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 旅紀行日本の祭り

2010年1月31日改訂

今 日

昨 日

♪江戸祭囃子(昇殿・鎌倉・屋台・四丁目)

拡大写真(1400x1000)132KB

還御祭白装束の闇を行く  北舟
Return-to-the-shrine ritual,
White clothing in the darkness.

2008年5月19日制作

暗闇の中を正門から還御

暗闇の中を正門から還御(鐵砲洲稲荷神社/東京都中央区)

 
鐵砲洲稲荷神社神紋   鐵砲洲稲荷神社   鐵砲洲稲荷神社神紋
 

江戸っ子!鐵砲洲大祭

還御祭

   弥生会の手によって宮入りした御本社神輿は、拝殿前に据えられ、宮出しのときと同様のお祓いが行われた。
宮入りした御本社神輿 2008.5.5 19:05

宮入りした御本社神輿

 

撮影:小林豊一

 

お祓いの後御本社神輿は若宮英俊宮頭の指揮で鳶頭(かしら)衆により台車に乗せられ神輿庫に運ばれた。

神輿を台車に載せる親方衆

神輿を台車に載せる親方衆

台車に載った御本社神輿

台車に載った御本社神輿

拡大写真(1400x1150)412KB
神輿庫に戻った御本社神輿

神輿庫に戻った御本社神輿

拡大写真(1400x1050)313KB
 

還御祭かんぎょさい

 5日(月)午後8時から、御本社神輿から神の御霊(みたま)を本殿にお還しする還御祭(御霊返し)が行われた。
還御祭 2008.5.5 20:05

還御祭

白装束の神職たち

白装束の神職たち

   お祓いのあと、神輿庫や境内の全ての照明が消されると、白衣にマスク姿の中川宮司により御本社神輿の御霊が厨子に入れられ、三宝に載せられた。宮司一行は一旦南門から外に出て、改めて正門から境内に入り、拝殿から本殿に上がって御霊が還御された。
参考:消灯中はフラッシュ禁止なので高感度撮影により御霊が運ばれる様子を撮影した。
暗闇の中を正門から還御

暗闇の中を正門から還御

拡大写真(1400x1000)132KB
  還御祭白装束の闇を行く  北舟 

かんぎょさい しろしょうぞくの やみをゆく

Return-to-the-shrine ritual,
White clothing in the darkness.
御霊の還御 2008.5.5 20:25

御霊の還御

拡大写真(1400x1050)312KB
   照明がつくと御霊の還御が終わり、宮司一行が本殿から下りてくるところだった。このあと神様に御神酒をはじめとする神饌(しんせん)が神職のリレーにより次々と献上された。
神饌しんせん

を献上する中川宮司

神饌を献上する中川宮司

各町会代表の 玉串奉奠たまぐしほうてん

各町会代表の玉串奉奠

   神職のお祓いの後、17ヵ町の代表や弥生会会長らの玉串奉奠(たまぐしほうてん)があり、最後に宮司が本殿の扉を閉め、例大祭の行事が全て完了した。時刻は午後9時を過ぎていた。
本殿の扉を閉める中川宮司 2008.5.5 21:05

本殿の扉を閉める中川宮司

 

撮影:小林豊一

和田義男

 撮 影

2008年4月20日〜5月5日

OLYMPUS 

E-3
  E-510
 
12-60mm 70-300mm
 
1000万画素

2,795枚 6,012MB 

感動の江戸っ子祭
 今年の鐵砲洲祭は、6年ぶりに巨大な御本社神輿が17ヵ町を巡行する素晴らしい神輿祭りだった。
 ヘトヘトになりながら御本社神輿と共に全町内を廻ったが、それぞれに風情があり、楽しみながら土地勘を身につけることができた。
 江戸っ子文化が躍動する東京の夏祭りは、この鐵砲洲祭から始まるが、何といっても歌舞伎座前の神輿練りが圧巻で、その感動を対面のビルからたっぷりと切り取ることができた。
 撮影の要諦は、いかに素晴らしい撮影場所を確保するかに尽きる。今回、弥生会の石川辰夫幹事長や報道部の星宏幸副部長から色々とご尽力を賜り、3箇所の建物から撮影することができ、スケール感溢れる感動シーンを多数切り取ることができた。

 また、プロ写真家の小林豊一さんと弥生会の星宏幸さんから多数の写真をお借りし、私の至らないところを補うことができた。多くの方々のお陰で、この作品が生まれた。お世話になった皆様方には心よりお礼申し上げたい。

