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平成21年(2009) |
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114句 累計:547 |
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【凡例】 ▲:上の画像の説明文 ▼:下の画像の説明文 〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示
タイトル「例:小松神社裸参り」をクリック:別窓に作品「例:小松神社裸参り」を表示 |
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初夢や遠き異国の旅枕 |
はつゆめや とおきいこくの たびまくら |
First dream of the New Year,
Lodging
at the foreign country
far away. |
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平成21年(2009)己丑(つちのと・うし)の年がスタートした。この正月で満8歳半になったWa☆Daフォトギャラリーは、多くの読者と感動写真集34名の同志の方々のお陰で、昨年9月19日に800万アクセスを超え、あと10日ほどで900万アクセスを突破する見込みである。 |
年間アクセスは、2006年は63万件ほどしかなかったが2007年に315万件と大ブレークし、2008年は380万件と続伸して、1日平均1万件を超えるアクセスを頂いた。 |
また、去年は38作品182頁高精細画像2,254枚(前年+566枚で過去最高)を発表した。これも一重に皆様方の大きなご支援のお陰であり、心からお礼申し上げたい。 |
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小松神社裸参り |
平成21年(2009)元旦 |
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早朝、大分県国東市国東町見地(くにさきし・くにさきまち・けんじ)に鎮座する小松神社で、年迎え行事として800年の昔から続く裸参りが行われた。
(撮影:清原浩) |
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御神火の火の粉の爆ぜて年迎ふ |
ごしんかの ひのこのはぜて としむかう |
New Year has come,
while sparks of divine fire sparking. |
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垢離取りて褌のままの初詣 |
こりとりて ふどしのままの はつもうで |
First visit of the year, just wearing
fundoshi loincloth after purification. |
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鷹栖観音鬼会 |
平成21年(2009)1月4日(日) |
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夜、大分県宇佐市(おおいたけん・うさし)の鷹栖観音寺(たかすかんのんじ)で褌草鞋(わらじ)姿の男衆が駅館川(やっかんがわ)を渡り、対岸の鷹栖観音堂一帯で「どんど」を焼き、松明(たいまつ)の火の粉をまき散らす勇壮な火祭り「鷹栖観音鬼会(たかすかんのん・おにえ)」が催行された。
(撮影:清原浩) |
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火柱に染まる白褌どんど燃ゆ |
ひばしらに そまるびゃっこん どんどもゆ |
Dondo bonfire burning,
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white fundoshi loincloths
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being dyed by the pillar of frames.
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松明を抱えた裸男たちが漆黒の駅館川を渡るシーンや巨大な「どんど」を炊きあげる光景、そして松明を抱えて参道を走り回り、浄火の火の粉をまき散らす厄払いの儀式は、とても美しい。 |
初春や褌焦がすどんど焼 |
はつはるや ふんどしこがす どんどやき |
Early spring, Dondo bonfire |
scorching fundoshi loincloths. |
初春や夜川を渡る褌衆 |
はつはるや よかわをわたる ふどししゅう |
Early spring, |
men of fundoshi loincloths |
crossing a night river. |
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鐵砲洲寒中水浴 |
鐵砲洲稲荷神社 |
東京都中央区 平成21年(2009)1月11日(日) |
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白褌の寒中水浴鐵砲洲 |
びゃっこんの かんちゅうすいよく てっぽうず |
Teppohzu, midwinter ablutions
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wearing white loincloth.
