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Wa☆Daフォトギャラリー

 旅紀行日本の裸祭り

2018年10月20日改訂

今 日

昨 日

♪翁千歳三番叟

 

年新た褌新たに鐵砲洲   北舟

 

 

The New Year, gathering at Teppouzu wearing a new loincloth.

2010年12月3日制作
社務所前で開始を待つ参加者たち 10:44

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社務所前で開始を待つ裸たち(第55回鐵砲洲稲荷神社寒中水浴大会/東京都中央区湊一丁目)

日本の裸褌文化


鐵砲洲稲荷神社神紋   神紋:剣梅鉢   鹿島神宮神紋   佐女川神社神紋   禊  

神紋:十五弁菊花

 

祇園紋

 

太田神社月星紋

 
神紋:八弁菊   金沢市章1   鐵砲洲稲荷神社神紋   神紋:丸に違い鷹の羽       西大寺・寺紋   三つ盛り亀甲に五三の桐  

Wa☆Daフォトギャラリー10周年記念作品

正月

青島神社裸まいり
青島神社
宮崎県宮崎市
平成19年(2007)1月8日(月)
撮影・原作:上平 明 監修:和田義男

 平成19年(2007)1月8日(月)、宮崎県宮崎市に鎮座する青島神社で、宮崎を代表する新春恒例行事「裸まいり」が行われた。この「裸まいり」は、日向(ひゅうが)神話の「山幸彦・海幸彦」伝説に基づくもので、山幸彦が海の宮から帰ってくるとの知らせを受けた村人たちが、着衣をまとう暇もなく浜へ飛び出して出迎えたという伝承を再現したものである。
 現在は、成人式にあわせて実施しているが、元来は旧暦12月17日(新暦2月4日)に行われ、当夜参拝すれば、お百度参りの10回分つまり1,000日分の御利益(ごりやく)があると伝えられているもので天孫降臨神話の地である宮崎に相応(ふさわ)しい伝統行事である。
 今年の「裸まいり」は宮崎県内外から集まった1歳から83歳までの男女278人が参加。男は越中褌、女性は短パンと襦袢を身につけ、身を切るような寒さの中で日向灘(ひゅうがなだ)に入り、あらたまの海水で沐浴(もくよく)した。
青島神社神紋
海に向かって一斉に走る

海に向かって一斉に走る

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  正月や日向の灘の初禊  北舟 

しょうがつや ひゅうがのなだの はつみそぎ

The New Year, First purification with water in the rough sea of Hyuga.

遠浅の渚を歩く

遠浅の渚を歩く

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  ふんどしの童に辛き寒の垢離  北舟 

ふんどしの わらべにつらき かんのこり

Water purification in the cold season, too much hard to the child of loincloth.

さぶ〜!!!!

さぶ〜!!!!

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鐵砲洲寒中水浴
鐵砲洲稲荷神社
東京都中央区湊一丁目
平成22年(2010)1月10日(日)
撮影:星 宏幸・小林豊一 監修:和田義男

 冬晴れの絶好の水浴日となった平成22年(2010)1月10日(日)東京都中央区湊1丁目に鎮座する鐵砲洲稲荷神社で第55回寒中水浴大会が開かれ、かねてから準備していた水浴和田グループの代表として、氷を浮かべた円形水槽の冷水に身を沈めて三度目の寒中禊を行った。
 快晴の穏やかな天候に恵まれ、平成20年(2008)に交通新聞社から発行された大人の首都圏散策マガジン「散歩の達人ムック/祭り&イベントカレンダー2009」の「水の祭り」の部でトップに紹介されたこともあり、観客・参加者とも毎年増加し、今年は全国から集まった和田グループ20人を含む参加者は80人で、観客は400人と過去最高を記録した。
 現在、鐵砲洲稲荷神社で行われる寒中水浴は関東一の水の祭りとして知られ、東京の新春の風物詩となっている。午前10時50分、中川文隆・鐵砲洲稲荷神社宮司の挨拶と全員の参拝を皮切りに、寒中水浴大会が始まった。
   参加者たちは純白の越中褌と鉢巻を締め、準備運動の鳥船、神社一周の褌ランニング、鐵砲洲囃子が流れる中での三度の水行、整理運動の鳥船と、50分に及ぶ水行を無事にこなし、湊湯で冷え切った身体を温めた後、社務所二階の直会(なおらい)に出席して和やかな初春のひとときを楽しみ、清々しい新年のスタートを切った。  
鐵砲洲稲荷神社神紋   鐵砲洲稲荷神社神紋
鐵砲洲囃子をバックに寒中水浴

鐵砲洲囃子をバックに寒中水浴

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  歳ひとつ重ねて白褌寒の垢離  北舟 

としひとつ かさねてびゃっこん かんのこり

Winter water ablution, white loincloth aging a year.

