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2014.06.22 /
根室市落石 (初出) |
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ウミスズメの仲間であり体長約40cmでハトよりも大きい。エトピリカとはアイヌ語で「嘴が美しい」という意味で、名のとおり橙色の大きなくちばしをもつ。足は橙色で、顔と足以外の全身は黒い羽毛におおわれる。冬羽は顔が灰色で飾り羽がなく、嘴の根もとも黒っぽいが、夏羽では顔が白くなり、目の後ろに黄色の飾り羽が垂れ下がり、嘴の根もとが黄褐色の独特の風貌となる。頭部が鮮やかに彩られる様から「花魁鳥」という別名もある。4年前から観鳥クルージングが始まり、私としては45年懸かって、ようやく見ることができました。 |
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エトピリカ(花魁鳥、アイヌ語:Etupirka)Fratercula cirrhata
:チドリ目・ウミスズメ科に分類される海鳥の一種。鮮やかな飾り羽とくちばしが特徴の海鳥。
体長40cm・体重750gほどで、ハトよりも大きい。エトピリカとはアイヌ語で「くちばし(etu)が美しい(pirka)」という意味で、名のとおり橙色の大きなくちばしをもつ。くちばしは縦に平たく、縦に数本の溝がある。足は橙色で、顔と足以外の全身は黒い羽毛におおわれる。冬羽は顔が灰色で飾り羽がなく、くちばしの根もとも黒っぽいが、夏羽では顔が白くなり、目の後ろに黄色の飾り羽が垂れ下がり、くちばしの根もとが黄褐色の独特の風貌となる。頭部が鮮やかに彩られる様から「花魁鳥」(おいらんちょう)という別名もある。外見はツノメドリに似るが、腹まで黒いことと夏羽の飾り羽で区別する。 |
北日本からカリフォルニア州までの北太平洋沿岸域に広く分布し、繁殖地も各地に点在する。カナダ・ブリティッシュコロンビア州には2万5千組のつがいが繁殖する大きな繁殖地がある。非繁殖期は沿岸から離れた外洋で過ごす。一年の大半を陸地のない外洋で過ごし、4月から8月にかけての繁殖期のみ、天敵の寄り付かない険しい断崖で営巣する。飛ぶときは短い翼をはためかせて海面近くを直線的に飛び、捕食の際は足と翼を使って水深10
mあたりまで巧みに潜水する。オキアミや小エビなどを主食とするが、雛鳥に対してはイカナゴやニシンなどの小魚のほか、イカを与える。繁殖は6月頃から始まり、海に面した断崖の上にコロニー(集団繁殖地)を作る。くちばしと足で地面に巣穴を掘るが、岩の隙間を利用することもある。巣には草や羽毛を敷き、メスは1個だけ産卵する。両親は交代で45日間抱卵し、ヒナが孵化すると餌を運ぶ。孵化から巣立ちまでは40日-55日かかる。3年で成鳥となる。 |
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エトピリカ / 根室市落石 2014.06.22
10:23 |
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2014.06.22 /
根室市落石 (初出) |
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落石漁港の東側の大地の上で、目の前を飛翔するカップルを見つけて撮影。この時期は子育ての最中で、二羽で飛ぶということは餌探しで、雛もかなり成長しているものと思われます。元来は冬季にやってくる渡り鳥ですが、最近は北海道のところどころで繁殖するカップルが増えているそうです。 |
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オジロワシ(尾白鷲、Haliaeetus
albicilla):タカ目タカ科オジロワシ属に分類される鳥類。ユーラシア大陸北部で繁殖し、冬季になると中華人民共和国東部、ペルシャ湾周辺に南下し越冬する。東ヨーロッパや西アジア、中華人民共和国北東部などでは周年生息する。日本では主に基亜種が冬季に北日本に飛来(冬鳥)するが、北海道北部および東部では周年生息する個体もいる(留鳥)。2010年1月に開催された環境省の保護増殖分科会では、北海道内で越冬する個体数は約1,700羽(うち、つがい約140組)という数を示している。また、かつては対馬に定期的に飛来する個体がいた。 |
全長70-98cm。翼開張180-240cm。体重3-7kg。全身は褐色の羽毛で覆われる。頭部は淡褐色や淡黄色の羽毛で被われる。尾羽は12枚で短く、やや楔形。尾羽の色彩は白い。種小名albicillaは「白い尾の」の意で、和名や英名(white-tailed)と同義。翼の後縁は直線的で飛翔時には長方形に見える。なお同属のオオワシの方が白い部分が多い。虹彩は淡黄色。嘴や後肢の色彩は淡黄色。幼鳥は全身が褐色や黒褐色の羽毛で被われ、上面や下雨覆に白い斑紋、尾羽に褐色の斑紋が入る。また虹彩が褐色で、嘴の色彩が黒い。成長に伴い全身の斑紋は消失し、虹彩や嘴の色彩は黄色みを帯びる。 |
海岸、河川、湖沼などに生息する。単独もしくはペアで生活するが、冬季になると集団で休む事もある。食性は動物食で、魚類、鳥類、哺乳類、動物の死骸などを食べる。ヒツジの幼獣、タンチョウの雛を襲い食べることもある。水面付近にいる獲物は急降下して捕らえる。繁殖形態は卵生。高木の樹上や断崖に木の枝を組み合わせた巣を作り、3-4月に1回に2個の卵を産む。主にメスが抱卵し、抱卵期間は約38日。雛は孵化してから70-75日で飛翔できるようになり、さらに35-40日後に独立する。生後5-6年で性成熟し、生後6-7年で成鳥羽に生え換わる。 |
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オジロワシ /
根室市落石 2014.06.22 12:56 |
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天然記念物 尾白鷲 オジロワシ
white‐tailed eagle (流氷のオジロワシより) |
