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▼ お世話になった弥生会の石川辰夫幹事長から奉祝大祭のパンフレットを頂いた。携行に便利なように、短冊形に折りたたんである。表紙の部分には、青地に小川幸治さんの絵と橘右之吉さんの白抜きの書があしらわれている。1170年祭ということで、「いいな(117)!ワッショイ!てっぽうず」のキャッチフレーズも面白く、洗練されたデザインになっている。今回のパンフレットは2万部用意されたが、鐵砲洲の発行するパンフレットや小冊子はどれも素晴らしく、以前から東京中の祭礼パンフレットのお手本になっているという。 |
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資料:鐵砲洲稲荷神社弥生会 |
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▼ 中を開けてみると、江戸時代に鉄砲洲稲荷神社を描いた錦絵と鐵砲洲稲荷神社・中川文隆宮司と高野辰明・奉祝大祭委員長(崇敬会理事長)の挨拶文があり、1170年の歴史の重みをかみしめながら「和し背負へ(ワッショイ)」の掛け声で感動とともに大祭が執り行われるよう、期待が込められていた。 |
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拡大写真(2000X1340)551KB |
資料:鐵砲洲稲荷神社弥生会 |
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▼ 奉祝大祭の御本社神輿渡御の順路は、例大祭と変わらない。受け渡し場所・発時刻と担当の町会が詳細に決められている。警察に届けて行事許可を貰い、車輌の通行をストップして神輿を優先して貰うため、予定時刻の遅延があってはならない。 |
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町会名で「五の部」とあるのは、湊一・二・三丁目、入船一・二・三丁目、明石町、新富町の八町会を指す。越一は新川二丁目越一町会のこと。「四の部」は、銀座東一〜八丁目の八町会である。「宮元」は、祭礼のときだけ、湊一と湊二が一緒になって宮元町会となる。 |
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拡大写真(2000X1450)816KB |
資料:鐵砲洲稲荷神社弥生会 |
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▲ 神輿が5分10分遅れただけでも築地警察署から渡御進行役の石川辰夫・副統括責任者(弥生会幹事長)の携帯にガンガンクレームが入ってくる。神輿を担いでいる方は気楽だが、主催者側は大変な苦労を強いられている。結果的には、JRのダイヤの様にはいかないが、神輿100基が連合渡御する三社祭とは違って、御本社神輿一基の渡御なので、かなりの精度で運行された。 |
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拝殿前の御本社神輿(左)と |
鳳輦 |
/鐵砲洲稲荷神社 2010.5.3. 07:30 |
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拡大写真(2000X1200)587KB |
撮影:小林豊一 |
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鐵砲洲稲荷神社は、江戸湊(えど・みなと)における土地生成の産土神(うぶすなのかみ)である生成太神(いなりのおおかみ)を祀る神社で、平安初期の承和(じょうわ)8年(841)以来1170年の歴史がある。 |
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現在は、湊一〜三丁目、明石町、入船一〜三丁目、新富、新川二越一、銀座一〜八丁目の氏子(うじこ)17ヵ町の氏神様(うじがみさま)であり、開運の守神(まもりがみ)となっている。 鐵砲洲稲荷神社 |
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拡大写真(1800X1350)795KB |
撮影:星宏幸 |
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中川文隆宮司はじめ神職の方々の記念撮影/鐵砲洲稲荷神社 07:58
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拡大写真(1800X1450)668KB |
撮影:小林豊一 |
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▲▼ 5月3日(月)の神幸祭に先立って、魂入れの奉遷祭が5月1日(土)午後8時に行われ、向かって右の鳳輦(ほうれん)には主祭神の生成太神(稲荷大神)(いなりのおおかみ)が、左の御本社神輿には摂社の八幡大神(やはたのおおかみ)が既に鎮座している。 |
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なお、御旅(御神幸)が終わった後、5月5日午後5時に還御祭が催行され、二柱の神は社殿に還られた。 |
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拡大写真(2700X1400)788KB |
撮影:小林豊一 |
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▲▼ 5月3日(月)午前7時半ころ、鐵砲洲稲荷神社に行くと、既に御本社神輿と鳳輦が拝殿前に引き出させており、弥生会会員など関係団体の記念撮影のあと、午前8時半から出御祭が執り行われた。 |
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拡大写真(1800X1100)462KB |
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台車に鎮座した |
鳳輦 |
の宮出し 08:56 |
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拡大写真(2000X1500)709KB |
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拡大写真(1800X1350)667KB |
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鐵砲洲稲荷神社 |
弥生会 |
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▲▼ 今年で満12歳となった弥生会は、東京都中央区に御鎮座する鐵砲洲稲荷神社の奉賛団体の一つで、崇敬会の青年部的な役割と氏子の連合睦会的な役割をに担っている。平成20年(2008)10月26日(日)夜、鐵砲洲稲荷神社「弥生会」創立十周年記念祝典がコートヤード・マリオット銀座東武ホテル「桜の間」で約250名が出席して盛大に催された。筆者は来賓として招待を受け、二次会まで参加した。 「弥生会」創立十周年記念祝典 |
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松戸純一統括責任者(弥生会会長)による宮出しの木入れ