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午前11時から東京都中央区湊1丁目に鎮座する鐵砲洲稲荷神社で、第54回寒中水浴大会が開かれた。(撮影:星 宏幸) |
快晴の穏やかな天候に恵まれ、昨年、交通新聞社から発行された大人の首都圏散策マガジン「散歩の達人ムック/祭り&イベントカレンダー2009」の「水の祭り」の部でトップに紹介されたこともあり、観客・参加者とも格段に増加した。 |
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鳥船に始まり終る寒の垢離 |
とりふねに はじまりおわる かんのこり |
The midwinter ablution |
begins and ends |
with Torifune practice. |
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白褌の寒の水行江戸囃子 |
びゃっこんの かんのすいぎょう えどばやし |
Cold water ablution
of white loincloth
with Edo festival music. |
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今年は男性の参加者が約50名、女性の参加者は5名で、どちらも過去最高となった。江戸下町に伝わる素朴な新春の行事であるが、年々、盛大になってゆくのは嬉しい限りである。 |
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四天王寺どやどや |
平成21年(2009)1月14日(水) |
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午後2時半から大阪市天王寺区・四天王寺で恒例の裸祭り「どやどや」が開催されたので7年ぶりに取材した。 |
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どやどやの御堂を目指す褌衆 |
どやどやの みどうをめざす ふどししゅう |
Doyadoya ritual, men of fundoshi |
loincloths going to the temple. |
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どやどやの濡れ褌や札奪ひ |
どやどやの ぬれふんどしや ふだうばい |
Doyadoya ritual, |
wet fundoshi loincloths |
for winning charms. |
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どやどやの護符舞い落ちる六時堂 |
どやどやの ごふまいおちる ろくじどう |
Doyadoya ritual,
Charms fluttering down
at Six Times Temple. |
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どやどやの紅白褌六時堂 |
どやどやの こうはくふんどし ろくじどう |
Six Times Temple,
Red and white
loincloths at
Doyadoya ritual. |
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チュニジアサハラ砂漠 |
2009年1月29日(木)〜2月1日(日) |
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4日間、親しい友人3人とチュニジア南部に広がるサハラ砂漠を旅した。(撮影:山崎貴暁) |
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寒暁の風紋遙か地平線 |
かんぎょうの ふうもんはるか ちへいせん |
Cold winter morning,
wave-like patterns spread to the horizon. |
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風紋のサハラを歩く冬の朝 |
ふうもんの さはらをあるく ふゆのあさ |
Winter morning, walking
on the Sahara of wave-like patterns. |
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岩戸寺修正鬼会 |
平成21年(2009年)1月31日(土)〜2月1日(日) |
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大分県国東市国東町(くにさきまち)に建つ天台宗岩戸寺(いわとじ)で、国東半島の六郷満山に伝わる修正鬼会(しゅじょう・おにえ)が開かれた。
(撮影:清原浩) |
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七日夜の川の阿迦汲褌の白 |
なぬかよの かわのあかくみ こんのしろ |
Taking a bucketful of river water |
at seventh night of the New Year, |
white is the loincloth. |
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七日夜や川に飛び込む褌衆 |
なぬかよや かわにとびこむ ふどししゅう |
Seventh night of the New Year, |
men of fundoshi loincloths |
jumping into the river. |
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天念寺鬼会 |
平成21年(2009年)1月31日(土)〜2月1日(日) |
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大分県豊後高田市大字長岩屋に建つ天台宗の長岩屋山天念寺で、国東半島の六郷満山に伝わる修正鬼会が開かれた。(撮影:清原浩) |
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篝火に浮かぶ白褌初薬師 |
かがりびに うかぶびゃっこん はつやくし |
First Yakushi ritual this year, |
white fundoshi loincloths |
standing out
by bonfires. |
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赤と黒鬼の押し合ふ初薬師 |
あかとくろ おにのおしあう はつやくし |
First Yakushi ritual this year,
ogres of red and black pushing together. |
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鬼たちの大暴れが治まると、赤鬼と黒鬼が講堂の中央に位置し、松明を頭上で交差してグルグル回る鬼の舞を始めた。このシーンが最も有名な場面で、観衆は鬼の法舞をじっと見守ていた。 |
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黒石寺蘇民祭 |
平成21年(2009)2月1日(日)〜2日(月) |
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1200年の歴史を誇る「裸の男と炎のまつり」として知られる岩手県奥州市水沢区の黒石寺蘇民祭が開催された。 |
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寒垢離の薬師三巡白褌 |
かんごりの やくしさんじゅん しろふどし |
Three rounds to Yakushi temple,
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wearing white fundoshi loincloths
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after midwinter purification.
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白褌の渦明け方の雪野原 |
びゃっこんの うずあけがたの ゆきのはら |
A whirl of white fundoshi loincloths
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reached to a snowy field at down.