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尾白鷲は、タカ目タカ科の鳥で、全長70〜95cm、翼の開張は180〜240cmに及び、犬鷲(イヌワシ)とほぼ同大の大きな鷲だ。成鳥の尾が白いことからこの名がある。ユーラシア大陸の北部に広く分布し、極北部のものは南下して越冬する。日本では北海道で少数が繁殖し、冬には九州南部まで渡るものがある。 |
海岸や大きな湖沼の近くにすみ、水面近くに浮き上がってきた魚を大きな鋭い足の爪で巧みにとらえる。鴨(カモ)などの鳥を捕食することも多い。流れ着いた魚や海獣の死体も好んで食べる。ときにカッカッカッと鳴く。 |
尾を除く全身は黒褐色で、頭部の色は淡い。尾の色は、幼鳥では黒褐色で、成長するに従い白色部が増す。嘴(クチバシ)は黄色。脚は太くたくましく、黄色で目だつ。巨木の樹上か岩棚の上に小枝や枯草で巣をつくるが、日本ではもっぱら樹上に営巣している。巣は毎年同じつがいが使い、3〜4月に1腹2卵を産む。 |
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流氷の尾白鷲
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写真提供:巡視船てしお |
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2014.07.06 /
千葉県印西市印旛沼 |
▼ 子育ての時期で、田圃には蛙になったばかりの幼蛙が一杯居るので、それを雛たちの餌にとせっせと田圃と巣を通いますが、近くに来てくれず、撮影には難儀しました。(前出:yatyo19.htm
199 yatyo23.htm
274) |
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ヨシゴイ(葦五位、Ixobrychus
sinensis):動物界脊索動物門鳥綱コウノトリ目サギ科ヨシゴイ属に分類される鳥。日本には夏季に繁殖のため飛来(夏鳥)するが、本州中部以南では越冬例もある。
全長31-38cm。翼開張53cm。上面は褐色、下面は淡黄色の羽毛で覆われる。小雨覆や中雨覆、大雨覆の色彩は淡褐色、初列雨覆や風切羽の色彩は黒い。虹彩は黄色。嘴の色彩はオレンジがかった黄色。
幼鳥は下面が白い羽毛で覆われ、全身に褐色の縦縞が入る。雄は額から頭頂にかけて青みがかった黒い羽毛で覆われる。また頸部から胸部にかけて不鮮明な淡褐色の縦縞が1本入る。
雌は額から頭頂にかけて赤褐色の羽毛で覆われ、額に暗色の縦縞が入る個体もいる。また頸部から胸部にかけて不鮮明な褐色の縦縞が5本入る。
湿原や湖、池沼、水田などに生息する。ヨシ原に生息することが和名の由来。単独もしくはペアで生活する。薄明薄暮性。開けた場所には現れず、ヨシ原を低空飛行し獲物を探す。危険を感じると上を見上げて頸部を伸ばし、静止したり左右に揺れる。これにより下面の斑紋がヨシの草と見分けづらくなり、擬態すると考えられている。
食性は動物食で、魚類、両生類、昆虫、甲殻類などを食べる。水辺や植物の茎の間で獲物を待ち伏せし、通りかかった獲物を頸部を伸ばして捕食する。 |
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ヨシゴイ /
千葉県印西市印旛沼 2014.07.06 09:48
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2014.07.13 /
東京・浮間公園 |
▼ 例年この公園にある池で、4カップルが子育てするそうです。母親の給仕の様子です。
(前出:yatyo7.htm
65
yatyo23.htm
269
yatyo27.htm
339) |
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ササゴイ(笹五位 学名:Butorides atus、シノニム:Butorides striata
):コウノトリ目サギ科に分類される鳥類の一種。体長は50pほどで、カラスほどの大きさ。くちばしと足は長いが首はやや短い。頭上は青黒く、長い冠羽がある。からだは青灰色で、翼の羽毛には白いふちどりがある。翼が茂ったササの葉のように見えるためこの和名がついた。外見はゴイサギによく似ているが、からだが全体的に灰色になっていること、虹彩が赤ではなく黄色いことで区別できる。幼鳥もゴイサギの幼鳥と似ているが、胸や腹に太くて白いしまもようがある。 |
全世界の熱帯、亜熱帯に広く分布する。中国東部、朝鮮半島、日本、北アメリカ中部で繁殖した個体は、冬季に南方へ渡る。日本では本州以南で夏鳥として見られるが、九州南部から南西諸島にかけては1年中見られる留鳥となる。北海道へは、まれに渡来する。 |
主に川辺で生活しているが、池沼、水田、海岸でも見られる。基本的には夜行性だが、ゴイサギと異なり昼でも活動し、昼間川や池のほとりでじっと立っている様子が見られる。主食は魚類で、岸に近づく魚をすばやく捕食する。カエルや水棲昆虫を捕食することもある。 |
水辺近くの樹上に木の枝を組み合わせて営巣し、3-6卵を産む。産卵期は5-6月、抱卵日数は21-25日である。
主に夜間、飛びながら「キューッ」と鳴く。草の葉、虫、パンくずなどをくちばしで水面に飛ばし、飛びついた魚を捕食するという、頭脳的な狩りをする個体もいる。熊本市の水前寺成趣園のササゴイはこの撒き餌漁をすることで知られている。 |
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ササゴイ / 東京・浮間公園 2014.07.13 12:05 |
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2014.07.13 /
東京・浮間公園 |
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雛はかなりの数が誕生するそうですが、カラスや鯉、意外にも亀に捕食され、なかなか上手く育たないそうです。
(前出:yatyo15.htm
142 yatyo19.htm
197) |
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カイツブリ(鳰、Tachybaptus ruficollis):カイツブリ目 カイツブリ科 全長(翼開長)
