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平成19年(2007) |
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95句 累計:338 |
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【凡例】 ▲:上の画像の説明文 ▼:下の画像の説明文 〈画像の左クリック〉:別窓に拡大写真を表示
タイトル「例:小松神社裸参り」をクリック:別窓に作品「例:小松神社裸参り」を表示 |
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初景色亥年還暦浪漫旅 |
はつげしき いどしかんれき ろまんたび |
First scenery of the year,
Romantic journeys
at the age of sixty of the Boar. |
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2007年の年賀状は、中国桂林の漓江(りこう)下りの写真にした。初景色が新年の季語で、今年の決意を句にした。 |
桂林旅行のあと、漢字だけの俳句を創ることを考えるようになった。この10文字の俳句も気に入っている。 |
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北舟の日記 |
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2007年1月2日(火)/東京 2006年12月13日(水)、500句目の俳句「広州の瑠璃の館の秋寂びぬ」をアップした。俳句「海の風景」は、50句づつ束ねて10集が完成し、11集目に入った。 |
「フォトギャラリーに俳句は必要か。」「俳句の英訳はなぜ?」「褌の俳句を続けるのはなぜ?」などと自問しながら、「継続は力なり」を信条に、ここまでやってきた。「駄作ばかりで、進歩していないのではないか。」とも思う。それは多分そうかも知れない。 |
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しかし、俳句にはたった17文字で写真では表現できない余韻や深みや浪漫がある。読者の解釈如何で、味わいがいかようにも変化する。俳句のお陰で、簡潔明瞭な文章が書けるようになった。英訳付き俳句や褌句は、裸祭りシリーズのように誰もやっていないジャンルである。どんなテーマでもよいから誰もやっていないことをやること自体に意義があり、手間暇かかるが、自慢となり、歓びとなる。迷ったときは、前向きに進むのが正解だと信じ、これからも1000句を目指して、一歩々々歩いてゆくことにする。そのうち、なにかが見えてくるに違いない。 |
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加賀鳶はだか放水 |
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金沢城公園 |
石川県金沢市 |
平成19年(2007)1月7日(日) |
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石川県金沢市金沢城公園新丸(しんまる)広場で午前10時から「平成19年金沢市消防出初式」が行われた。外気温は3℃だが、強風で体感温度は零下となっている。公式行事とあって酒は飲んでいないとのことで、寒さを我慢するのは大変なことだが、誰一人寒そうな表情を見せていないのはさすがである。 |
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白褌の放水天に出初式 |
びゃっこんの ほうすいてんに でぞめしき |
New Year ceremony
of fire brigades,
wearing white loincloth,
splaying water to the sky. |
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寒いときに褌一丁の裸形(らぎょう)になるのが、日本古来の男の美学である。決してやせ我慢ではなく、日頃の鍛錬の賜であり、大和撫子(やまとなでしこ)たちは、それを見て感動するのではなかったか。 |
正月や白ふんどしの纏舞 |
しょうがつや しろふんどしの まといまい |
The New Year,
Matoi dance
wearing white fundoshi loincloth. |
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平成13年(2001)に再建された金沢城の真新しい菱櫓(ひしやぐら)の前に一文字に並べられた筒先は、全部で49本。纏持と同じ褌一丁の加賀鳶たちが支持棒と筒先に付き、ホースをさばく人を加えると一つの放水口に3人が配置されている。 |
午前10時42分、一斉放水が開始され、消防ホースの先端から水圧5kg/cm2の真水が垂直に噴き出した。大量放水のため菱櫓は姿を消し、冷たい水が裸の男たちを容赦なく襲った。下を向いて堪え忍ぶ姿も見える。私も大量の水を浴びながら、夢中でシャッターを切り続けた。 |
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ホーランエンヤ |
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桂川 |
大分県豊後高田市 |
平成19年(2007)1月7日(日) |
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正月月7日(日)、大漁旗や日の丸、五色の紙をつけた笹竹、吹き流しなどで飾られた満船飾の宝来船(ほうらいせん)が桂川(かつらがわ)を遡(さかのぼ)る新年恒例の裸祭り「ホーランエンヤ」が大分県豊後高田市で開かれた。
(撮影:清原 浩) |
初春や宝来船の大漁旗 |
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おらが春ぬき手で泳ぐ白ふどし
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はつはるや ほうらいせんの だいりょうき |
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おらがはる ぬきてでおよぐ しろふどし |
The New Year,