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
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拡大写真(1800X1200)508KB |
撮影:小林豊一 |
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▲▼ 平成22年3月7日(日)に開催された第12回定時総会で、銀座4丁目東町会の松戸純一さんが二代目会長(写真上)に選出された。会員名簿によると、今年の定時総会時点で会員は340名(現350名)、名誉会員は中村勘三郎、橘右之吉、金原亭馬生(敬称略、以下同じ)の3名、会友は久芳勝也、和田義男(筆者)の2名。名誉顧問は矢田美英・中央区長ら4名、顧問は高野辰明・崇敬会理事長ら16名となっている。 鐵砲洲稲荷神社弥生会 |
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拡大写真(2360X1400)628KB |
撮影:小林豊一 |
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▲▼ 5月3日(月)午前9時丁度、弥生会会員によって御本社神輿の宮出しが行われ、氏子17ヵ町を渡御する神幸祭が始まった。午後7時の還御まで、10時間12kmの巡回コースを次々にリレーするハードな旅である。写真下の棒鼻には、新富町にお住いの矢田美英(やだ・よしひで)中央区長の姿が見える。 |
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弥生会による御本社神輿の宮出し 1/3 09:00
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拡大写真(2400X1800)1,07MB |
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▲▼ 鐵砲洲稲荷神社は、創建されてから今年で1170年になるが、弥生会は、平成10年(1998)に創立されたまだ歴史の浅い町会連合組織である。約50年間途絶えていた御本社神輿の渡御を平成12年の御遷座千百六十年奉祝大祭に何としても復活させたいとの願いが集結して結成された。 |
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拡大写真(1700X2000)854MB |
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おでましの いなりみこしや てっぽうず |
Teppouzu, departure of Inari mikoshi. |
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
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拡大写真(2000X1500)817MB |
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▲▼ 「弥生会」という会名は、長い冬の雌伏を経ていよいよ草木が萌え出るように盛んなれとの願いを込めて、先代の故・中川正光宮司が命名されたもの。会のモットーは「氏神様とお祭りを次世代に!」だという。 |
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「ワッショイ!」の声高らかに威勢良く東京下町を練り歩く弥生会会員たち/中央区湊一丁目 09:05
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
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拡大写真(1600X1200)426KB |
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▲▼ 弥生会の主な活動は、祭礼時の御本社神輿の渡御と東京の新年の風物詩といわれる寒中水浴大会の運営である。その他、毎年の神社清掃の奉仕や、神社の各種行事への参加と奉仕など、神社と氏子地域の繁栄を願ってさまざまな活動を行っている。一口でいえば、神社の実働部隊である氏子青年部に当たる組織である。 |
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
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拡大写真(1800X1200)435KB |
撮影:小林豊一 |
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▲ 平成15年(2003)10月には「江戸開府四百年記念 江戸東京“華”パレード」に参画し、銀座中央通りを一丁目から八丁目まで氏子総出で御本社神輿を担ぐビッグ・イベントをこなした。また、平成17年(2005)5月には「十八代目中村勘三郎丈襲名祝賀行事」を企画し、歌舞伎座玄関前で弥生会名誉会員である中村勘三郎丈に御本社神輿に肩を入れてもらうなど、短期間に実績を積み重ねて今日に至っている。 鐵砲洲祭/襲名祝 |
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湊湯前で五の部・越一合同町会のスタート/中央区湊一丁目 09:10
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拡大写真(1600X1200)389KB |
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▲▼ 寒中水浴大会でお世話になる湊湯前が最初の受け渡し場所。ここで御本社神輿は、弥生会から五の部(湊一・二・三丁目、入船一・二・三丁目、明石町、新富町の八町会)と新川二丁目越一の合同町会に引き継がれ、町会を次々とリレーする神輿渡御が始まった。 |
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
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拡大写真(1400X1200)323KB |
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▲▼ 東京の夏祭りは、ゴールデンウィークから始まるが、例年、鐵砲洲大祭が一番乗りで、この後、梅雨の時期から盛夏まで、江戸の神輿祭りが次々と開かれて行く。祭り好きに取ってはたまらない季節の訪れで、最初の肩入れが鐵砲洲という睦会も多い。この日も喜々とした姿で先棒に付く神輿愛好者が数多く見られ、色柄物の六尺褌をキリリと締めた江戸っ子たちの姿が頼もしく見えた。 |
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 |
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 |
拡大写真(610x1200)151KB
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