25-29cm(40-45cm)。雄の夏羽は、上面はほとんど黒褐色で過眼線から喉までは赤褐色である。嘴は細く黒色で、基部は黄色い。虹彩は黄白色である。冬羽は、夏羽で赤褐色だった部分は黄褐色になり、下面の色も黄褐色になる。黒かった嘴も黒灰色になる。雌雄同色。雛は、顔から胸がまだらである。 |
ピキリリリリとかケレレレレと聞こえる大きな声でなく。チョウゲンボウの声にも似る。自由自在に動く足で、上手に潜水し、体長5〜6cmぐらいのフナやタナゴなどの魚類、水生の甲殻類、昆虫、軟体動物を食べる。ヒシの実のような植物質の餌も食べることもある。潜水が主流だが、水面で採餌することもある。繁殖期は2〜10月と長期にわたり、2〜3回は行うといわれる。秋や冬にも繁殖活動をしているものもあり、2月頃幼鳥が見られることも普通にある。一夫一妻。 |
淡水域のヨシ原や水草の上に、たくさんの水草の葉、茎を使って、雌雄で浮巣をつくる。逆円錐形をしている巣をつくるが水面に出ている部分は少なく、皿型に見える。番はひとつの巣だけでなく、5〜14個もの補助巣を次々につくる。卵数は4〜6個、1日1卵か2日に1卵ずつ産卵する。雌雄交代で20〜25日抱卵する。カイツブリ特有の行動である巣の上に巣材をのせて隠す習性をもつ。最初に産卵されたものから順番にする。雛は早成性で孵化化化化化(ふか)後、しばらくすると水面に泳ぎだすことができる。雛は、疲れると親鳥の背中に乗ったり、羽毛の間に入って休む。外敵が接近すると雛ごと潜水する。雌雄とも雛に給餌する。魚類や甲殻類を採餌する事は難しく、2ヶ月あまりも親鳥から給餌を受ける。 |
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カイツブリの母子 /東京・浮間公園 2014.07.13 13:02
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2007.07.20 / 逗子市 |
▼ サンコウチョウは、杉林のように薄暗いところの小枝や蔓に巣をつくり、近くに川がある湿潤な条件を好みます。結構高所に営巣することが多く、撮影となるとなかなか条件が揃いません。巣立ち後、親を撮影することが出来ました。
(前出:yatyo5.htm
46) |
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サンコウチョウ(三光鳥 学名:Terpsiphone
atrocaudata
):スズメ目カササギヒタキ科の鳥。日本へは夏鳥として渡来する。繁殖期のオスは、体長の3倍ぐらいの長い尾羽をもつ。羽色は、顔面部が黒紫色、腹部は濁白色、背面はやや赤みのある黒紫色、その他の部分は暗黒紫色で、アイリングと嘴は明るい水色である。
メスは、オスの色彩とほぼ同色であるが、オスと比較してアイリングと嘴の水色は不明瞭であり、更に、背部と尾部はかなり赤みの強い赤褐色をしている。尾羽は体長と同じくらいの長さにしか伸長しない。 |
日本には、夏渡来し繁殖する。低山の暗い林を好む。地鳴きは、「ギィギィ」と地味だが、囀声は、「ツキヒーホシ、ホイホイホイ」月・日・星、と聞えることから、三光鳥と呼ばれている。
また、他にも三光鳥と呼ばれる鳥としてイカルがいる。日本、台湾、フィリピンのバタン島とミンダナオ島に分布する。日本のものは、多く中国南部からスマトラへ渡り越冬する。3亜種に分類されている。静岡県の県鳥であり、ジュビロ磐田のエンブレムにも月・日・星と共に描かれている。 |
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サンコウチョウ
/ 逗子市 2014.07.20 |
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サンコウチョウ
/ 逗子市 2014.07.20 12:02 |
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2014.08.30 /
野田市スポーツ公園 |
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毛虫を主食(?)とする鳥ですが、若鳥がサルスベリの花がらみで撮影できました。また、親鳥も綺麗に撮影できました。舞岡公園にも若鳥が来て、飛び出しが撮れました。
(前出:yatyo2.htm
15 yatyo28.htm
352) |
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ツツドリ(筒鳥学名:Cuculus saturatus
):カッコウ目・カッコウ科の鳥。東南アジアからシベリアにかけて分布する渡り鳥。カッコウやホトトギスに近縁で、同様に托卵の習性を持つ。全長約33cmで、ホトトギスとカッコウの中間、キジバトくらいの大きさである。体型はカッコウなどと同じくスマートだが、体色がやや濃く、虹彩が茶色っぽい。また、メス成鳥には背中側全体が赤褐色の地に黒い横しまを呈した「赤色型」も存在する。 |
シベリアから中国南部、ヒマラヤ地方で繁殖し、東南アジアからオーストラリア北部にかけた地域で越冬する。日本には夏鳥として渡来し、四国以北で繁殖する。平地から山地の森林内に単独で生息するため姿を見る機会は少ないが、渡りの時期には都市公園などにも姿を現す。樹上の昆虫類を捕食し、特にケムシを好む。地鳴きやメスの鳴き声は「ピピピ…」と聞こえるが、繁殖期のオスは「ポポー、ポポー」と繰り返し鳴く。この鳴き声が筒を叩くような響きがあり、和名もここに由来する。。 |
他のカッコウ科の鳥類と同様に自分で卵や雛の世話をせず、森林内で繁殖するウグイス科の鳥類に托卵する。日本では特にセンダイムシクイ
Phylloscopus coronatus への托卵が多い。 |
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ツツドリ /
野田市スポーツ公園 2014.08.30 09:27 |
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ツツドリ /
野田市スポーツ公園 2014.08.30 10:54 |