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登別湯かけ合戦 |
平成21年(2009)2月4日(水) |
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立春の日の夜、北海道の登別温泉で登別市と登別観光協会が主催する「登別温泉湯まつり」のフィナーレを飾る奇祭「源泉湯かけ合戦」が行われた。 |
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湯煙に霞む褌や春祭 |
ゆけむりに かすむふどしや はるまつり |
A spring festival, Fundoshi loincloths |
getting dim with steam. |
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立春の湯かけ合戦白褌 |
りっしゅんの ゆかけかっせん しろふどし |
A hot water fighting
in the beginning of spring,
white loincloth of the guys. |
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国府宮はだか祭 |
平成21年(2009)2月7日(土) |
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愛知県稲沢市(いなざわし)に鎮座する國府宮で厄除けを祈願する「国府宮はだか祭」が行われた。今回、主催者側のご厚意により、国府宮の半纏をお借りし、裸祭りの主役である神男(しんおとこ)と神男のOBで組織する鉄鉾会(てっしょうかい)を密着取材することができた。 |
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儺追笹担ぐ氏子ら白褌 |
なおいざさ かつぐうじこら しろふどし |
Blievers of white loincloths, |
carrying |
a bamboo of exorcism
on their shoulders. |
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褌に綱つけ守る儺追祭 |
ふんどしに つなつけまもる なおいさい |
Exorcism ritual, a guard
connecting a rope to his loincloth. |
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午後5時44分、力水を被ってずぶ濡れになった神男が儺追殿に姿を現した。三回のトライでやっと収容することができたという。神男と彼を抱きかかえて救出した神守の緊迫した表情から、如何に困難な作業であったかが想像される。 |
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儺追祭丼飯の神男 |
なおいさい どんぶりめしの しんおとこ |
A ritual of exorcism,
a bowl of rice of the god man. |
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神守の助けで還る儺負人 |
かみもりの たすけでかえる なおいにん |
The exorcist has returned
by the help of god guards. |
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神男は長老の肩を借りて救出口に行き、心配して様子を伺っていたはだか男たちに元気な姿を見せた後、寝室に行き、疲れた身体を横たえた。 |
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立源寺水行 |
平成21年(2009)2月10日(火) |
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午後1時半から東京都目黒区の日蓮宗・立源寺(りゅうげんじ)で水行式と大祈祷会(だいきとうえ)が開かれた。 |
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白褌の僧成満の寒の垢離 |
びゃっこんの そうじょうまんの かんのこり |
Buddhist priests of white loincloth, |
Cold
water purification |
for the achievement. |
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早春の僧水行の褌の白 |
そうしゅんの そうすいぎょうの こんのしろ |
Ascetic Buddhists dashing water
in early spring, white are the loincloths.
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早春の山形蔵王 |
平成21年(2009)2月26日(木)27日(金) |
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家内と二人でクラブツーリズムのバスツアーに参加し、早春の山形蔵王を旅した。 |
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蔵王山霧氷の華の極まれり
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ざおうさん むひょうのはなの きわまれり |
Zao Mountains, rime flowers in full bloom. |
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暮れなずむ蔵王高原霧の花 |
Zao highlands,
the lingering glow on the frost flowers. |
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日本の野鳥を撮る旅 |
平成21年(2009)2月28日(土) |
札幌市豊平区豊平公園 |
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赤松やとど松等の松毬の実を餌にする。そのために嘴が曲がった形に進化したとされている。札幌でも時々やって来るそうで、今年は大挙してきたとか。オスが目立つ赤い羽色に対し、メスは黄緑の目立たない姿である。
(撮影:横山 稔) |
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春めくや洞の主は木葉木莵 |
はるめくや ほらのあるじは このはずく |
A touch of spring,
the owner of the hole is a owl. |
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早春の会津路 |
平成21年(2009)3月8日(日)9日(月) |
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東北新幹線とツアーバスを利用して、東北随一の桜の名所として知られる青森県弘前市の弘前公園に行った。 |
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早春の吊橋見ゆる岪餅 |
そうしゅんの つりばしみゆる へつりもち |
Hetsuri rice cakes, |
looking a suspension bridge |
in early spring. |