★☆★彡

旅紀行日本の祭り第105集  「江戸っ子!鐵砲洲大祭」

撮影・制作:和田義男  協力:小林豊一 星 宏幸  後援:鐵砲洲稲荷神社弥生会

  平成20年(2008)5月19日 作品:第17作 画像:(大111+小39) 頁数:9 ファイル数:295 ファイル容量:71.6MB
  
平成12年(2000)〜平成20年(2008) 作品数:288 頁数:1,010 ファイル数:34,552 ファイル容量:5,039MB
御本社神輿の前で

御本社神輿の前で

拡大写真(1400x1020)279KB

撮影:小林豊一

 
感動のフィナーレ
 今年のゴールデンウィークは、週間予報に反して天気が悪く、最終日の御本社神輿渡御も曇り空で、時折小雨がぱらつく天候だった。そのお陰で、新緑の柔らかい光を受け、白飛びのない、自然で美しい画像が生まれた。
 夜間撮影もオリンパスE-3の手振れ防止機能やSATという階調自動調整機能などのお陰で、ロマンと感動溢れる美しい光景を存分に切り取ることができた。編集子(筆者)が選んだ会心作は「宮元神輿に見送られながら宮入する御本社神輿」(写真下)で、鐵砲洲祭の感動のフィナーレを見事に写し撮ることができた。

【編集子が選ぶ名作】

宮元神輿に見送られながら宮入する御本社神輿

宮元神輿に見送らて宮入する御本社神輿

拡大写真(2000x1300)576KB

 
ワッショイ神輿
 神輿練りの掛け声といえば「ワッショイ」のはずだが、近年の江戸神輿は殆どが「セイヤ」「ソイヤ」などに変質している。唯一その伝統が残っているのは富岡八幡宮の深川祭である。
 鐵砲洲祭では、先代の故・中川正光宮司が「東京蔵前の問屋街で大きな荷物を担ぐときに、力を「添へや」が「ソイヤ」とか「セイヤ」になった」と分析されておられる。「神輿は決して大きな荷物ではない。尊い神霊を奉祀してあるるのだから、掛け声は「和し背負へ」すなわち「ワッショイ」でなければならない」と強く指導されておられた。
 「一部の遊び人たちが「俺や」「オリャ」と叫んでいるのも納得できないし、入墨を露出させて神輿の上に土足で乗っている姿もいただけない。中には喧嘩腰で「さぁ来い」「サァコイ」と怒鳴っているが、神輿を担がせていただくという気持ちが少しも感じられない。」と嘆いておられたとも聞く。
 鐵砲洲祭の御本社神輿渡御では、先代の遺志を継いで、神輿が次の町会に引き継がれる毎に、掛け声は「ワッショイ」だと指示していたのが印象的だった。しかし、初めのうちは「ワッショイ」だが、いつの間にか「セイヤ」になったりした。
 都会の空洞化に伴い、地元の氏子が少なく、部外の睦会に頼らざるを得ないために、そうなってしまうのだろう。弥生会の苦労が偲ばれるが、これからも指導を徹底し、「わっしょい神輿は隅田川を挟んだ深川と鐵砲洲」 といわれるようになって欲しいと思う。

【編集子が選ぶ名作】

宮元の神輿差し/歌舞伎座

宮元の神輿差し/歌舞伎座

拡大写真(2000x1500)636KB

 
歌舞伎の鐵砲洲祭
 今年の例大祭では、初めて「新富座こども歌舞伎」が奉納された。長いセリフに詰まる場面もあったが、無事に公演が終わり、関係者はホッとしたことだろう。
 公募で選ばれた全くの素人集団が、短い練習期間にもかかわらず、これだけの演技ができるとは驚きだが、今後、歌舞伎座前の神輿練りと「こども歌舞伎」が鐵砲洲祭の目玉になるに違いない。江戸下町の伝統文化が色濃く残る鐵砲洲のこれからが楽しみである。

【編集子が選ぶ名作】

新富座こども歌舞伎「

三人吉三巴白浪さんにんきちさ ともえのしらなみ

新富座こども歌舞伎「三人吉三巴白浪

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江戸っ子

ふんどし

 弥生会の石川辰夫幹事長によると、鐵砲洲祭の衣装は半纏と半股引(ハンダコ)が原則だが、褌も認めているという。そのため、睦会を中心に色柄物をキリリと締めたこだわりの褌派を多数撮影することができた。
 ハンダコは江戸時代には存在しないので、祭り衣装が変質していることは間違いない。筆者としては、粋で鯔背な江戸っ子の祭りであれば、博多っ子の博多山笠のように、せめて睦会だけでも全員褌を締めて欲しいと思う。
 博多山笠と違って、こだわりの江戸っ子褌は、全て前袋式六尺褌で前垂れ式は見られない。激しい運動でも乱れない定番の締め方である。
 各町会責任者の指導が徹底しているせいか、三社祭のように褌一丁の裸形や担ぎ棒に上がる人は皆無で、節度ある江戸っ子の素晴らしい神輿祭りだった。〈 完 〉  2008年5月19日 和田義男