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ツツドリの飛び出し / 舞岡公園 2014.09.13
16:52 |
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2014.08.31 /
神奈川県平塚市北豊田 |
▼ 雛5羽を連れた父親です。タニシなどを与えて居りました。
(前出:yatyo14.htm
139
yatyo19.htm
204
yatyo24.htm
280) |
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タマシギ:チドリ目 タマシギ科
全長(翼開長) 23-28cm(50-55cm)。雄は
目の周囲の白色と胸側の白線とそれに続く背の外側の黄色い線が目立つ。喉(のど)から胸は灰褐色で、雨覆には丸い斑紋が並ぶ。雌は
美しく、喉から胸は赤褐色で、肩羽外側に白い線がある。嘴は緑褐色で先が赤い。
繁殖期にはコォーコォーコォーと10回くらい鳴く。この声を出す前にウッウフーという声を数回出すことが多い。用心探い習性をもっており、早朝や夕暮れの薄暗い時間帯に採餌する。浅い水の中に嘴を入れて左右にゆすったり、泥の中に嘴を入れたりして採餌する。雑食性で、植物食としてはイネ料やタデ料を食べる。動物食としては、ユスリカや水生昆虫の幼虫、バッタ、コオロギ類、ミミズ、カワニナなどの貝類、甲殻類など。
繁殖期は
4〜10月で、一妻多夫。雌は雄の巣に産卵をすませると番関係を解消し、別の雄を探して求愛する。雌が継続的に番となる雄の数は不明。巣は湿地の突出部や草株の間の窪みに、草の葉などで皿形に作る。雄が作り、雌は何もしないが、巣の近くに巣材を放り投げたりする。卵数は3〜6個で、4個が多い。雄が抱卵、育雛する。雛は約20日で孵化(ふか)する。最初は雄が雛に口移しに餌を与える。70〜90日ぐらいで一人前になる。 |
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タマシギ /
平塚市北豊田 2014.08.31
12:49 |
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2014.09.06 /
大磯町照ヶ埼 |
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以前江の島で撮影した鵜を、ウミウと紹介しましたが、間違いでした。嘴の付け根のところが尖っていると云う特徴が有ります。この写真では、その特徴がはっきりと写っております。眼が薄い緑色をしており、意外と人を恐れないようです。
(前出:yatyo11.htm
107) |
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ウミウ(海鵜、Phalacrocorax capillatus)
:動物界脊索動物門鳥綱ペリカン目ウ科ウ属に分類される鳥類。日本の太平洋側では東北以南に越冬のため飛来する(冬鳥)が、日本海側では周年生息する(留鳥)。 |
全長84-92cm。翼開張133-152cm。体重2-3kg。全身は緑色の光沢がある黒い羽毛で被われる。嘴基部周辺は羽毛が無く、白と黄色の皮膚が露出する。黄色部は三角形状に尖る。嘴の色彩は黒みを帯びた黄色。幼鳥は全身が黒褐色の羽毛で覆われ、下面が白い羽毛で被われる個体もいる。夏羽は頭部と大腿部に白い羽毛が生え、腰に白い斑紋が入る。 |
岩礁海岸に生息する。食性は動物食で、主に魚類を食べる。繁殖形態は卵生。小規模な集団繁殖地(コロニー)を形成する。海岸にある断崖の隙間に枯草や海藻を組み合わせた皿状の巣を作り、5-7月に1回に4-5個の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は約4週間。雛は孵化してから47-60日で巣立つ。
長良川鵜飼で用いられる。日本では1934年に壁島(山口県)が「壁島ウ渡来地」、1945年に照島(福島県)が「照島ウ渡来地」として越冬地が、1972年に粟島(新潟県)が「粟島のオオミズナギドリおよびウミウ繁殖地」として繁殖地が国の天然記念物に指定されている。 |
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ウミウ
/ 大磯町照ヶ埼 2014.09.06 13:56 |
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447 ツ ミの若鶏 |
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2014.09.15 /
柏市八柱霊園 |
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ヨタカという鳥が出現したという情報で八柱霊園に出かけましたが、生憎出てきませんでしたが、この霊園内にある林で成長した若鳥が撮影できた。5羽の末っ子ということでしたが、元気良く飛び回っておりました。
(前出:yatyo10.htm
91) |
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ツミ(雀鷹、雀鷂、Accipiter
gularis):動物界脊索動物門鳥綱タカ目タカ科ハイタカ属に分類される鳥。夏季に中華人民共和国東部や日本、朝鮮半島で繁殖し、冬季は中華人民共和国南部や東南アジアに南下して越冬する。日本では基亜種が温暖な地域では周年生息(留鳥)するが、寒冷地では冬季に南下(夏鳥)することもある。 |
全長オス27cm、メス30cm。翼開長50-63cm。体重75-160g。漢字表記の雀は「小さい」の意で、和名はスズメタカが変化したメスに対しての呼称に由来する。下面は白い羽毛で覆われる。眼の周囲は黄色。幼鳥は上面が暗褐色、下面が淡褐色の羽毛で覆われる。胸部に縦縞、腹部にハート状、体側面に横縞状の暗褐色の斑紋が入る。虹彩は緑褐色。オスの成鳥は上面が青味がかった灰色、胸部から体側面はオレンジ色の羽毛で覆われる。虹彩は赤褐色。メスの成鳥は上面は灰褐色、下面には暗褐色の横縞が入る。虹彩は黄色。 |