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茅葺の屋根の残雪消ゆるころ |
かやぶきの やねのざんせつ きゆるころ |
It's time the remaining snow
vanishes on the thatched roofs. |
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斑雪屋根に屋根する煙抜 |
まだらゆき やねにやねする けむりぬき |
The remaining snow,
a chimney with a roof on the roof. |
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大内宿は、全長約450mの往還(おうかん)に沿って、道の両側に妻(つま)を向けた寄棟造、茅葺の民家群が40〜50軒ほどほぼ等間隔に建ち並んでおり、1981年(昭和56年)、伝統的建造物群とその周囲の環境が地域的特色を顕著に示しているものとして、重要伝統的建造物群保存地区に選定された。宿場町としては長野県の妻籠宿と奈良井宿に次いで、全国で3番目。 |
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鶴ヶ城は、旧市街地の南端にあり、郭内(武家屋敷)と町屋敷が外濠で隔てられ、郭内に内濠を持つ平山城である。 |
春や春赤き瓦の城ありき |
The spring of springs,
there was a castle of red roof tiles. |
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磐梯山と猪苗代湖に挟まれた猪苗代町に野口英世記念館がある。明治9年(1876)11月9日に生まれて上京するまでの19年間を過ごした生家は、建てられて200年近く経った今も当時の姿が保たれている。 |
猪苗代母の田畑に残る雪 |
Inawashiro,
the remaining snow of mother's fields. |
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北舟の日記 |
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2009年3月16(月)/東京 2009年3月13日(金)夜、旅紀行ジャパン第110集「早春の山形蔵王」 をアップし、4句を俳句「海の風景」に追加し、「蔵王山霧氷の華の極まれり」の句で遂に1000句となった。 |
2000年7月16日の第1句「枇杷の木を揺すりゐし子ら玉の汗」から数えて足かけ10年、実質8年8ヵ月かかって達成した。「継続は力なり」を信条にコツコツと積み上げてきたが、矢張り感無量である。 |
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最初は成算があるわけではなく、目標のない船出だった。海の風景をと思ってスタートしたが、途中で種切れとなり、タイトルと各集のカバー写真だけが海の風景となった。駄作の積み重ねだったが、たまに良い句も生まれており、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」の諺は、私の写真だけでなく、俳句にも当てはまった。(^^; |
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「世界の旅の写真館」のお陰で、最近は、感動写真集の34人の同志の方々からも写真が寄せられるので、世界中から集まるロマンと感動の写真を見ながら、主として通勤電車の中で発句した。こうしてみると、芭蕉の「奥の細道」の世界版という感じがし始め、句想を練るときには、芭蕉の気分になるから楽しい。 |
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最近は、写真俳句が流行っており、森村誠一さんのアスパラ写真俳句塾など、新聞社やプロが主宰するフォーラムなどもあるが、少なくともinternetの世界では、その先駆けはこの俳句「海の風景」である。しかも全句英訳付きというのは、誰もやっていない。手前味噌で恐縮だが、自己宣伝しないと誰も云ってくれないし、それでは分からないので、あえてアピールさせて頂く。人がやっていないことをやるのは、誠に痛快で、気持ちが良い。(^^ |
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現在満62歳になったばかりで、心技体はとても充実している。これからも芭蕉になったつもりで、世界中の旅の風景を17文字に変換してゆきたい。次の目標は2,000句である。それが達成できるまで、この世に存在することを神に祈りたい。 |
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靖國奉納大相撲 |
平成21年(2009)4月10日(金) |
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東京都千代田区九段に鎮座する靖國神社で日本相撲協会による奉納大相撲が開催された。 |
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靖國の御霊に捧ぐ春相撲 |
やすくにの みたまにささぐ はるずもう |
Spring sumo wrestling,
dedicating to the soul of Yasukuni shrine. |
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春風や相撲褌に託す相撲道 |
はるかぜや まわしにたくす すもうどう |
Spring wind, the code of the sumo
wrestling on the loincloth. |
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春光を背に綱の土俵入 |
しゅんこうを そびらにつなの どひょういり |
The sumo wrestler's
ring performance with a rope,
bathing the spring light behind. |
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春日和真白き綱の土俵入 |
はるびより ましろきつなの どひょういり |
Fine day
in spring,
the sumo wrestler's ring performance
with a pure white rope on the ring. |
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華やかな幕内土俵入と横綱土俵入が終わったあと、午後2時過ぎから幕内力士17組の熱戦が披露された。 |
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日本の野鳥を撮る旅 |
平成21年(2009)4月11日(土) |
横浜市泉区境川遊水池公園付近 |
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子供の頃から、身近にいた鳥だが、撮影という事になると意外とチャンスが少ない鳥である。境川遊水池には昔から沢山のキジが居たそうだが、当日も5羽のオスを確認した。メスは既に抱卵にかかっているようで、全く姿が見えなかった。(撮影:横山 稔) |
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やはらかき光を浴びて雉一声 |
やわらかき ひかりをあびて きじいっせい |
A pheasant chirping once,
basking the soft sunlight.