水浴後の鳥船 11:29

水浴後の鳥船 11:29

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第1陣二度目の水浴 11:24

第1陣二度目の水浴 11:24

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  初春や喜寿の水浴鐵砲洲  北舟 

はつはるや きじゅのすいよく てっぽうず

The New Year, bathing of seventy seven year-old man at Teppouzu.

羽場さんの喜寿を祝う俳句入写真

羽場さんの喜寿を祝う俳句入写真

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気合いの 道彦みちひこ

篠直嗣しのなおつぐ

・氷川神社宮司)

気合いの道彦(篠直嗣・氷川神社宮司)

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  寒みそぎ娑婆の極楽湊の湯  北舟 

かんみそぎ しゃばのごくらく みなとのゆ

Purification with water in the cold season, Minato bathhouse the paradise in the world.

湊湯みなとゆ

極楽 11:48

湊湯極楽! 11:48

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撮影:小林豊一

和田グループの招待で満席となった弥生会の直会 13:00
 

←・・・・・ 和田グループの席 ・・・・・→

和田グループの招待で満席となった弥生会の直会 13:00

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鐵砲洲稲荷神社神紋   鐵砲洲稲荷神社神紋
▼ 昭和22年(1947)丁亥(ひのとい)の年に生まれた筆者は、平成19年(2007)3月6日に満60歳の還暦を迎えた。心身を一新して二巡目の人生を健康で明るく過ごしたいと思い平成20年(2008)正月13日(日)、第52回鐵砲洲渦中水浴大会に初めて参加し、還暦記念の寒中水浴をして厄払いをした。
 日本には古来より、満60歳の還暦を迎えた人に還暦祝いとして赤い頭巾やチャンチャンコなど赤色の衣服を贈る風習がある。かつては魔除けのために赤子の産着(うぶぎ)に赤色が使われていたため、赤子と同じ赤い装束を身に着けて生まれ変わった気持ちで長寿を全うしてほしいとの願いが込められている。
 赤い褌を「あかふん」と呼ぶが丹後地方などでは42歳の厄年に着物の下に赤褌を締めて神社参りをする風習があり、「赤褌(あかふん)行事」と呼ばれている。また、全国的には60歳の還暦祝いに赤褌が贈られ、赤褌を締めて禊をし厄落としをする風習がある。高良大社へこかき祭 還暦に赤褌で水浴する神事である。筆者も古来の伝統に従い、中川宮司のご高配により、神事の寒中水浴に続いて、同い年の三木芳樹さんと平野五雄さんの3人で赤褌に締め替えて還暦記念水浴を行った。最初の経験だったので、厳しいものがあったが、身体が活性化するのでこれ以後、毎年続けている。
   還暦の赤褌水浴初神楽  北舟 

かんれきの あかふんすいよく はつかぐら

Kagura for the New Year, Cold water ablutions wearing red loincloth at sixtieth birth year.

限 界

限 界

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 初春や肌刺す水に身を沈む  北舟 

はつはるや はださすみずに みをしずむ

完 遂!

完 遂!

 水を出ると足に感覚が無く、突っ張ってしまって思うように歩けなかった。みんな身体が真っ赤になっていた。水から上がると風があり、水中にいるよりも寒くなると聞いていたが、外の方が楽で、裸でいても皮膚がチクチクする程度で、辛さは和らいだ。

還暦記念水浴を果たした3人(左から三木芳樹さん・筆者・平野五雄さん)

還暦記念水浴を果たした3人(左から三木芳樹さん・筆者・平野五雄さん)

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木古内寒中みそぎ祭
佐女川神社
北海道上磯郡木古内町
平成22年(2010)1月13日(水)〜15日(金)
撮影・原作:上平 明 監修:和田義男

 平成22年(2010)1月13日(水)〜15日(金)の3日間、北海道上磯郡(かみいそぐん)木古内町(きこないちょう)に鎮座する佐女川神社(さめがわじんじゃ)で「第180回寒中みそぎ祭り」が行われた。
 天保2年(1831)から続く「寒中みそぎ」は正に命をかけて行う神事で毎年行修者(ぎょうしゅうしゃ)と呼ばれる4人の若者が1月13日から3日間佐女川神社本殿にこもり、極寒の中、昼夜の別なく数時間おきに水垢離(みずごり)を取り、1月15日「みそぎ浜」にてご神体を清め、1年の豊漁豊作などを祈願した。

