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拝殿地下室が弥生会の更衣室 |
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一方、これまでの寒中水浴大会を支えてきた常連たちの更衣室は、日当たりの良い社務所の二階。ストーブに火も入っており、至れり尽くせりの待遇。弥生会の細やかな配慮が感じられる。見慣れた顔がそろい、褌を締めるにも手慣れており、和気藹々(わきあいあい)の風景だった。 |
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常連の更衣室は日当たりの良い社務所二階 |
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寒中水浴大会 |
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午前11時、開始時刻となったので、籏野敏弘(はたの・としひろ)禰宜(ねぎ)が裸で拝殿の大太鼓を打ち鳴らした。 |
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大太鼓を打つ籏野敏弘禰宜 |
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今年弥生会が奉納した直径5m、深さ1mの円形水槽の前で、中川文隆宮司がマイクを握って挨拶したあと、榊でお祓いし、水浴場を浄めた。 |
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この組立式の水槽は、20万円の費用で弥生会が調達した特注品。とてもその金額で制作できるはずはないので、請負業者の大出血サービスと思われるが、非常に良くできている。 |
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新しい水槽の前で挨拶する中川宮司 |
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前日から水道水を張り、夜間、タップリと冷やした後、早朝から135kgの氷柱2本が入っている。後で聞くと、これまでと比べて水量が何倍にも増えているので、2個では足らなかったというから、来年は倍増されそうだ。 |
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禊場を榊で浄化 |
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道 彦 |
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今年の寒中水浴大会の道彦(みちひこ)(指導者)は、鐵砲洲稲荷神社の籏野敏弘(はたの・としひろ)禰宜(ねぎ)に加えて、今年で約20回の最多参加を誇る金沢市の最長老・奥村次郎さん(72歳)と今年還暦を迎える地元新富の平野五雄さんがつとめた。 |
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円形水槽の周りで鳥船 |
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鳥 船 |
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今年の参加者は女性3人を含む46人。円形水槽を囲み、道彦をつとめる籏野禰宜の号令で入念な鳥船(とりふね)が行われた。鳥船とは、天孫降臨(てんそんこうりん)の際にニニギノミコト(瓊瓊杵尊)が乗ったという船のことで、正式には鳥船行事と呼ばれるもので、身体の邪気を発散させつつ心と霊魂を浄化統一する作法である。 |
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和歌を謡う鳥船 |
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最初に左足を踏み出して漕ぎ、引くときに「イーエッ」、押すときに「エーイッ」と声を出す。動きに合わせて和歌を一首。「朝夕に神の御前(みまえ)にみそぎして、すめらが御代(みよ)に仕えまつらむ」 |
次に右足を踏み出して漕ぎ、引くときに「エーイッ」、押すときに「ホッ」と声を出す。息が合ってきたところで、和歌を一首。「遠つ神固め修めし大八州(おおやしま)、天地(あめつち)共にとはに栄えむ」 |
最後にまた左足を踏み出して漕ぎ、引くときに「エーイッ」、押すときに「サッ」と声を出す。息が合ってきたところで、和歌を一首。「天津神(あまつかみ)國津神(くにつかみ)たちみそなはせ、おもひたけびて我が為(な)す業(わざ)を」 |
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一通り終わると、次は雄健(おたけび)行事。その名の通り、下っ腹(したっぱら)に力を入れて雄叫び(おたけび)を上げる。叫ぶ言葉は「生魂(いくたま)」「足魂(たるたま)」「玉留魂(たまたまる・たま)」 |
腰に手を当てて仁王立ちの姿勢をとり、前方に向けて大きく「いくーたまー!」と叫び、同じく「たるーたまー!」、
腰を落として「たまたまるー」、上方に向かって「たまーーーーーーーっ!」と叫ぶ。 |
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褌一丁で公道のランニング |
先頭を走る道彦役(右から籏野・平野・奥村の各氏) |
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