big catch flags
of the treasure ship. |
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My spring,
swimming overhand
with white T-back loincloth. |
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浦の春餅まく船の櫂の音 |
うらのはる もちまくふねの かいのおと |
Spring beach, paddling sounds
of the ship
scattering rice cakes. |
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宝来船は、関係者を乗せ、午前11時半ころ発航し、12丁櫓(櫂)の人力で桂川の河口に向かった。直ぐに恵比須橋にさしかかったので、マストを倒し、機走に切り替えて橋の下を通過した。船からは、橋の上に向かって紅白の祝い餅が投げ上げられた。 |
祭りに使用される宝来船は、浅いところでも通れるように特別に設計した全長20m、幅5mの平底の木造和船である。市や県の補助を受けて平成13年ころに代替建造されたもので、ホーランエンヤ保存会が管理している。 |
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岸辺でご祝儀を持つ人たちがいると、宝来船はその近くに寄り、裸の漕ぎ手たちが川に飛び込んで取りに行く。祝儀をもらった男たちは、迎えに来たボートで宝来船に帰還する。午後零時45分ころ、宝来船は、御玉橋(おだまばし)下流の豊後高田市役所前のメイン会場に到着。大観衆とともにフィナーレを迎えた。 |
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青島神社裸まいり |
平成19年(2007)1月8日(月)
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宮崎市の青島に鎮座する青島神社で宮崎を代表する新春恒例行事である「裸まいり」が開催された。(撮影:上平 明) |
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正月や日向の灘の初禊 |
しょうがつや ひゅうがのなだの はつみそぎ |
The New Year,
First purification with water
in the rough sea of Hyuga. |
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父と子の白ふんどしや寒禊 |
ちちとこの しろふんどしや かんみそぎ |
Water purification
in the cold season,
white loincloth
of the father and his son. |
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ふんどしの童に辛き寒の垢離 |
ふんどしの わらべにつらき かんのこり |
Purification with water
in the cold season
is too much hard
to the child of loincloth. |
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鐵砲洲寒中水浴 |
平成19年(2007)1月14日(日) |
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白褌の裸形となりて寒の垢離 |
びゃっこんの らぎょうとなりて かんのこり |
Purification ceremony with water
naked with white loincloth
in the cold season. |
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正月14日(日)、東京都中央区湊一丁目に鎮座する鐵砲洲稲荷神社(てっぽうず・いなりじんじゃ)で東京の新春の風物詩として知られる第52回寒中水浴大会が開かれた。 |
鐵砲洲白衣白褌寒禊 |
てっぽうず びゃくいびゃっこん かんみそぎ |
Teppouzu,
purification with water
in the cold season
with white kimono
and white loincloth. |
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ガンジスの夜明け |
平成19年(2007)1月23日(火) |
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ガンジスの日輪燃ゆる神の春 |
がんじすの にちりんもゆる かみのはる |
The sun burning
over the Ganges
in the spring of Gods. |
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平成19年(2007)1月20日(土)から8日間、家内と共にクラブツーリズムの「悠久の北インド・ゴールデンルート8日間」の旅に参加し、22日(月)・23日(火)に聖地バラナシを訪問した。 |
北緯25度20分東経83度00分に位置するバラナシは、インド北部、ウッタル・プラデーシュ州東部にあるバラナシ県の人口350万人の県都で、ヒンドゥー教と仏教の聖地として重要な宗教都市である。(撮影:小池淳二) |
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鹿島神宮大寒禊 |
平成19年(2007)1月20日(土) |
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平成19年(2007)1月20日(土)、茨城県鹿嶋市に鎮座する鹿島神宮(かしまじんぐう)で第21回大寒禊が行われた。 |
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鳥船や白褌一色寒の垢離 |
Torifune the warming up,
all wearing white loincloth
in the purification
in the cold season. |
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寒垢離や御手洗池の行褌 |