こだわりの褌派

こだわりの褌派 1 こだわりの褌派 2

拡大写真(1050x1400)244KB

撮影:小林豊一

拡大写真(1050x1400)272KB

こだわりの褌派 3 こだわりの褌派 4

拡大写真(900x1200)359KB

拡大写真(900x1200)259KB

こだわりの褌派 5 こだわりの褌派 6

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こだわりの褌派 7 こだわりの褌派 8

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お便りコーナー

2008年5月20日(火)雨のち晴  石川辰夫   様より  鐵砲洲稲荷神社弥生会幹事長からのお便り

感動!ありがとうございました。 和田さん、作品拝見しました。感動いたしました。ありがとうございました。たくさんの写真の一枚一枚に、鐵砲洲の祭礼の息遣いが感じられ、まるで祭りの追体験をしているようでした。いやそれ以上に、鐵砲洲稲荷神社の祭礼の全体像が完璧にとらえられていて、改めてその規模の大きさや係わっている人の多さに驚いている次第です。

また各頁の解説もすばらしく、地域の歴史や史跡の紹介も的確で、各町の紹介などもまるで地元の人が書いたようです。短い時間にどうやって調べられたのでしょう。また何よりも和田さんの写真の中には、祭りに係わる人たちへの思いやりと優しさを感じます。特にご婦人方や子供たちの写真にそれを感じます。

 和田さん、二日間にわたる長い取材、本当にお疲れ様でした。また小林さんと星さんの撮影した膨大な写真も含めての編集も、さぞや大変な作業だったと思われます。作品の隅々までに気を使われていて、何回見ても新たな感動があります。これぞ「鐵砲洲大祭」の集大成です。この作品を通して全国の方に、東京の真ん真ん中の小さな神社、鐵砲洲稲荷神社とその大きな祭り「鐵砲洲大祭」を紹介していただいて本当にありがとうございました。祭りに係わった者一同皆、喜んでいると思います。一同に成り代わりまして、改めて心より感謝申しあげます。ありがとうございました。

今晩は。遅くなりましたが、やっと昨夜アップできました。9頁149枚の超大作となり、画像だけでなく、専門用語が多い解説文の記述と推敲に時間がかかりました。私としては会心の出来映えで、現時点で最高品質の自信作です。これも石川さん初め皆様方のご支援のお陰です。心よりお礼申し上げます。

また、早々に石川さんに喜んで頂き、深夜に及ぶ二週間の編集作業の苦労が吹っ飛びました。とても嬉しく思います。(^^ 原画に追加して、作品としてアップした名作集を全てDVDに焼いてお送りしますので、お役立て下さい。
石川辰夫幹事長と筆者

石川辰夫幹事長と筆者

 

撮影:小林豊一

「江戸っ子!鐵砲洲大祭」の反響は上々で、さきほど21:31に本日のアクセス1000件を達成。カウンターがどんどん上がっています。(^^ おっしゃるように、何度見ても感動しますね。それだけ見せ場があり、内容がある大祭でした。(20日:1253件)

騎馬宮司が終始随伴するワッショイ神輿や歌舞伎座の神輿練り、それに子供歌舞伎や鐵砲洲囃子など魅力満載です。夜の部も美しいですね。住民の数が少ないハンディがありますが、それが逆に団結力になり、多くの睦会の賛同を得て、素晴らしい神輿祭りに仕上がっています。三木さんや長谷川さん、新尺さんなど私の知人が多数鐵砲洲祭に参加しているのは、気軽に楽しめる祭りで、人気が高い証拠です。

この作品で更に鐵砲洲の名が全国に広がり、メジャーな神輿祭に発展することを切望しています。これからも「江戸っ子ここにあり!」の粋と心意気をアピールして下さい。弥生会会友として、また、一ファンとして、これからも微力ながらサポートさせていただきますので、どうか宜しくお願いします。有り難うございました。

2008年5月20日(火)雨  永田百合子   様より

Re: 「江戸っ子!鐵砲洲大祭」完成! こんにちは〜。豪華なお祭りの映像を有難う御座いました。歌舞伎座の前の大勢の人々! 本当に八重の人垣ですね〜。大勢の人たちが担ぐ御神輿は 圧巻ですね! 京都では5月15日に葵祭が 又 氏神さんのお祭りもありますが 神輿だけではなくお稚児さんや馬上の宮司さんたち長い行列になります。お神輿の細かい細工で作られた全体の豪華さに感じ入りました。