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ギリシャ・エーゲ海紀行 |
平成21年(2009)4月21日(火)〜30日(木) |
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家内と共にクラブツーリズムが主催する「憧れのギリシャ エーゲ海紀行10日間」の旅に参加した。今回も天候に恵まれ、27人の旅友は、ヨーロッパ最古のギリシャ文明の足跡と美しいエーゲ海の島々を巡る旅を満喫した。 |
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春風やアテネの丘のエンタシス |
かるかぜや あてねのおかの えんたしす |
Spring wind,
the entasis at the hill of Athens. |
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春の空アクロポリスの幾星霜 |
はるのそら あくろぽりすの いくせいそう |
The spring sky, how old the acropolis. |
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春の夜仄かに光るエンタシス |
The spring night,
seeing the dim light of entasys. |
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アポロンの巫女の神託春の峪 |
The spring valley,
an oracle by the Pythia of Apollon. |
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菜の花の先はキューポラ カランバカ |
Kalambaka,
a cupola beyond the rape blossoms. |
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天空に浮かぶ寺院や春の果 |
てんくうに うかぶじいんや はるのはて |
The end of spring,
a temple floating in the sky. |
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行く春や諸行無常の髑髏 |
ゆくはるや しょぎょうむじょうの されこうべ |
The end of spring, the skeletons
showing everything is transient. |
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春の海入日に染まるクレタ島 |
はるのうみ いりひにそまる くれたとう |
The spring sea,
Crete island being dyed by the setting sun. |
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春風に向かひて奔るエーゲ海 |
The Aegean Sea, |
navigating against the wind of spring. |
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ドンキーののらりくらりと春の坂 |
The spring slope,
going up lazily on a donkey. |
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春の島青き丸屋根イアの町 |
The spring island,
the
blue cupolas in the town of Ia. |
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春の海崖岸白きイアの町 |
はるのうみ がいがんしろき いあのまち |
The spring sea,
Ia
the white town
on a steep cliff. |
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八ヶ岳野辺山高原の四季 |
平成21年(2009)6月2日(火) |
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八ヶ岳は、長野県の諏訪(すわ)・佐久(さく)地域と山梨県の境にある南北30km余りの大火山群の総称で、日本百名山の一つ。赤岳(2,899m)を最高峰として、硫黄岳(2,760m)・横岳(2,829m)・権現岳(2,715m)など8峰が連なるが、八ヶ岳と名付けられた単体の山は存在しない。
(撮影:原田とおる) |
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野辺山は愛しき岳のはだれ雪 |
のべやまは いとしきたけの はだれゆき |
Nobeyama, the remaining snow
of the admiring piek. |
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野辺山は雄々しき岳の夏の池 |
Nobeyama, the summer pond
of the magnificent mountains. |
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野辺山は色づく岳の仕舞畑 |
のべやまは いろづくたけの しまいばた |
Nobeyama, the closing farm
of the colored mountains. |
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野辺山は煌めく岳の樹氷林 |
Nobeyama, the rime ice forest
of the brilliant mountains. |
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ブルガリア・ルーマニアの旅 |
平成21年(2009)6月4日(木)〜13日(土) |
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家内と共にクラブ・ツーリズムが主催する「ブルガリア・ルーマニアとバラ祭り10日間」のツアーに参加した。(撮影:小池淳二) |
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夏木立見下ろす古都の赤瓦 |
なつこだち みおろすことの あかがわら |
The red roof tiles of an ancient capital, |
looking down the summer grove. |
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ドラキュラの五月雨なりやブラン城 |
どらきゅらの さみだれなりや ぶらんじょう |
Bran Castle, it might be an early
summer rain of Dracula. |
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尾瀬の水芭蕉 |
平成21年(2009)6月13日(土)・14日(日) |
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家内と共にクラブツーリズムが主宰する一泊二日のツアーに参加。翌日、午前7時半にホテルを出発、1時間ほどで鳩待峠(はとまちとうげ)に到着、午前9時から午後2時ころまで、約5時間13kmの尾瀬の散策を楽しんだ。 |
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清流の底より萌ゆる水芭蕉 |
Skunk cabbages, prouting |
from the bottom of the clear stream. |
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木道の果てなき原や水芭蕉 |
Skunk cabbage,
a field of the endless wood trails. |
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湿原の奥の果てまで水芭蕉 |
Skunk cabbages, spreading