かんごりや みたらしいけの ぎょうふどし |
Purification with water
in the cold season,
training loincloth
in the Mitarashi pond. |
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日本の野鳥を撮る旅 |
平成19年(2007)2月19日(月) |
札幌市円山公園 |
マヒワの雄が雪の上に落とした桂の木の実を食べていた。真冬の採餌中で、カップルが仲良く並ぶことは無い。この写真は、札幌市北海道神宮で撮影したマヒワの雌で、小雪のなか、白樺の実を啄んでいた。(撮影:横山 稔) |
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白樺に露命を繋ぐ真鶸かな |
しらかばに ろめいをつなぐ まひわかな |
An Eurasian siskin,
earning a scanty living on a white birch. |
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黒石寺蘇民祭 |
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黒石寺 |
岩手県奥州市 |
平成19年(2007)2月24日(土)-2月25日(日) |
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平成19年(2007)2月24日(土)、東京駅で目黒区にお住いの山本啓一さん(69歳)と合流、新幹線を利用し、水沢江刺(みずさわえさし)駅まで2時間、タクシーで15分で岩手県奥州市にある天台宗(てんだいしゅう)妙見山(みょうけんざん)黒石寺(こくせきじ)に行き、途中で全裸の男性が現れる奇祭として知られる蘇民祭(そみんさい)を徹夜で激写し、同年3月黒石寺蘇民祭 として発表した。この作品は、平成22年(2010)7月現在、アクセス18万件を越え、現在も蘇民祭の定番作品として根強い人気を誇っている。 |
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瑠璃壷の親子ふんどし寒の垢離 |
るりつぼの おやこふんどし かんのこり |
Purification with water
in the cold season,
fundoshi loincloths
of father and son
at Ruritsubo river. |
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褌で夜道を巡る七日かな |
ふんどしで よみちをめぐる なのかかな |
The seventh day of the year,
walking the path after dark
with fundoshi loincloth. |
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煙たつ柴燈木の上の七日かな |
けむりたつ ひたきのうえの なのかかな |
The seventh day of the year,
Standing on the smoking piles
of Hitaki lumber
of holy fire. |
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旧正月7日夜半から8日早暁にかけて行われるため、新暦では毎年開催日が変動する黒石寺蘇民祭は、裸の男と炎の奇祭として千年余りの歴史を誇る夜祭りで、東奥の奇祭ともいわれる。 |
初春や柴燈木で浄む薬師堂 |
はつはるや ひたきできよむ やくしどう |
New spring, purifying Yakushi temple
with charred stakes
of Hitaki. |
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素裸で飛び込む渦や裸押し |
Jostling together,
A man dives naked
into the eddy. |
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岡山の「西大寺会陽」と大阪の「四天王寺どやどや」と共に日本三大奇祭の一つに数えられており、古代の祭りの姿を今に伝える貴重な裸祭りとして国より「記録保存すべき無形民俗文化財」の指定を受けている。 |
蘇民祭は冬季積雪の中で行われる裸の夜祭りで、修験道(しゅげんどう)の性格をもった寺のなごりを残している。平成19年(2007)は、2月24日(土)〜25日(日)に開催され、午後10時から翌朝午前7時頃まで、裸参り、柴燈木登(ひたきのぼり)、別当登(べっとうのぼり)、鬼子登(おにごのぼり)、蘇民袋争奪戦の五つの行事が夜を徹して行われた。 |
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江ノ島寒中神輿 |
平成19年(2007)1月21日(日) |
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午前11時から神奈川県藤沢市江ノ島片瀬海岸東浜で第26回江ノ島寒中神輿錬成会が開催された。 |
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初春や新成人の初褌 |
はつはるや しんせいじんの はつふどし |
New spring, new fundoshi loincloth
of newly grown up man. |
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春の海六尺褌一本初神輿 |
はるのうみ ろくしゃくいっぽん はつみこし |
The sea of spring,carrying a portable shrine
with a t-back sash only
for the first time in this year. |
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式典が終わると、待ちかねていた担ぎ手が4基の神輿に取り付き、準備運動もそこそこに海に繰り出し、いつもながらの神輿練りを繰り広げた。この大会では、カラフルな褌姿を見ることができる。神輿は普通神事であるので、白褌が基本であるが、ここでは色柄ものが認められている。 睦会によっては神輿を担ぐのは白褌だけという信念を貫くところもあるが、乗ってはいけない神輿に新成人を乗せる無礼講の神輿であってみれば、カラフルな褌の方が楽しくて良いと思う。 |