平地から山地の森林に生息する。単独もしくはペアで生活する。食性は動物食で、主に小形鳥類を食べるが、爬虫類、小形哺乳類、昆虫なども食べる。漢字表記の雀はスズメも含めた小型の鳥類を捕食することにも由来し、英名(sparrow=スズメ)と同義。繁殖形態は卵生。繁殖期には縄張りを形成する。針葉樹の樹上に木の枝を組み合わせた巣を作り、4-6月に1回に2-5個の卵を産む。メスのみが抱卵を行い、抱卵期間は約30日。雛は孵化から約30日で巣立つ。縄張りにカラスが侵入すると激しい攻撃を仕掛けて追い払う。そのため、ツミの縄張り内でオナガが繁殖することがある。 |
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ツミの若鶏
/ 柏市八柱霊園 2014.09.15 13:37 |
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2014.09.23 /
横須賀市武山 (初出) |
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富士山裾野の林間等に行けば、比較的観察が容易とされておりますが、渡りの時期には、なかなか遭遇が難しく、6年ぶりに撮影できました。この写真は成鳥と思います。 |
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サメビタキ(鮫鶲、学名:Muscicapa
sibirica):動物界脊索動物門鳥綱スズメ目ヒタキ科サメビタキ属に分類される鳥類の一種。種小名sibiricaは「シベリアの」の意。夏季にアフガニスタン、ヒマラヤ山脈、シベリア東部、サハリン、カムチャツカ半島などで繁殖し、冬季はユーラシア大陸南部、インドネシア、フィリピンへ南下して越冬する。日本では基亜種が夏季に北海道、本州中部以北で繁殖(夏鳥)し、本州西部以南では渡りの途中に飛来する(旅鳥)。四国でも繁殖の記録がある。 |
全長13.5cm。体重12.5-17.5g。雌雄同色である。背面は暗灰褐色、腹面は白い体羽で覆われる。腹面には薄褐色の縦縞が入るが、エゾビタキほど明瞭ではない。尾は背面よりやや暗色で、翼は黒褐色である。眼の周囲の羽毛はやや汚れた白色。足は黒褐色。 |
温帯地域では亜高山帯の針葉樹林に生息するが、亜寒帯地域では平地の針葉樹林に生息していることもある。渡りの時期には、市街地の公園でも観察されることがある。群れは形成せず、単独もしくはペアで生活する。食性は主に動物食で、昆虫類などを食べる。樹上から飛翔している昆虫目掛けて飛翔し、捕食する。また、秋の渡りの時はミズキの実を食べたりもする。繁殖形態は卵生。繁殖期に縄張りを形成する。日本では亜高山帯針葉樹林(北海道では平野でも)で繁殖する。高木の樹上に苔や地衣類(サルオガセなど)などで皿状の巣を作り、日本では6-8月に1回に3-5個の卵を産む。雌雄とも抱卵する。「チュリチュリ
チチチチ」などとさえずるが、鳴き声が小さくあまり目立たないため、むずがっているようにも聞こえる。地鳴きは「ツィー」「ジッ
ジッ」など。 |
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サメビタキ /
横須賀市武山 2014.09.23 07:42 |
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サメビタキの若鶏 /
横須賀市武山 2014.10.04 11:50 |
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2014.09.27 /
横須賀市武山 |
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秋の渡りを撮影に行きました。この日は数が少なかったのですが、この写真を撮影したときには、一度に11羽が頭上を飛んでくれました。
(前出:yatyo26.htm
324) |
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サシバ(差羽、Butastur
indicus):タカ目タカ科サシバ属に分類される鳥。別名大扇(おおおうぎ)。中国北部、朝鮮半島、日本で繁殖し、秋には沖縄・南西諸島を経由して東南アジアやニューギニアで冬を越す。一部は沖縄・南西諸島で冬を越す。日本では4月ごろ夏鳥として本州、四国、九州に渡来し、標高1000m以下の山地の林で繁殖する。 |
全長は、雄はおよそ47cmで雌はおよそ51cm。翼開長105cm-115
cm。雄の成鳥は、頭部は灰褐色で、目の上の白い眉斑はあまりはっきりせず、個体によってはないものもいる。体の上面と胸は茶褐色、のどは白く中央に黒く縦線がある。体下面は白っぽくて腹に淡褐色の横縞がある。雌は眉斑が雄よりも明瞭で、胸から腹にかけて淡褐色の横縞がある。まれに全身が黒褐色の暗色型と言われる個体が観察される。 |
主にヘビ、トカゲ、カエルといった小動物、セミ、バッタなどの昆虫類を食べる。稀にネズミや小型の鳥等も捕らえて食べる。人里近くに現れ水田などで狩りをする。 |
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サシバ /
横須賀市武山 2014.09.27
09:08 |
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2014.10.11 /
横須賀市武山 |
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台風18号の所為で、鷹の渡りを観察する展望台脇に在る桜の葉が散って、見通しがよくなっているところで、目線で撮影できました。
(前出:yatyo7.htm
66) |
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ヤマガラ(山雀 学名:Parus
varius
):鳥綱スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属(Poecile属とする説もあり)に分類される鳥類の一種。全長14cm。頭頂部や咽頭部の羽毛は黒い。翼、尾羽の羽毛は青味がかった灰色。背面や腹面の羽毛はオレンジ色になる。名前の由来は、山吹色の体色より。最大亜種であるオーストンヤマガラ(P.