to the end of inner part of the moor. |
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夏山を宿す池塘や尾瀬ヶ原 |
なつやまを やどすちとうや おぜがはら |
Oze-ga-hara, a moor pond
reflecting a summer mountain. |
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和田義男講演会 |
平成21年(2009)7月4日(土) |
午後5時から午後10時頃まで、全国からWa☆Daフォトギャラリーのファン約50名が東京都中央区銀座6丁目のコートヤード・マリオット銀座東武ホテルに集合し、和田義男講演会兼オフ会が開かれた。(撮影:志村清貴) |
冷やし飴出せば良かった紙芝居 |
Story telling with picture cards,
iced sweets should be served. |
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オフ会の銀座に集ふ夏の夕 |
The summer evening,
gathering to the off-line meeting at Ginza. |
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八朔相撲祭 |
平成21年(2009)8月1日(土) |
正午から午後4時半ころまで、東京都府中市宮町に鎮座する大國魂神社(おおくにたま・じんじゃ)(猿渡昌盛宮司)で八朔相撲祭(はっさく・すもう・まつり)が開催された。 |
褌の昼餉楽しき宮相撲 |
Sumo wrestling at shrine,
pleasant lunch with fundoshi loincloth. |
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をさなごもふんどし締めて宮相撲 |
Sumo wrestling at shrine,
little children wearing a fundoshi sash. |
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春日王相撲ふ童子を鷲掴 |
Kasugao, |
grabbing sumo children
like an eagle. |
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八朔や四百年の宮相撲 |
First of August, |
amateur sumo wrestling |
at shrine for four hundred years. |
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吉田の火祭り |
平成21年(2009)8月26日(水) |
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富士信仰の町、富士登山北口(吉田口)として知られる山梨県富士吉田市で「吉田の火祭り」が開催された。 |
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秋富士に架かる白雲御師の里 |
あきふじに かかるしらくも おしのさと |
The village of mountaineering masters,
white clouds covering Mt. Fuji of autumn. |
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勢子衆の御影落しや鎮火祭 |
せこしゅうの みかげおとしや ちんかさい |
The fire extinguishing ritual,
Carriers drop the Mikage portable shrine. |
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神灯の奥に鳳輦火の祭 |
しんとうの おくにほうれん ひのまつり |
The fire ritual, the portable shrine |
behind the holy lanterns. |
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秋気満つ結松明の火入かな |
しゅうきみつ ゆいたいまつの ひいれかな |
Full of autumn atmosphere,
lighting a big torch. |
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松明の俄に崩る火の祭 |
The fire ritual,
the torch collapsed in a flash. |
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カルカソンヌの結婚式 |
平成21年(2009)8月29日(土) |
フランスの世界文化遺産で知られるカルカソンヌでフランス人男性エマニュエル君と日本人女性金井幸子さんの結婚式が行われた。 |
嫁ぐ日やカルカソンヌの夏小花 |
とつぐひや かるかそんぬの なつこばな |
The wedding day,
small summer flowers at Carcassonne. |
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結婚式場の町役場では、村長がお出迎え。まずは婚姻契約の重要事項を村長が説明し、エマニュエル君が日本語で幸子さんに説明しながら進み、その後婚姻契約書に本人たちがサインの上、立会人もそれぞれ2人がサインして無事終了となった。(撮影:山崎貴暁) |
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結婚式に続いて、世界文化遺産のミディ運河で観覧船を借り切り、クルーズを楽しみながら船上パーティが行われた。 |
緑陰の運河を巡る披露宴 |
A wedding celebration,
cruising a canal in the shade of trees. |
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ミディ運河 Canal du Midi は、フランスのトゥールーズでガロンヌ川から分岐し、地中海に面したトー湖に至る全長240km、支流部分も含めた総延長では360kmに及ぶ運河で、19世紀に鉄道に代替されるまで、大西洋と地中海とを船舶で結ぶ大量輸送ルートとして活用された。 |
夏衣ケーキカットの日本式 |
A summer dress,
the cake cut of Japanese style. |
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見付天神裸祭 |
平成21年(2009)9月23日(水) |
この日、静岡県磐田市(いわたし)で見付天神裸祭(みつけてんじん・はだかまつり)の浜垢離(はまごり)が行われた。 |
9月26日(土)27日(日)の両日、見付天神裸祭の御大祭(ごたいさい)が行われた。 |
白褌の波に洗わる秋の垢離 |
びゃっこんの なみにあらわる あきのこり |
The autumnal purification, white
loincloths being washed by the waves. |
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秋の空白褌の浜の垢離 |
あきのそら しろふんどしの はまのこり |
The autumn sky, purification
wearing a white loincloth at a beach. |
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天高し浜の押し合ひ白褌 |
てんたかし はまのおしあい しろふどし |
The autumnal sky,
jostling with a white loincloth at a beach. |
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秋祭褌腰蓑足袋草鞋 |
あきまつり ふんどしこしみの たびわらじ |
An autumn ritual, |
loincloths, straw aprons, |
Japanese socks and straw sandals. |
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長き夜や褌腰蓑鬼踊 |
