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寒垢離 |
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恒例により、褌一丁で公道に繰り出し、神社一周のランニングを行って身体を十分にウォームアップした参加者たちは、神楽殿で江戸祭囃子が演奏されるなか、二手に別れて円形水槽に身を沈め、合掌・瞑想しながら祝詞を唱える寒中水浴に入った。 |
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寒中水浴の開始 |
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拡大写真(1600x1200)473KB |
写真提供:弥生会 撮影:星宏幸 |
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↓* 上の写真は、弥生会広報部の星宏幸さんからお借りしたもの。トラロープの内側の立入禁止区域で弥生会の半纏を着て二刀流で撮影している筆者が写っている。右手カメラを左目で激写中の得意のポーズ? 人垣の外で全体写真を撮ったのは鳥船のときだけ。水浴に入って外に出るのは難しいので、このアングルは貴重。 |
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神殿に向かって水浴する第一陣 |
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拡大写真(1400x1050)375KB |
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身を切るような冷水で垢離を取る時間は第一陣が4分(経験者)、第二陣が2分(初心者)と短いが、入浴者の立場からすると、とても長く感じるようである。 |
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瞑想して合掌 |
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拡大写真(1400x1150)401KB |
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今年アップで撮影したところ、平然とした表情のベテランでも鳥肌がたっており、本人の意志にかかわらず、体温を失わないようにする自律神経が働いて、人体の防衛本能が機能していることが良く分かる。 |
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写真下は、常連の長谷川昇司さん(56歳)。瞑想して合掌する姿は、解脱したような風格があり、神々しい。 |
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拡大写真(1400x1050)224KB |
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寒中水浴体験記 |
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昨年12月下旬、弥生会からカレンダーとポスターと共に広報紙「いやおひ第25号」(新年号)が送られてきた。その中に、昨年の寒中水浴大会に参加した入船三丁目の安西良一さんの「嗚呼!! 寒中水浴」と題する一文が掲載されていたが、体験した人でないと書けない素晴らしい随筆なので、ここに紹介させて頂く。 |
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出水用意 |
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パノラマ写真(1600x855)344KB 〈広角パノラマのため円形水槽が小さく見える〉 |
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嗚呼!! 寒中水浴 |
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皆さんは究極の冷たさってわかりますか? 文字に書いてもよくわからないと思いますけれども、「寒冷」なんてもんじゃなく「極寒」でもない。寒いという感覚で震えるんじゃなくて、痛いという感覚で硬直する。 |
それは多分皆さんにとっても未知の世界の出来事だと思うんですけれども、何とも言えない不思議な恍惚感に浸れて厳かな気分も味わえるという、何だか神輿を担いだ後の余韻にも似てるんですよねこれが。何がって? 寒中水浴がさ! |
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拡大写真(1400x1050)370KB |
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鐵砲洲稲荷神社恒例の寒中水浴大会が一月十四日の日曜日にやってくるんですよね(よしゃあいいのに)。私が初めて参加したのはまだ去年(平成18年)のことなんです。 |
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拡大写真(1400x1040)278KB |
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写真家・多田裕美子さん |
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写真下の中川宮司の右隣りで、私と同様に弥生会の半纏を羽織り、二刀流で激写されている方がプロの写真家多田裕美子さんで、今年初めてお会いした。 |
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第二陣の水浴開始 |
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拡大写真(1400x1050)377KB |
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多田さんは、平成15年(2003)2月10日、当時96歳の故・中川正光前宮司が北海道網走市緑町を流れる網走川の左岸で寒中水浴する貴重な写真を撮影された方で、私の最初の作品に掲載させて頂いた。 |
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中川前宮司は、数十年前から毎年海に流氷がある時期に網走を訪れ、北方戦線で落命した戦争犠牲者の御霊を慰めるとともに豊作・豊漁・無病息災を祈ってきた。今年還暦を迎える平野五郎さんも毎年同行して宮司のサポート役を果たした。 |
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拡大写真(1400x940)213KB |
提供:弥生会 撮影:多田裕美子 |
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川岸の気温は氷点下六度。掛け声を上げながら舟をこぐポーズに似た入念な準備体操の後、薄氷が流れる川の水に胸の位置まで浸かり、七分間、手を合わせ続けた。身を切るような水の冷たさで、肌がピンク色に染まった ・・・ (北海道新聞の記事より抜粋) |
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拡大写真(1300x1400)338KB |
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ひょんなことから I という人に誘われて(ほとんど脅しで!)参加した当日、初夜を迎える若妻のように小刻みに震える私にですよ、その I 幹(編者注:石川幹事長)・・・もとい! I さんが優しい目で言うのですよ。「大丈夫!!安西さん、初めは痛いけど、なれてくるとだんだん気持ちがよくなるから」って。ん? |
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寒さで赤くなった身体 |
随筆の作者・安西良一さん |
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拡大写真(1400x960)298KB |
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そしたら、隣で銀一東(編者注:銀座一丁目東)の男伊達Oさんがニコニコ笑ってうなづくんですよ、フンドシ一丁の姿で・・・。その目がやたら頼もしくて、つい「アニキ!」なんて呼びそうになった自分が別の世界へ行きそうで、「シンジラレナーイ!」 |
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鳥船で身体を温める |
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鳥船の動作の間や禊祓(みそぎはらい)行事を通して、作法の合間に振魂(ふりたま)という動作を行う。 |
腹の前で大事な玉を抱くように両手を上下に重ね、胸から腹にかけて上下にゆっくりと振りながら「祓戸大神(はらえどのおおかみ)、祓戸大神、・・・」と何度も唱える。おにぎりを握るように行うとよい。何となく手の中が暖かく感じられるようになるという。 |
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パノラマ写真(2000x900)420KB |
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