v. owstoni) では、側頭部がオレンジ色になる。 |
日本では北海道、本州、四国、九州の山地に生息する留鳥。平野から山地までの常緑広葉樹林や落葉広葉樹林に主に生息する。繁殖期にはペアで縄張りを形成し、非繁殖期もペアで繁殖期の縄張りやその周辺に生息することが多い。非繁殖期には、しばしばシジュウカラ類や、エナガ・コゲラなどの種と混群を形成する。食性は雑食性で昆虫類、節足動物、果実等を食べる。固い果実でもこじ開けて食べることができる。 |
樹洞(キツツキ類の古巣を含む)で繁殖し、人為的に架設した巣箱も良く利用する。造巣と抱卵はメスのみが行う。
日本の多くの亜種では主に4-7月に3-9個の卵を産むが、6-7卵が最も多い(亜種オーストンヤマガラの一腹卵数は少ないことが明らかになっている)。卵は14日程で孵化する。 |
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ヤマガラ /
横須賀市武山 2014.10.11 11:48 |
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ヤマガラ /
北海道・野幌森林公園 2014.11.09 08:27 |
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2014.10.11 /
横須賀市武山 |
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カラスサンショウの木の実を食べに来ていたオオルリの若雄です。
(前出:yatyo4.htm
39) |
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オオルリ(大瑠璃 学名:Cyanoptila cyanomelana
):スズメ目ヒタキ科に分類される鳥。日本へは夏鳥として渡来・繁殖し、冬季は東南アジアで越冬する。高い木の上で朗らかにさえずる。
姿も囀りも美しい。
栃木県の県の鳥に指定されているほか、高知県馬路村や山梨県笛吹市などで市町村の鳥に指定されている。 |
全長約16.5cm。雄の背中は尾も含め光沢のある青で、尾の基部には左右に白斑がある。喉、顔は黒で腹は白い。雌は頭から尾にかけて背面が茶褐色で、喉と腹は白い。胸と脇が褐色。
また、雄が美しい色彩になるには2〜3年を要すると考えられ、若鳥時代の雄の羽色は雌の羽色と似た茶褐色で、背面の一部と風切羽及び尾羽に青色が表れているだけである。
コルリ、ルリビタキなど共に、「青い鳥」御三家の一つである。 |
地鳴きはクッ、クッ。さえずりは、美しい声でゆっくりとピリーリー、ポィヒーリー、ピールリ、ピールリ、ジィ、ジィと鳴く。日本三鳴鳥のひとつ。(他はウグイスとコマドリ)。 |
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オオルリ(若雄)
/ 横須賀市武山 2014.10.11 12:10 |
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2014.10.11 /
横須賀市武山 |
▼ オオルリ若鳥と同じように、カラスサンショウの実を食べていました。(前出:yatyo2.htm
16 yatyo18.htm
183) |
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キビタキ(黄鶲 学名:Ficedula
narcissina
):スズメ目ヒタキ科ヒタキ亜科の鳥。福島県の県鳥。サハリンから日本列島全土と中国のごく一部の地域で繁殖し、冬期は東南アジアへ渡り越冬する。日本では夏鳥として全国の山間部で普通に見られる。全長13-14cm。雄は頭部から背面にかけて黒く、眉斑、腹部と腰は黄色。翼に白い斑がある。喉は、やや澄色がかっている。雌は上面は褐色で、腹部は褐色がかった白色。また、雄の若鳥も雌と良く似た褐色で、野外で若鳥の性別を判断することは極めて困難である。 |
山地の明るい雑木林に住み、昆虫類、節足動物等を捕食する。時々空中捕食もする。「ピッコロロ、ピッコロロ」と美しい声で鳴く。キビタキの囀声は変化に富んでおり、時には「オーシツクツク」とまるでセミのツクツクボウシの鳴声とそっくりな囀りをすることがある。また、他の鳥類の声を真似ることもあるという。 |
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キビタキ(成鳥雄) /
横須賀市武山 2014.10.11 12:47
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2014.10.12 /
横浜市泉区今田調整池 (初出) |
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クロハラアジサシを撮影していたら、突然3羽の大型の鳥と、20羽余りのカラスがやってきて、その中にコウノトリが混じっておりました。この個体は、昨年豊岡市の飼育施設で誕生して放鳥された個体のようで、それにしても移動範囲が大きいようです。 |
コウノトリに関しては、鳥インフルエンザ等の影響で絶滅することを回避するため、最近では、全国の各地で飼育されるようになったのだそうです。今年八月に、野田市の「コウノトリの里」で観察したことがあり、直ぐにコウトリと判りました。それにしても驚きました。 |
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コウノトリ(鸛、鵠の鳥、学名:Ciconia
boyciana):コウノトリ目コウノトリ科に属する鳥類の一種である。別名、ニホンコウノトリ。英名:Oriental
stork
(東洋コウノトリ)。ヨーロッパで単にstorkといえばこの種ではなく、日本でいうシュバシコウ(英名:White
stork)の方を指す。 |
全長約110-115cm、翼開長160-200cm、体重4-6kgにもなる非常に大型の水鳥である。羽色は白と金属光沢のある黒、クチバシは黒味がかった濃い褐色。脚は赤く、目の周囲にも赤いアイリングがある。 |
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分布域は東アジアに限られる。また、総数も推定2,000〜3,000羽と少なく、絶滅の危機にある。中国東北部(満州)地域やアムール・ウスリー地方で繁殖し、中国南部で越冬する。渡りの途中に少数が日本を通過することもある。 |
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成鳥になると鳴かなくなる。代わりに「クラッタリング」と呼ばれる行為が見受けられる。くちばしを叩き合わせるように激しく開閉して音を出す行動で、ディスプレイや仲間との合図に用いられる。主にザリガニなどの甲殻類やカエル、魚類を捕食する。ネズミなどの小型哺乳類を捕食することもある。主に樹上に雌雄で造巣する。1腹3-5個の卵を産み、抱卵期間は30-34日である。抱卵、育雛は雌雄共同で行う。雛は、約58-64日で巣立ちする。 |
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コウノトリ /
横浜市泉区今田調整池 2014.10.12 10:44 |
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コウノトリ /
横浜市泉区今田調整池 2014.10.12 14:08 |
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2014.10.12 /