ながきよや ふんどしこしみの おにおどり |
A long autumnal night, Ogre Dance
wearing a loincloth with a straw apron. |
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先觸の鈴の音爽か見附宿 |
さきぶれの すずのねさやか みつけじゅく |
Mitsuke Stage, |
the refreshing tinkle |
of a bell by a herald. |
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腰蓑を納めてふどし夜半の秋 |
Midnight autumn, a loincloth |
after taking off a straw apron. |
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白褌に鈴打ち鳴らす夜半の秋 |
Midnight autumn,
ringing a bell wearing a loincloth. |
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九寨黄龍成都の旅 |
2009年10月4日(日)〜6日(金) |
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中国四川省を巡るルックJTB 心ゆく旅 「自然が織り成す神秘の世界へ九寨溝・黄龍・成都6日間」のツアーに参加した。(撮影:松井公代) |
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秋惜しむ鏡海雲を封じ込む |
あきおしむ きょうかいくもを ふうじこむ |
Late in autumn, the clouds |
being confined in the Mirror Lake. |
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釣上古式子供相撲土俵入り |
平成21年(2009)10月18日(日) |
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埼玉県さいたま市岩槻区釣上(いわつきく・かぎあげ)に鎮座する釣上神明社(かぎあげ・しんめいしゃ)において、平成17年(2005)2月に国の重要無形民俗文化財に指定された「古式子供相撲土俵入り」が行われた。 |
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秋日向化粧褌を締める子ら |
あきひなた けしょうまわしを しめるこら |
Broad daylight of autumn, children |
wearing ornamental sumo loincloths. |
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奴踏む相撲童や土俵入 |
やっこふむ すもうわらべや どひょういり |
Ceremonial entrance to the ring,
sumo children perform Yakko walk. |
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みなと横浜散策 |
平成21年(2009)10月23日(金)24日(土) |
一泊二日の日程で、家内と二人で、神奈川県横浜市の秋深む横浜港を散策した。 |
秋天に日本丸の勇姿あり |
しゅうてんに にっぽんまるの ゆうしあり |
Brave-looking Nippon-maru
towards the autumnal sky. |
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秋高し日本一のビル高し |
あきたかし にっぽんいちの びるたかし |
Autumnal high sky,
the highest building throughout Japan. |
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潮の香を運ぶ秋風赤煉瓦 |
しおのかを はこぶあきかぜ あかれんが |
Red brick house,
autumnal wind carrying the sea smell. |
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秋闌くる巨艦の舫ふ港かな |
あきたくる きょかんのむやう みなとかな |
Well advanced autumn,
big warships mooring in the port. |
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秋の薔薇港の見える丘の上 |
あきのばら みなとのみえる おかのうえ |
Autumnal roses on a hill,
where the port can be seen. |
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秋の暮花火の如き観覧車 |
あきのくれ はなびのごとき かんらんしゃ |
Autumnal nightfall,
the Ferris wheel looks like a firework. |
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夜長星消えて久しき摩天楼 |
よながぼし きえてひさしき まてんろう |
Skyscrapers, the stars disappeared |
for a long time from autumnal nights. |
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秋の熊本城探訪 |
平成21年(2009)10月28日(水) |
日本三名城の一つに数えられる熊本県熊本市古京町に建つ熊本城を探訪した。 |
天高し八重の石垣黒天守 |
てんたかし やえのいしがき くろてんしゅ |
Autumnal high sky, |
a black castle tower |
on the multilayered stone walls. |
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平成19年(2007)に築城400年を迎えた熊本城は、名将加藤清正が幾多の実戦経験に基づき、慶長6年(1601)から7年の歳月を費やして築いた天下の名城である。かつては、周囲5.3kmに及ぶ広大な城域内に、大小天守を中心に櫓49、櫓門18、城門29を数える雄大豪壮な梯郭式平山城(ていかくしき・ひらやまじろ)だった。 |
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若宮八幡裸祭 |
平成21年(2009)10月31日(土)・11月1日(日) |
大分県豊後高田市に鎮座する若宮八幡神社の秋季大祭川渡神事(かわたりしんじ)が行われた。永保4年(1084)に荒行の一つとして始められたこの裸祭りは、今年で926年目となる。
(撮影:清原 浩) |
白褌の手〆目出度や秋祭 |
びゃっこんの てじめめでたや あきまつり |
Autumnal ritual, men of white |
loincloths happily clapping hands. |
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純白の狩衣褌秋の川 |
じゅんぱくの かりぎぬふんどし あきのかわ |
Autumnal river, pure white are the
kariginu coats and fundoshi loincloths. |
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秋の水神輿に浴びせる褌衆 |
あきのみず こしにあびせる ふどししゅう |
Guys of loincloth showering |
autumnal water on the portable shrine. |
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濁水に染まりし白褌秋の渡御 |
だくすいに そまりしびゃっこん あきのとぎょ |
Autumnal trip of gods, white |
loincloths stained with muddy water. |
