■■■ 016 嗚呼!! 寒中水浴 ■■■ |
平成18年(2006)12月下旬、鐵砲洲稲荷神社弥生会の石川辰夫幹事長からカレンダーとポスターと共に広報紙「いやおひ第25号」(新年号)が送られてきた。その中に、2006年1月9日(日)鐵砲洲稲荷神社で開かれた寒中水浴大会に参加された入船三丁目の安西良一さんの随筆が掲載されており、私の写真が2枚使われている。「嗚呼!! 寒中水浴」と題するこの作品は、寒中水浴を体験した人でないと書けない素晴らしい随筆なので、ここに紹介させて頂く。 続・寒中水浴大会 |
なお、平成19年(2007)第52回寒中水浴大会は、1月14日(日)午前11時から鐵砲洲稲荷神社で実施される予定であるが、越中褌と白鉢巻があれば、健康な人ならどなたでも飛び入り参加自由なので、ふるって参加されたい。(社務所一階で受付け、二階で着替え。水浴後、湊湯まで歩いて入浴、社務所二階で昼食の後、解散。)
鐵砲洲稲荷神社 住所: 〒104-0043 東京都中央区湊一丁目六番七号 電話: 03-3551-2647 |
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寒中水浴大会(鐵砲洲稲荷神社/東京都中央区湊一丁目) |
↓安西良一さん |
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皆さんは究極の冷たさってわかりますか? 文字に書いてもよくわからないと思いますけれども、「寒冷」なんてもんじゃなく「極寒」でもない。寒いという感覚で震えるんじゃなくて、痛いという感覚で硬直する。それは多分皆さんにとっても未知の世界の出来事だと思うんですけれども、何とも言えない不思議な恍惚感に浸れて厳かな気分も味わえるという、何だか神輿を担いだ後の余韻にも似てるんですよねこれが。何がって? 寒中水浴がさ! |
寒中水浴中の安西良一さん(女性の右隣) |
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鐵砲洲稲荷神社恒例の寒中水浴大会が一月十四日の日曜日にやってくるんですよね(よしゃあいいのに)。私が初めて参加したのはまだ去年(平成18年)のことなんです。 |
ひょんなことから I という人に誘われて(ほとんど脅しで!)参加した当日、初夜を迎える若妻のように小刻みに震える私にですよ、その I 幹(編者注:石川幹事長)・・・もとい! I さんが優しい目で言うのですよ。「大丈夫!!安西さん、初めは痛いけど、なれてくるとだんだん気持ちがよくなるから」って。ん? そしたら、隣で銀一東(編者注:銀座一丁目東)の男伊達Oさんがニコニコ笑ってうなづくんですよ、フンドシ一丁の姿で・・・。その目がやたら頼もしくて、つい「アニキ!」なんて呼びそうになった自分が別の世界へ行きそうで、「シンジラレナーイ!」 |
湊湯の脱衣所 |
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でもね、皆さんに伝えたいこと、それは水浴が終わってからのお風呂なんです。湊湯さんが用意してくださったお湯に、超冷え切った体で飛び込めば、その四十度近いお湯の中で体はどうなると思います? 普通、冷えた体でお湯に入ると、温かいお湯でも熱く感じるじゃないですか。それが違うんですよ。体が震えるんです! |
肌とお湯の間に冷たい幕が張られてヒヤーとして、あんな感覚はめったに味わえません。それと、私は学者じゃないので理屈はわかりませんがね、いわゆる「ギョク」が二個ともなくなるんですよ。二個ともですよ!上がっちゃってるんです。そして大事な「♂」もどこに行ったのって感じで(私の場合は元々かも・・・)、お風呂の中でですよ。 |
湊湯の湯舟の交歓 |
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ところが、だんだん込み上げてくる愉悦のひととき、ポカポカと温まってくるとそりゃ気持ちのいいのなんのって、この達成感、充足感はやった人じゃなきゃわかりゃしめえって、ホントお勧めですよ皆さん。冗談や油断じゃできないけれど、導師(編者注:道彦)のご指導のもと万全の準備で臨めるし、粋がってやせ我慢するのが江戸っ子なら女性にも資格は十分ありますよ。あ!?去年の秋ごろ湯河原で伝統文化を守って大いに啓蒙?されてきたHさんはじめ諸先輩方、ぜひ!ぜひ!こっちの伝統行事も守ろうじゃありませんか!ね!! 入船三丁目 安西良一 (2006.12.31) |