横浜市泉区今田調整池 |
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台風18号の置土産として、クロハラアジサシが今田遊水池に避難した際、餌となる小魚がいたのでしょうか、南へ移動する前の餌場としてやって来る様になりました。
(前出:yatyo23.htm
273) |
夏羽では、腹の部分が真っ黒ですが、冬の姿は胡麻塩頭に全体として真白、成鳥は嘴と足は黒くなりますが、幼鳥の場合は赤味が強いことがあるようです。 |
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クロハラアジサシ(黒腹鯵刺、学名:Chlidonias
hybridus):チドリ目カモメ科に分類される鳥類の一種。ヨーロッパ南部から中央アジア、アフリカ、南アジア、中国東北部、オーストラリアで繁殖するが、繁殖地域は点在している。北方で繁殖した個体は、冬季アフリカ、インド、オーストラリアに南下し越冬する。日本では旅鳥として5月から10月にかけて各地で観察されるが、数は少ない。南西諸島ではよく見られる。
体長23-29cm。翼開長は64-70cm。夏羽は頭上が黒く、頬は白い。胸、腹、背中は灰黒色、翼は灰色。嘴は暗い赤色である。冬羽では頭から腹は白く、後頭部と目の後方に黒斑がある。嘴と足は黒くなる。雌雄同色である。
非繁殖期は、海岸、干潟、埋立地、湖沼などに生息する。内陸部の水域にも入る。群れを形成していることが多い。繁殖期には、湿地や湖沼などの周辺に生息し、コロニーを形成する。
食性は動物食で、小魚や
昆虫類を捕食する。水中の餌を捕食する時は、水面を嘴ですくうようにして食べることが多い。小魚を捕食する時には、水面に浅くダイビングすることもある。繁殖形態は卵生。川岸や湿地に浮いている植物の上などに営巣し2-3卵産む。抱卵日数は19-20日、雛は22-24日で巣立つ。鳴き声は「キョッ キョッ」、「ケー ケー」など。 |
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クロハラアジサシ /
横浜市泉区今田調整池 2014.10.12 12:50
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2014.10.19 / 横浜市泉区今田調整池 (初出) |
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日替わりで、ハジロクロハラアジサシの若鳥も来るようになったようです。クロハラアシサシとハジロクロハラアジサシの若鳥の判別は難しいようですが、ヘッドホンをかぶったような姿でハジロクロハラアジサシのようです。 |
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ハジロクロハラアジサシ(羽白黒腹鯵刺、学名:Chlidonias
leucopterus):チドリ目カモメ科に分類される鳥類の一種である。ヨーロッパ南東部から中央アジアにかけてと中国東北部で繁殖し、冬季はアフリカ、東南アジア、ニューギニア、オーストラリアなどに渡りをおこない越冬する。日本には旅鳥として全国で記録されているが、飛来数は多くない。8-10月にかけての秋の渡りの時期によく観察されている。春にはアジサシの群れの中で夏羽の個体が観察されたことがある。 |
体長約23cm。夏羽は頭部から腹にかけてと背中が黒い。肩羽は灰黒色、腰と下尾筒は白色である。冬羽では後頭部が黒褐色の斑がある他は、頭部から腹にかけてが白くなる。幼鳥は背が褐色である。 |
干潟や湖沼、河川、水田、湿地などに生息する。生息地では、低地から山地まで広く分布している。繁殖地ではコロニーを形成する。食性は動物食。主に空中や水上の昆虫類を捕食する。また、小魚やカエルなどの両生類を捕食することもある。水中の餌を捕食する時は、水面を嘴ですくうようにして食べる。水面にダイビングして捕食することはあまりない。繁殖形態は卵生。川岸や湿地に浮いている植物の上などに営巣し2-3卵産む。抱卵日数は19-20日、雛は22-24日で巣立つ。鳴き声は「ギイー」、「ギュイ」、「ギリッ」など。低くやや濁った感じの声である。 |
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ハジロクロハラアジサシ /
横浜市泉区今田調整池 2014.10.19 08:25
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2014.10.26 / 東京湾三番瀬海浜公園 |
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冬の訪れとともに、東京湾には200羽を超えるほどのミヤコドリがやって来ますが、大潮の日に撮影に挑戦しました。当日は53羽を数えました。白、黒と嘴のオレンジ色が際立ち華麗です。
(前出::yatyo19.htm
207
yatyo25.htm
295) |
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ミヤコドリ(都鳥、学名:Haematopus
ostralegus):チドリ目ミヤコドリ科に分類される鳥類の一種。カモメ科の「ユリカモメ」のことを古代・中世に「ミヤコドリ」と呼んでいたともいわれる(古今和歌集に登場する都鳥など)。 |
体長は45cmほどで、ハトより少し大きい。くちばしと足は長くて赤い。からだの上面は黒く、胸から腹、翼に白い部分がある。北欧、中央アジア、沿海州、カムチャツカ半島などで繁殖し、西欧、アフリカ西岸、中東、中国南部、日本にかけての海岸で越冬する。かつて日本では旅鳥または冬鳥として主に九州に渡来していたが、近年は東京湾でも定期的に観察されるようになった。海岸で小さな群れを作ってすごすことが多い。 |
英名の「Oystercatcher」は、カキなどの二枚貝を食べる習性に由来している。くちばしは上下に平たくて先が鋭く、わずかに口を開けた二枚貝に素早くくちばしを差し込み、貝柱を切断して殻を開け、中身を食べる。ほかにカニやゴカイなども食べる。また、アイルランドの国鳥になっている。 |
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おおしおの ひがたにつどう みやこどり |
Hooded gulls gathering at mud flats of the
spring tide. |
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ミヤコドリ / 東京湾三番瀬海浜公園 2014.10.26 11:53
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2014.10.26 /
ふなばし三番瀬海浜公園 |
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夏姿は、腹が黒く頭が白いコントラストがはっきりしておりますが、冬姿はこのように地味な鳥でした。
(前出:yatyo19.htm
211 yatyo23.htm
264) |
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ダイゼン(大膳、Pluvialis
squatarola):動物界脊索動物門鳥綱チドリ目チドリ科ムナグロ属に分類される鳥。 アフリカ大陸、オーストラリア大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、ユーラシア大陸、イギリス、インドネシア、日本、パプアニューギニア、マダガスカルに分布。
