた海や川の餌場まで、成鳥とともに隊列を組んで高空を群飛するようになる。

カワウが鮎補獲 / 神奈川県寒川町神川橋 2013.11.03 08:30

カワウが鮎補獲 / 神奈川県寒川町神川橋 2013.11.03 08:30

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352  ツツドリの幼鳥

2013.11.03 / 茅ヶ崎里山公園 (初出)

▼ 托卵する鳥として、カッコウ、ホトトギス、ジュウイチとツツドリが知られておりますが、産毛も残した若鳥が、一羽だけで公園に来て、桜の根元に発生したコガネムシの幼虫を掘り出して食べておりました。餌も豊富だし比較的暖かいし居心地が良かったのでしょうか、10日ばかり滞在して居たようです。啼き方は「ポポッ・ポポッ・ポポッ…」と二連発を続けますが、その啼き声が、竹筒を手でたたいた時の音に似ているとかで、筒鳥だそうです。ちなみに、ヤツガシラの啼き声も音は良く似ておりますが、この鳥の場合は、「ポポポッ・ポポポッ・ポポポッ…」と三連発です。 (前出:yatyo2.htm 15)

ツツドリ(筒鳥学名:Cuculus saturatus ):カッコウ目・カッコウ科の鳥。東南アジアからシベリアにかけて分布する渡り鳥。カッコウやホトトギスに近縁で、同様に托卵の習性を持つ。全長約33cmで、ホトトギスとカッコウの中間、キジバトくらいの大きさである。体型はカッコウなどと同じくスマートだが、体色がやや濃く、虹彩が茶色っぽい。また、メス成鳥には背中側全体が赤褐色の地に黒い横しまを呈した「赤色型」も存在する。
 シベリアから中国南部、ヒマラヤ地方で繁殖し、東南アジアからオーストラリア北部にかけた地域で越冬する。日本には夏鳥として渡来し、四国以北で繁殖する。平地から山地の森林内に単独で生息するため姿を見る機会は少ないが、渡りの時期には都市公園などにも姿を現す。樹上の昆虫類を捕食し、特にケムシを好む。地鳴きやメスの鳴き声は「ピピピ…」と聞こえるが、繁殖期のオスは「ポポー、ポポー」と繰り返し鳴く。この鳴き声が筒を叩くような響きがあり、和名もここに由来する。。
 他のカッコウ科の鳥類と同様に自分で卵や雛の世話をせず、森林内で繁殖するウグイス科の鳥類に托卵する。日本では特にセンダイムシクイ Phylloscopus coronatus への托卵が多い。

ツツドリの幼鳥 / 茅ヶ崎里山公園 2013.11.03 11:59

ツツドリの幼鳥 / 茅ヶ崎里山公園 2013.11.03 11:59

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353  シノリガモ

2013.11.09 / 小樽港 (初出)

▼ 日本では冬季になると北海道や東北地方の沿岸部に飛来(冬鳥)します、房総半島辺りまで南下して来ます。一部は夏季にも留まり繁殖するそうです。

シノリガモ(晨鴨、Histrionicus histrionicus):動物界脊索動物門鳥綱カモ目カモ科シノリガモ属に分類される鳥類。本種のみでシノリガモ属を構成する。アイスランド、グリーンランド、ニューファンドランド島、ラブラドル半島で繁殖し、冬季になると北アメリカ大陸沿岸部で越冬する個体群と、アラスカからカリフォルニア湾、シベリア東部からカムチャッカ半島などで繁殖し、冬季になると東アジア沿岸部で越冬する個体群がいる[2][3][4][a 2]。 日本では冬季になると北海道や東北地方の沿岸部に飛来(冬鳥)するが、一部は夏季にも留まり繁殖する(留鳥)。
 全長38-46cm。翼長20-21cm、メス19-19.7cm。翼開張63-69cm。体重0.5-0.8kg。眼先や耳孔を被う羽毛(耳羽)に白い斑紋が入る。虹彩は褐色。嘴は小型で青灰色。後肢は青黒色や暗灰色。
  繁殖期のオスは上面の羽衣が濃青色や青黒色で、頸部上部、肩羽、胸部側面、腰、大雨覆先端に白い斑紋が入る。頭頂側面や体側面の毛衣は赤褐色で、腰の羽衣や尾羽、尾羽基部の下面を被う羽毛(下尾筒)は黒や黒褐色。英名harlequinは「道化師」の意でオスの羽衣に由来する。非繁殖期のオス(エクリプス)やメスは全身の羽衣が褐色や黒褐色、灰黒褐色。

シノリガモ / 小樽港 2013.11.09 08:39

シノリガモ / 小樽港 2013.11.09 08:39

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354  ミゾゴイ

2013.11.17 / 江東区仙台堀川公園 (初出)

▼ 世界で1000羽以下しか存在しないといわれており、主に日本で繁殖し、冬季になるとフィリピン、台湾などへ南下し越冬するそうです。平地から低山地にかけての森林に生息し、暗い森林を好むとされており、なかなか人目には付き難いが、行動は昼行性とされています。

ミゾゴイ(溝五位、Gorsachius goisagi):コウノトリ目サギ科ミゾゴイ属に分類される鳥類。中華人民共和国南東部、日本(本州以南)、フィリピン、台湾に分布。世界で1000羽以下しか存在しないといわれている。 主に日本で繁殖し、冬季になるとフィリピン、台湾などへ南下し越冬する。
 全長49cm。翼開張80-90cm。冠羽はやや伸長する。頭部の羽衣は黒褐色。上面の羽衣は暗褐色で、黒色の細い斑が入る。下面の羽衣は淡褐色で、喉から腹部にかけて黒褐色の縦縞が複数入る。雨覆は赤褐色で、風切羽は暗褐色で、先端が赤褐色。虹彩は黄色。眼の周囲や眼先には羽毛が無く、水色の皮膚が露出する。上嘴は黒や黒褐色、下嘴は黄色。後肢は黒緑色。幼鳥は全身が暗色の羽毛で覆われ、上面や翼には黒い虫食い状の斑紋が入る。
  平地から低山地にかけての森林に生息する。暗い森林を好む。単独もしくはペアで生活する。主に薄明薄暮時に活動するが、繁殖期は昼間も活動する。危険を感じると頸部を伸ばして上を見上げて外敵に向かって下面を向け、木の枝に擬態する。この行動はいわゆる本能によるものと思われ、巣立ち直後のヒナが地上でじっと上を見上げ「擬態」する行動がしばしば観察される。
  食性は動物食で、魚類、昆虫、甲殻類(サワガニなど)、ミミズなどを食べる。森林内の河川、湿原、地表などを徘徊し獲物を捕食する。繁殖形態は卵生。太い樹上に木の枝を組み合わせた巣を作り、日本では5-7月に3-4個の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は20-28日。雛は34-37日で巣立つ。長年夜行性とされてきたが、6年にわたる川名国男による調査により、えさの捕食や給餌が全て日中に行われることから、昼行性であることが明らかになった。

ミゾゴイ【1/2】 / 江東区仙台堀川公園 2013.11.17 09:43

ミゾゴイ【1/2】 / 江東区仙台堀川公園 2013.11.17 09:43

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ミゾゴイ【2/2】 / 江東区仙台堀川公園 2013.11.17 10:06

ミゾゴイ【2/2】 / 江東区仙台堀川公園 2013.11.17 10:06

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