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島立堀米の裸祭り |
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津島牛頭天王社 |
長野県松本市 |
平成23年(2011)7月3日(日) |
撮影・制作:和田義男 |
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平成23年(2011)7月3日(日)、長野県 松本市(まつもとし)島立堀米(しまだちほりごめ)に鎮座する
津島牛頭天王社(つしまごずてんのうしゃ)(津島神社)で、長野県無形
民俗文化財に指定されている「島立堀米の裸祭り」が開かれた。 |
裸祭りに参加するのは、全員、島立(しまだち)小学校の児童で、町会長によると、男子49人、女子42人、合計91人ということだった。裸で参加するのは男子だけで、女子は、運動服姿で参加する。 |
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ふんどしの わらべのさんぱい てんのうさい |
Tennoh
festival, worship of the children wearing Fundoshi loincloth. |
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裸祭りは、毎年、7月第一日曜日に行われる。祭前の日曜日、子供たちは、紙幟をつくり、褌を締める練習や神社境内の清掃、幟の建立、紙幟を差し立てる泥山(砂山)づくりなどの準備を行う。祭の前日の夜は、神社に角燈籠(かくとうろう)を掲げて参拝し、太鼓をたたいて宵祭を祝う。 |
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祭当日は、堀米公民館に集合し、六尺褌を締め、勢揃いして神社に赴き、拝礼して神社を三周したあと、親玉(6年生)が大幟、中玉(4〜5年生)が中幟、小玉(1〜3年生)が五色の紙幟を担ぎ、AコースとBコースの二手に別れて、先頭の親玉の「オンヤーサー」の掛け声に呼応して、中玉と小玉が一斉に「モンヤーサー」と叫びながら町内を巡行して厄払いを行う。 |
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まちなかを のぼりできよむ はだかっこ |
Bare-chested children, purifying whole town with sacred flags. |
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拡大写真(2000X1370)617KB |
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裸祭りは、毎年、7月第一日曜日に行われる。祭前の日曜日、子供たちは、紙幟をつくり、褌を締める練習や神社境内の清掃、幟の建立、紙幟を差し立てる泥山(砂山)づくりなどの準備を行う。祭の前日の夜は、神社に角燈籠(かくとうろう)を掲げて参拝し、太鼓をたたいて宵祭を祝う。 |
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祭当日は、堀米公民館に集合し、六尺褌を締め、勢揃いして神社に赴き、拝礼して神社を三周したあと、親玉(6年生)が大幟、中玉(4〜5年生)が中幟、小玉(1〜3年生)が五色の紙幟を担ぎ、AコースとBコースの二手に別れて、先頭の親玉の「オンヤーサー」の掛け声に呼応して、中玉と小玉が一斉に「モンヤーサー」と叫びながら町内を巡行して厄払いを行う。 |
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あおたみち ほうさくきがんの ふどしっこ |
A path of
green fields, children of loincloth praying a good harvest. |
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上:拡大写真(2600X1500)745KB / 下:拡大写真(2400X1600)822KB |
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子供たちは、町内巡視を終えて神社に戻ってくると、幟を収め、参拝のうえ禊場に飛び込んで禊を行う。その後公民館に戻り、シャワーを浴びて汗や泥を流してから更衣し、大広間で鍋物の食事会となる。食事の後、ご褒美の品をもらってお開きとなる。 |
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▲▼
午後4半過ぎ、子供たちが楽しみにしていた禊が始まった。
1時間も歩いて火照(ほて)った体を冷ますため、履物を履いたまま、我先に池に飛び込む姿が見られた。 |
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拡大写真(2000X1400)670KB |
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拡大写真(2000X1700)701KB |
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拡大写真(2250X1600)788KB |
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アッという間に |
泥池 |
と化した |
禊場 |
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16:34 |
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拡大写真(2400X1800)978KB |
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どろいけの みそぎたのしき むらまつり |
A village
festival, how pleasant the ablution in a muddy pond. |
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拡大写真(1800X1550)439KB |
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拡大写真(2400X1800)910KB |
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元気な子供たちは、池の中を徘徊(はいかい)し、中には泳ぎ出す子もいて、アッという間に泥池(どろいけ)になり、清浄であるべき禊場(みそぎば)が泥んこ遊びの遊園地と化したが、大人たちは男児らの元気な姿に眼を細めるばかりだった。 |
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拡大写真(2400X1800)839KB |
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神事のために締めた純白の褌もあっという間に泥褌となってしまった。
と思っていると、無情にも禊終了のアナウンスがあり、子供たちは一斉に泥池から上がった。禊に充てられた時間はきっかり5分間だった。 |
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拡大写真(2000X1350)644KB |
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禊を終えて、全ての神事が終わった。解放された子供たちは、津島神社を後にし、堀米公民館に向かった。大役を終えた満足感からか、溌剌とした笑顔が素晴らしかった。 |
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堀米公民館入口のブルーシートで覆われた仮設のシャワールームの前には、順番待ちの長い行列ができた。 |
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写真には写っていないが、褌が外れてしまった子が何人かいた。世話役が気がつき、優先的にシャワールームに入れてもらった。褌は、どのような種類であれ、横褌(よこみつ)が臍下(へそした)3寸(約10cm 子供の場合は5〜6cmほど)の位置に来るように締めるのがポイント。写真下の子供たちは、全員、横褌(よこみつ)が正しい位置にあり、腰骨の上端部に固定されているので、緩むことはない。 |
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順番を待てない子供たちは、シャワールームから流れてくる水を湛えた側溝で泥を落とすことを考えた。子供は狭いところに入るのが大好きで、何でも遊びに変えてしまう天才である。 |
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拡大写真(2600X1800)688KB |
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赤絨毯(あかじゅうたん)の大広間では、堀米子供会の直会が始まっており、婦人会の鍋物を楽しむ姿が見られた。子供たちの前には、ビニール袋に入ったご褒美が置かれていた。 |
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