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500周年!西大寺会陽 |
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西大寺 |
岡山県岡山市東区 |
平成22年(2010)2月20日(土) |
撮影・制作:和田義男 |
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平成22年(2010)2月20日(土)、岡山市東区の金陵山西大寺(きんりょうざん・さいだいじ)で500周年の節目を迎えた「西大寺会陽はだかまつり」が開催され、33,000人の観客と9,500人の裸が参加した。裸祭りとして有名な西大寺会陽(さいだいじえよう)は、かつては、旧暦正月元旦から27日(にしちにち)つまり14日間続いた修正会結願(しゅしょうえ・けちがん)の14日の夜半に行われていたが、昭和37年(1962)から毎年新暦2月の第3土曜日に行われるようになった。 |
岡山市商工会議所西大寺支所に置かれた西大寺青年会議所少年はだか祭り実行委員会が主催する「少年はだか祭り」は、次代の会陽を担う少年たちの健全な育成を目的に、本番の会陽の前哨戦として昭和47年(1972)から実施されており、今年で39回目となる。当初は市中行進だけだったが、昭和54年(1979)から宝筒(たからづつ)争奪戦が加えられた。 |
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今年から飲酒などによる事故防止の観点から宝木(しんぎ)投下時間が2時間早まり、会陽褌をキリリと締め込んだ裸たちは、垢離取場(こりとりば)で垢離を取り、本尊にお参りした後、午後10時に投下された一対二本の宝木を巡って激しい争奪戦が繰り広げ、宝木仮受所(しんぎかりうけしょ)(岡山商工会議所西大寺支所)での山主(やまぬし)(僧侶)の検分により二組の取主(とりぬし)が福男(ふくおとこ)に認定された。 |
その後、福男たちは宝木を携えて西大寺バスターミナルに赴き、御福頂戴(ごふくちょうだい)の福受式典(ふくうけしきてん)に出席。宝木は、山主により、牛玉(ごおう)封じののち厨子(ずし)に納められ、創立100周年の節目を迎えた祝主(いわいぬし)の両備グループに引き継がれた。 |
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パノラマ写真(2300X1500)758KB |
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ふんどしの こりにかんせい えようのこ |
Children of Festival Eyo, arising cheers for the water ablutions wearing a loincloth. |
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ふんどしの かけぬけてゆく かんのこり |
Midwinter ablutions, men of loincloths running through the pool. |
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▲▼ 会陽(えよう)とは、修正会結願(しゅしょうえ・けちがん)行事の地域的名称である。岡山県以外でも香川県善通寺市の善通寺会陽などがあるほか、岡山県には岡山市・金山寺会陽、美作町・安養寺会陽、西粟倉村・岩倉寺会陽など多くの会陽がある。しかし、何といっても全国に名を知られているのが岡山市・西大寺会陽であり、昭和34年(1959)岡山県により重要無形民俗文化財に指定されている。 |
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次々と |
地押 |
に繰り込む |
企業裸 |
たち 21:33 |
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▲▼ 深夜、西大寺観音院本堂大床(おおゆか 本堂外陣(げじん)の呼称)に参集した大勢の裸群の頭上に修正会のあいだ修せられた一対二本の宝木(しんぎ)が投下され、裸たちがすさましい争奪戦を繰り広げる会陽は、近年も死者を出したほどに荒っぽい。 |
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↓宝木 |
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写真:西大寺会陽奉賛会 |
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▲▼ 以前は修正会結願の日の真夜中に御福窓から住職によって牛玉(ごおう)(右から西大寺、牛玉、宝印と書かれた紙の護符)が投下されていた。 |
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争奪戦が激化するにつれて、紙ではちぎれてしまうことから、室町時代の永正7年(1510)当時の住職であった忠阿上人(ちゅうあしょうにん)が牛玉を木に巻き付けた宝木(しんぎ)に代え、長さ20cmほどの木製の円筒となって今日に至っている。この時初めて会陽(春の意の「陽」に会う)と名付けられたという。 |
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本堂大床 |
の攻防! 22:00:36 |
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おおゆかの ふくとりにわく えようかな |
Festival Eyo, enthusiasm for taking lucky charms at Ohyuka hall. |
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現在は、梁から飛び降りるのは危険行為として禁止されている。 |
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写真:西大寺会陽奉賛会 |
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七所社きねこさ祭 |
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七所社 |
愛知県名古屋市 |
平成20年(2008)2月23日(土) |
撮影・原作:市川 清 監修:和田義男 |
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平成20年(2008)2月23日(土)愛知県名古屋市中村区岩塚町(いわつかちょう)に鎮座する七所社(ひちしょしゃ)で「きねこさ祭り」が開かれた。きねこさ祭は、毎年旧暦1月17日に厄除け、子孫繁栄、天下太平、五穀豊穣などを祈念して行われる祭礼で、特に厄除けに霊験があると伝えられている。 「きねこさ祭」の名前は、午後3時から行われる神前での厄除神事で耕作の所作を演じる合間に役者が「キネ」(たて杵)と「コサ」(杵からこすり落とした餅)と呼ぶ採物*(とりもの)で暴れ回ることに由来する。キネコサで叩かれると厄除けになるという。 |
祭礼の中心は後厄(42歳)の男性10名と厄年の子供2名の12名である。神社の社務所で早朝の冷水での禊など3日間の潔斎(けっさい)を経て当日を迎える。参道の入口には、氏子の手による大注連縄(おおしめなわ)が飾られ当日は12時半から庄内川(しょうないがわ)での川祭り神事、午後2時から古式行列、午後3時から境内での厄除け神事などが行われる。(名古屋市無形民族文化財) |
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気合い! |
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黒石寺蘇民祭 |