感 想

 このたび、以前から興味のあった木古内町の「寒中みそぎ祭り」を取材することができました。この「寒中みそぎ祭り」は、厳寒期における北限の「みそぎ」として道内はもとより国内に広く知られているところですが、TVニュースで放映される映像は、行修者が勢いよく海に飛び込んでいく最終日のものがほとんどであり、その全容はあまり知られていませんでした。
 最終日に行われる「海中みそぎ」は、もちろん迫力満点ではありますが、本番の前に行う一連の鍛錬こそ、本当に辛く厳しいものでありました。行修者は、3日間で数百回の冷水をかぶりますが、特に夜間の冷え込みが一段と厳しく、見ている方が震える中で行われる水ごりは圧巻で、まさに命をかけて行う神事です。
 また、寒風の中、冷水をかぶった後の濡れた体のままで他者の水ごりを仁王立ちで見守ることや、行修者の水ごりが一巡した後、ゆっくりと階段を上り、神殿に入れてもらえず戻ってきてはまた水ごりを行う姿には感動を禁じ得ません。
 参拝者は、このような若者たちの厳しい修行に対する真摯な姿から多くの感動を貰い、神社境内には彼らを称える惜しみない拍手が響き渡っていました。
 取材にあたり寒さ対策は十分したつもりでしたが、手袋はカメラ操作のため指先の出るものを使用せざるをえず指先が北海道弁でいう「なまらしばれる」感覚となりましたが、他の参拝者同様、私も彼らから寒さを吹き飛ばすような素晴らしい感動をもらい、新年早々本当に清々しい気持ちになりました。 2010.02.10 上平 明
本殿前から「みそぎ斎場」へ戻る 行修者ぎょうしゅうしゃ たち

本殿前から「みそぎ斎場」へ戻る行修者たち

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二回目のみそぎ

二回目のみそぎ

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  寒みそぎ飛沫に凍むる白ふどし  北舟 

かんみそぎ しぶきにしむる しろふどし

Midwinter ablutions, the white

loincloth being frozen by the splash.
ご神体を抱いて整列した4人の

行修者ぎょうしゅうしゃ

 

ご神体を抱いて整列した4人の行修者

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  寒垢離や四人行者の褌の白  北舟 

かんごりや よにんぎょうじゃの こんのしろ

Winter water ablutions, white of the loincloths of four ascetics.

御神体を前に合掌する

行修者ぎょうしゅうしゃ

たち

御神体を前に合掌する行修者たち

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極寒北限の寒中禊

 「木古内寒中みそぎ祭」は、僅か4人の若者が3日間寒中禊を行い、最終日に津軽海峡で海中禊をするというとても簡素で小さな神事が、180年という歴史の重みと、木古内町上げての取組みにより、見る者誰しもが感動を禁じ得ない素晴らしい冬祭であり、その完成度の高さは、驚くほどである。
 七福神の中でただ一人女性の神である弁財天(べざいてん)を務めた行修者は初心者で普通の高校生であることに驚く。筆者も東京都中央区の鉄砲洲稲荷神社で寒中水浴を経験しているが水の冷たさには思わず顔をしかめてしまうものだが新人とは思えないほど立派な態度だった。1月の極寒の北海道で4人の若者が平然と冷水を被り終始仏のような穏やかな表情を浮かべまるでプロの修業僧のように粛々と寒中みそぎを完遂する姿は、未だに信じられないほど素晴らしく、見る人全てに元気と感動を分け与えてくれた。
和田義男
 彼らの衣装も申し分ない。みそぎ褌は白の前袋式六尺褌(水褌)であるが何枚も重ね締めをして衣装の乱れを防いでおり、締め方も基本に忠実で美しい。読者は、神社境内での「みそぎ」では、鼻緒が紅白の草履を使用していたが、みそぎ浜での本番は、白い鼻緒の草履だったことにお気付きだろうか。このようなきめ細やかなこだわりは、180年の伝統の重みであると同時に、先祖から受け継いだ文化を変質させることなく受け継いでゆこうとする決意の表れであり、そのセンスの良さが光っている。長老たちの一文字笠、裃、雪下駄も素晴ら
しい文化で、江戸時代から抜け出して来たような光景が現出された。
 「木古内寒中みそぎ祭」は、木古内町の無形民俗文化財に指定されているが、道や国レベルの文化財としての価値が十分にあると思われる。是非、申請して認定を得て欲しいと思う。
 最後に「伝統の神事が町おこしのための観光資源として見せ物になっている」との指摘があることについては、筆者は、有形・無形の文化財を変質させることなく後世に伝えてゆけるのであれば、町おこしや村おこしのために積極的に活用することは、地域住民の伝統文化への認識や連帯感を深め、商目的を超えた文化交流の輪が広がる効果が大きいので、大歓迎であることを付記したい。

   平成22年(2010)2月10日   監修 和田義男

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