子供歌舞伎は可愛いし又結構色っぽくて とても魅力を感じました。これもプロに近い和田様始め カメラの達人の激写のお陰と
楽しく興味深く拝見致しました。 何時も心奪われるお写真を有難う御座います。

今晩は。お便り有り難うございました。早々に「江戸っ子!鐵砲洲大祭」をご覧いただき、光栄です。京都の葵祭は、私も作品にしていますが、素晴らしい祭りですね。平安時代さながらの衣装で、豪華絢爛です。草鞋ひとつにも変質がありません。京都の方々の伝統への徹底的なこだわりを感じ、とても尊敬しています。

江戸は京都と違って僅か400年の歴史しかありませんが、江戸っ子の下町文化にもまた捨てがたい味わいがあります。粋で鯔背な江戸っ子の魅力を上手く捉えることができたと自負しています。(^^ 有り難うございました。
2008年5月21日(水)晴  新尺俊勝   様より

Re: 「江戸っ子!鐵砲洲大祭」完成! いつもお世話になっております。群馬の新尺です。先ほどHP見させていただきました。
いつもすばらしいですね。本社神輿の彩色の鮮やかさ、歌舞伎座の喧騒、今でもつい先日のように思い出します。次はまた3年後と思うと物悲しいような気さえしてきます。

ちなみに金曜日は挨拶がてら銀座二丁目でお世話になった焼鳥屋に行ってきます。土曜は新宿花園神社、日曜は上野五條天神社。まだまだ忙しい日々が続きますね。では。

銀二神輿/鐵砲洲祭 2008.5.5

銀二神輿/鐵砲洲祭 2008.5.5

今晩は。早々に「江戸っ子!鐵砲洲大祭」をご覧いただき、有り難うございました。三木さんと銀二で汗をかいておられましたね。冬の裸祭り以来、タフなスケジュールをこなしておられる新尺さんに脱帽です。東京もいよいよ暑くなってきました。体調に十分お気を付けて、お楽しみ下さい。有り難うございました。
2008年5月22日(木)晴  百瀬仁美   様より

Re: こども歌舞伎の写真送付について 新富座のお写真拝見いたしました。みんな、立派に取れていてまた感動がよみがえってきました。子ども達が大人になっても、本当によい記念としていつまでも残っている大きな財産をいただいたようです。ありがとうございます。そして子ども達がこれからの次世代につなげていって欲しいと切に願っております。

和田様の今後のご活躍を期待しております。
 
お便り有り難うございました。鐵砲洲稲荷神社の神楽殿で公演された新富座こども歌舞伎は小学生とは思えない演技で、とても素晴らしかったですね。ご家族の方々には、良い記念になったことでしょう。小さい頃から日本の伝統文化を体験できる環境にあることを羨ましく思います。私の写真が貴重な思い出の一端を担うことが出来れば幸甚です。これからのご発展、ご活躍を祈念しています。有り難うございました。
2008年5月22日(木)晴  志村清貴   様より

Re: 「江戸っ子!鐵砲洲大祭」完成! 和田さん、おはようございます。「江戸っ子!鐵砲洲大祭」ご案内いただき有難うございます。鐵砲洲稲荷神社大祭の決定版と言えますね。私もお囃子の一員として、このお祭りに参加させていただきました。神社が身近に存在し、敬神崇祖という念が氏子の気持ちを盛りあげ強固な結束力を生み出しているように感じました。江戸っ子気質を今に残す素晴らしいお祭りでした。

さて、今年の三社祭は晴天に恵まれ、本社神輿の渡御が無くても170万人の人出があったそうです。今年の西浅三北は、一人も神輿の上に乗ることも無く幕を閉じました。三社祭、鐵砲洲大祭の画像、CDで送ります。
 
お便り有り難うございました。鐵砲洲祭では三日間にわたるお囃子の演奏、ご苦労様でした。早々に「江戸っ子!鐵砲洲大祭」をご覧いただき、光栄です。お陰様で、皆様方のご支援により、大作が完成し、今後、決定版として多くの方々にご覧いただければと思っています。既に3日間で2000件を超えるアクセスがあり、苦労した甲斐があったと嬉しく思っています。

今年の三社祭は、取材に行くことが出来ませんでしたが、天候に恵まれ、170万人もの人出で賑わったとのこと、江戸三大祭りのひとつに数えられる三社祭であってみれば、当然かも知れませんね。今年は節度あるお祭りができたようですね。画像の到着を楽しみにしています。有り難うございました。
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