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秋川の泥に染まりし白ふどし |
あきかわの どろにそまりし しろふどし |
White loincloths stained
with muddy water of the autumnal river. |
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秋の岡山城後楽園 |
平成21年(2009)11月20日(金) |
家内と共に東京駅から新幹線で岡山駅に行き、岡山城と後楽園を観光した。 |
JR岡山駅の東方約1.5kmを豊かな清流を湛(たた)えて蛇行しながら南流する一級河川・旭川(あさひがわ)を挟んで南北に岡山城(おかやまじょう)と後楽園(こうらくえん)がある。岡山城は、天守閣の土台(天守台)が不等辺五角形という特異な形をしているが、本格的な城づくりの嚆矢(こうし)とされる織田信長の築いた安土城に習って造られた。 |
白鳥の烏城に遊ぶ秋の昼 |
しらとりの うじょうにあそぶ あきのひる |
Autumn noon, the white birds |
enjoying at the Crow Castle. |
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紅葉の水面に映ゆる烏城かな |
The Crow Castle, colored leaves |
being reflected in the water. |
The Crow Castle being reflected |
in the water of colored leaves. |
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秋の色後楽園の野芝かな |
あきのいろ こうらくえんの のしばかな |
The autumnal color,
the field turf of the Korauen garden. |
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水の秋施餌に群がる錦鯉 |
みずのあき せじにむらがる にしきごい |
Autumn of water, colored carp |
forming a school for charity bait. |
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緒方三社川越しまつり |
平成21年(2009)11月28日(土)29日(日) |
大分県豊後大野市緒方町(ぶんごおおのし・おがたまち)原尻の滝(はらじりのたき)上流域で約800年の歴史を持つ「緒方三社(おがたさんじゃ)川越(かわご)しまつり」が行われた。(撮影:清原 浩) |
白褌の鳥居くぐりや秋神輿 |
びゃっこんの とりいくぐりや あきみこし |
Portable shrine in the autumn, men of |
white loincloths passing under the torii. |
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川越しまつりは、一ノ宮(父神)神輿と三ノ宮(母神)神輿が年に一度、二ノ宮(子神)八幡社に集まり、一夜を共にする祭りである。 |
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一ノ宮と二ノ宮は緒方川の右岸にあるため、一ノ宮は陸路で行けるが、三ノ宮は左岸にあるために川を渡らなければならない。祭り当夜、三ノ宮神輿が褌一丁の若者たちに担がれて、緒方川を渡る姿は勇壮で、川越しまつりとして知られるようになった。 |
秋夜川白褌神輿石鳥居 |
あきよかわ びゃっこんみこし いしどりい |
Autumnal night river,
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portable shrine of white loincloths
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going under the stone torii.
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急流に挑む白褌秋神輿 |
きゅうりゅうに いどむびゃっこん あきみこし |
Portable shrine in the autumn,
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men of white loincloths
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challenging the rapid current.
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大野八幡神社やんさ祭 |
平成21年(2009)12月2日(水) |
夜、大分県中津市耶馬溪町(なかつし・やばけいまち)に鎮座する大野八幡神社(おおの・はちまんじんじゃ)で600年の歴史を有する「やんさ祭」が行われた。「やんさ祭」は、勇壮な裸の餅つき祭りで、この神社に鶴ヶ岡八幡宮の神霊を勧請した際、野中の若侍33人が鏡餅を搗(つ)いて神前に供えたのが「やんさ祭」の始まりという。(撮影:清原 浩) |
白褌のやんさやんさと杵の餅 |
びゃっこんの やんさやんさと きねのもち |
Wearing white loincloths, |
pounding a rice cake |
with mallets, shouting yansa yansa! |
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厄除餅が配られて、裸の男たちによる餅つきが終わると、臼倒しに移り、臼を守る座元側(モト方)とこれを倒そうとする氏子側(ウラ方)の二手に分かれて、揉み合いが始まった。 |
神前の餅搗棒や白ふどし |
しんぜんの もちつきぼうや しろふどし |
Pounding rice cakes, Men of white
loincloths trying to put the mortar down.
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餅搗や泥褌の臼倒し |
もちつきや どろふんどしの うすたおし |
Pounding rice cakes, Men of muddy |
loincloths putting the mortar down. |
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雪の金沢兼六園 |
平成21年(2009)12月 |
石川県金沢市は一級の観光地で、中でも兼六園は大変有名な庭園である。毎年、多くの観光客が訪れ、年に数回、ライトアップが行われる。 |
黒松や霞ヶ池の浮寝鳥 |
くろまつや かすみがいけの うきねどり |
Black pines, the sleeping birds
floating on the Ksasumigaike pond. |
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雪の園唐崎松の御来光 |
ゆきのその からさきまつの ごらいこう |
The snow-covered garden,
the rising sun to Karasaki pine trees. |
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雪吊の水面に映ゆるピエロ帽 |
ゆきつりの みずもにはゆる ぴえろぼう |
The clown hats of snow sheds
being reflected by the water surface. |
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唐崎松(からさきまつ)は、13代藩主・斉泰(なりやす)が近江八景の一つ、琵琶湖畔の唐崎松から種子を取り寄せて育てた黒松で、兼六園の中で最も枝ぶりの見事な木である。雪の重みによる枝折れを防ぐため、雪吊(ゆきつり)は、兼六園ならではの冬の風物詩で、他の庭園では見られない風情がある。(撮影:宇和川 淳) |
雪吊作業は毎年「唐崎松」から始められる。園内随一の枝ぶりを誇るこの松は、高さ9mの芯柱5本が建てられ、総数約800本の藁縄で枝を吊りあげている。まるで傘を差したように見える。北舟はピエロ帽を連想した。 |
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