夏季にカナダ北部やロシア北部、アラスカ北部の北極海沿岸部で繁殖し、冬季になると各地の大西洋、太平洋、インド洋の沿岸部で越冬する。日本には渡りの途中で飛来(旅鳥)するか、越冬のため関東地方以南に飛来(冬鳥)する。全長29-29.5cm。腰は白い羽毛で覆われ、腋羽は黒い。嘴は太い。嘴や後肢の色彩は黒い。
幼鳥は上面が灰褐色の羽毛で覆われ、白い斑紋が入る。下面は白い羽毛で覆われ、胸部から体側面にかけて褐色の縦縞が入る。
夏羽は額から上面にかけて白い羽毛で覆われ、黒い斑紋が入る。顔から下面にかけては黒い羽毛で覆われ、英名(black-bellied=黒い腹の)の由来になっている。冬羽は上面が灰褐色の羽毛で覆われ、白い斑紋が入り英名(grey=灰色の)の由来になっている。下面は白い羽毛で覆われ、胸部に褐色の斑紋が入る。
干潟、河口、水田などに生息する。食性は動物食の強い雑食で、主にゴカイを食べるが昆虫類、甲殻類、貝類、種子なども食べる。繁殖形態は卵生。地面に木の枝や小石を集めた巣を作り、1回に3-5個の卵を産む。。 |
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ダイゼン(冬羽) / ふなばし三番瀬海浜公園 2014.10.26
11:14 |
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2014.10.26 /
ふなばし三番瀬海浜公園 |
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この時期、越冬のために大集合するのだそうですが、二つの大きな群れが合流し、このような写真になりました。後方は幕張メッセです。(前出:yatyo21.htm
237 yatyo23.htm
266) |
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ハマシギ(浜鷸 、学名:Calidris
alpina):チドリ目シギ科に分類される鳥類の1種である。種小名の「alpina」はラテン語で、「アルプスの」を意味する。
ユーラシア大陸と北アメリカの北極海沿岸のツンドラ地帯で繁殖し、冬季は中国南部、中東、地中海沿岸、アフリカ西海岸、北アメリカの東海岸・西海岸に渡り越冬する。
日本では旅鳥または冬鳥として、全国各地に渡来する。日本で最も多く見られるシギ類の種のひとつである。調査により日本に渡って来る種(Calidris
alpina sakhalina Vieillot,
1816):大部分がアラスカ北部で繁殖した群れであると推定されている。2011年11月2日の藤前干潟の調査で、約1,500羽の飛来が確認された全長は約21cm、翼開長は約37
cm[5]。体重は37-88g。他のシギ類同様くちばしと足が長い。冬羽は灰白色の細かいまだらもようだが、夏羽は頭と翼が赤っぽく、腹が黒くなる。近縁種のうち、夏羽で腹が黒いのはハマシギだけなので、この時期は近縁種とも区別しやすい。雌雄同色。
名のとおり干潟や砂浜、河口、水田等に生息する。数万羽に及ぶ大群を作る習性がある。大群が同調して飛ぶ様は壮観で、テレビ番組などでもたまに登場する。なお、足環をつけた調査によると、これらの大群は毎年ほぼ同じ個体で構成されており、群れの間での交流はほとんどないことがわかっている。古語では他のチドリ類などとともに、浜辺に住むチドリ(シギ類を含む)という意味で「ハマチドリ」と呼ばれていた。浜辺で見られるシギ類というのが和名の由来であり、大きな湖や河口の河原でも見られる。
他のシギ類同様肉食性で、地上で貝類、甲殻類、ゴカイ、昆虫類などを捕食する。繁殖期には2つから6つの卵を産むが、4つが多い。オスとメスが交代で抱卵するが、ヒナの世話はオスだけが行う。ヒナは1月ほどで飛べるようになる。「ジューイ」「ジリリリ」と濁った声で鳴く。「ピリーッ」と澄んだ声で鳴くこともある。 |
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ハマシギの大乱舞 /
ふなばし三番瀬海浜公園 2014.10.26
12:23 |
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2014.11.02 /
神奈川県寒川町 |
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水の中に飛び込むことが出来ないトビですが、水面近くに居る鮎を見つけ、巧みな飛翔で見事に鮎を捕獲しました。
(前出:yatyo9.htm
88 yatyo29.htm
356) |
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トビ(鳶、学名:Milvus
migrans)
:タカ目タカ科に属する鳥類の一種。トンビともいう。ほとんど羽ばたかずに尾羽で巧みに舵をとり、上昇気流に乗って輪を描きながら上空へ舞い上がる様や、「ピーヒョロロロロ…」という鳴き声はよく知られており、日本ではもっとも身近な猛禽類である。ユーラシア大陸からアフリカ大陸、オーストラリアにかけて広く分布しているが、寒冷地のものは冬には暖地に移動する。生息地は高山から都市部までほとんど場所を選ばず、漁港の周辺などは特に生息数が多い。アフリカ大陸に生息するものは、ニシトビとして別種とする見解もある。 |
タカ科の中では比較的大型であり、全長は60-65cmほどで、カラスより一回り大きい。翼開長は150-160cmほどになる。ただし、体重は軽く、嘴や脚の力は弱い。体色は褐色と白のまだら模様で、眼の周囲が黒褐色になっている。地上や樹上にいるときは尾羽の中央部がへこんでいるが、飛んでいるときは尾羽の先端が揃う。また、飛んでいる時は翼の先端近くに白い模様が見える。 |
海岸、水田地帯、河川、湖沼の周辺などに生息する。主に上昇気流を利用して輪を描くように滑空し、羽ばたくことは少ない。視力が非常に優れているといわれ、上空を飛翔しながら餌を探し、餌を見つけるとその場所に急降下して捕らえる。郊外に生息する個体は主に動物の死骸やカエル、トカゲ、ヘビ、魚などの小動物を捕食する。都市部では生ゴミなども食べ、公園などで弁当の中身をさらうこともあるので、肉食というより、雑食性の可能性も高い。餌を確保しやすい場所や上昇気流の発生しやすい場所では多くの個体が飛ぶ姿が見られることがあるが、編隊飛行を行うことは少ない。ねぐらなどでは集団で群れを作って寝ることもある。 |
産卵期は4-5月で、樹上に枯れ枝を積み重ねた巣を作り、2-3個の卵を産む。抱卵日数は約30日で、雛は孵化後約40日で巣立つ。海沿いに生息するものは、カモメの群れに混じって餌を取り合うこともある。たまに上空で、カラスにちょっかいを出される光景を見ることがあり、カラスとはまるで「犬猿の仲」といってもいいくらいの程であり、近くにトビがいるだけでカラスは集団でちょっかいを出したり、追い出したりすることもある。これは、トビとカラスは食物が似ており競合関係にあるためと考えられている。 |
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ばんしゅうの とびはかわもに とびたてり |
Late autumn, a kite took off to the river
surface. |
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トビの鮎漁 / 神奈川県寒川町 2014.11.02
12:12 |
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