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黒石寺 |
岩手県奥州市 |
平成19年(2007)2月24日(土)-2月25日(日) |
撮影:和田義男&H.I. 制作:和田義男 |
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平成19年(2007)2月24日(土)、東京駅で目黒区にお住いの山本啓一さん(69歳)と合流、新幹線を利用し、水沢江刺(みずさわえさし)駅まで2時間、タクシーで15分で岩手県奥州市にある天台宗(てんだいしゅう)妙見山(みょうけんざん)黒石寺(こくせきじ)に行き、途中で全裸の男性が現れる奇祭として知られる蘇民祭(そみんさい)を徹夜で激写し、同年3月黒石寺蘇民祭 として発表した。この作品は、平成22年(2010)7月現在、アクセス18万件を越え、現在も蘇民祭の定番作品として根強い人気を誇っている。 |
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旧正月7日夜半から8日早暁にかけて行われるため、新暦では毎年開催日が変動する黒石寺蘇民祭は、裸の男と炎の奇祭として千年余りの歴史を誇る夜祭りで、東奥の奇祭ともいわれる。岡山の「西大寺会陽」と大阪の「四天王寺どやどや」と共に日本三大奇祭の一つに数えられており、古代の祭りの姿を今に伝える貴重な裸祭りとして国より「記録保存すべき無形民俗文化財」の指定を受けている。 |
蘇民祭は冬季積雪の中で行われる裸の夜祭りで、修験道(しゅげんどう)の性格をもった寺のなごりを残している。平成19年(2007)は、2月24日(土)〜25日(日)に開催され、午後10時から翌朝午前7時頃まで、裸参り、柴燈木登(ひたきのぼり)、別当登(べっとうのぼり)、鬼子登(おにごのぼり)、蘇民袋争奪戦の五つの行事が夜を徹して行われた。 |
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瑠璃壺川 |
に下りてきた |
総代 |
を先頭とする行列 |
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▲▼ 裸参りは、総代を先頭に隊列を組み、厄年連中、一般祈願者、善男善女が角燈(かくとう)と呼ぶ提灯を持ち、「ジャッソウ」「ジョヤサ」の掛け声をかけながら、瑠璃壺川(るりつぼがわ)の水垢離場(みずごりば)に入り、3度水を被って身を浄め、薬師堂(本堂)、妙見堂を巡り、五穀豊穣、災厄消除の祈願を行う。これを3度繰り返す。 |
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▼ 昇ちゃんが六尺褌姿で登場。にこやかに笑いながら右肩に水を掛けた。このスタイルが昇ちゃん流である。昇ちゃんの水垢離は常に笑顔なので、余裕の現れとも思われるが、他の誰も真似の出来ない芸当である。 |
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
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六尺褌一丁の裸の集団が次々と水垢離場(みずごりば)に入り、手桶で水面をたたいたり、撮影至近で水を被ったり、中にはわざと水を散らしているのではないかと思われる人もいて、全身ビショビショになり、カッパを着て撮影すれば良かったと後悔した。 |
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2台の愛機は濡れ鼠になったが、幸いカメラの故障はなく、レンズをハンカチで拭きながらの撮影となった。しかし、かぶりつきの撮影は、遠くから望遠で写すよりも格段に迫力があるので、良い写真を撮ることができた。 |
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
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るりつぼの おやこふんどし かんのこり |
Purification
with water in the cold season, fundoshi loincloths of father and son
at Ruritsubo river. |
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親子の寒中水浴 |

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拡大写真(1600x1200)224KB |
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▼ 平成20年(2008)1月8日(火)の夕方、「岩手県奥州市作成の黒石寺蘇民祭のポスターが女性に対するセクハラに当たるとの理由でJR東日本が駅構内に掲示することを拒否した」旨のテレビ報道から始まったセクハラ・ポスター事件は、新聞や週刊誌などが次々に話題に取り上げて全国報道したことから、蘇民祭は、一躍全国に知られることになった。 |
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この騒ぎで、「日本三大奇祭・黒石寺蘇民祭」 と「黒石寺蘇民祭」 が「2ちゃんねる」にリンクされたために全国からアクセスが集中し、3日間ほどWa☆Daフォトギャラリーが麻痺する被害を受けた。 |
岩手県警は、蘇民祭の全裸シーンがアダルト・サイトなどに出回り、風紀が紊乱する恐れがあることから、数年前から全裸による祭礼を止めさせようとしており、平成19年(2007)蘇民祭の最高責任者である黒石寺・藤波洋香(ふじなみ・ようこう)住職が一般参加者の全裸を禁止することを受け入れるという苦渋の決断をしたが、蘇民袋に刀を入れる親方の全裸は古来からの伝統が守られた(写真下)。 |
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蘇民袋の切り口を開けるために短刀をくわえて飛び込む全裸の親方 2007.2.25 |

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拡大写真(1600x1040)234KB |
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すはだかで とびこむうずや はだかおし |
Jostling together,
A man dives naked
into the eddy. |
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平成21年(2009)2月2日(月)午前5時すぎ、親方が薬師堂で蘇民袋を切開したのを合図に争奪戦が始まった。熱気溢れる裸たちの渦は、薬師堂から参道を下り、門前道路を右折して車道から雪野原に移動。激しもみ合いの結果、花巻市の大工・菊池長吾さん(49歳)が2年連続で蘇民袋を獲得した。 |
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びゃっこんの うずあけがたの ゆきのはら |
A whirl of white fundoshi loincloths reached to a snowy field at down.
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↓審判 |
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
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拡大写真(1400x1425)235KB |
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