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天念寺修正鬼会 |
平成19年(2007年)2月24日(土) |
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大分県豊後高田市(ぶんごたかだし)にある天台宗の長岩屋山(ながいわやさん)天念寺(てんねんじ)で、国東(くにさき)半島の六郷満山(ろくごうまんざん)に伝わる修正鬼会(しゅじょう・おにえ)が開かれた。(撮影:清原 浩) |
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垢離取の行者ふんどし初薬師 |
こりとりの ぎょうじゃふんどし はつやくし |
First Yakushi Ritual of the year,
loincloths of ascetics
for the purification with water. |
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松明の火粉弾ける初薬師 |
First Yakushi Ritual of the year,
the torch bursting sparks. |
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午後10時頃になると災祓い鬼(さいばらいおに)(赤鬼)があらわれ、松明(たいまつ)を持って講堂内をあばれる。続いて荒鬼(あらおに)(黒鬼)があらわれ、クライマックスを迎える。 |
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災祓ふ鬼の荒ぶる初薬師 |
さいはらう おにのあらぶる はつやくし |
First Yakushi Ritual of the year,
ogres acting violently
for exorcise. |
初薬師鬼の目撒きの奪ひ合ひ |
はつやくし おにのめまきの うばいあい |
First Yakushi Ritual of the year,
scramble for scattered ogre eye. |
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堂内は松明(たいまつ)の火の粉が飛び散り、煙が立ち込める。 |
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鬼の目餅が撒(ま)かれると、その争奪戦で騒然となり、最後に赤鬼・黒鬼が信者らの肩や尻を松明で叩き、無病息災の加地を与えて閉幕する。古式に則った僧侶と壇信徒たちによる祭礼は、千数百年の歴史があり、平安以前の中世の習俗を今に伝える貴重な伝統文化であることから、昭和52年(1977)に国の重要無形民俗文化財に指定されている。 |
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日本の野鳥を撮る旅 |
平成19年(2007)3月31日(土) |
横浜市戸塚区舞岡公園 |
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この時期は、ウグイスの天下である。極めて美声のウグイスだった。(撮影:横山 稔) |
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鶯の囀り渡る新芽かな |
うぐいすの さえずりわたる しんめかな |
A bush warbler loudly warbling
on a sprout. |
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国宝・松本城の桜 |
平成19年(2007)4月11日(水) |
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家内と二人で特急あずさ3号で長野県松本市に行き、花曇りのような霞のかかった晴天の下で国宝・松本城の花見と戦国時代の様式を色濃く残す天守閣の探訪を楽しんだ。 |
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夜桜の彼方に今も烏城 |
よざくらの かなたにいまも からすじょう |
Crow castle
being even today
over the night blooming cherry trees. |
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国指定史跡で国宝の松本城は、別名を烏城(からすじょう)とも呼ばれ、地元市民の憩いの場として親しまれているが、400年ほど前に建造された日本最古の五層城郭である。 |
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伊那・高遠の桜 |
平成19年(2007)4月12日(木) |
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茅野(ちの)からJRバスで伊那(いな)市の高遠(たかとう)に向かい、午前11時頃到着。午後3時までゆっくりと高遠城址公園の桜を満喫した。 |
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高遠の白峰宿す桜花 |
たかとうの しらみねやどす さくらばな |
Cherry blossoms of Takato
with white mountain ridges. |
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咲き揃ふ花の梢や峰の白 |
さきそろう はなのこずえや みねのしろ |
White ridges
beyond the tops
of cherry trees
blooming at a time. |
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クロアチア感動の旅 |
平成19年(2007)4月20日(日)〜5月1日(木) |
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朝日サンツアーズ主催の「クロアチア・スロヴェニア・モンテネグロの旅12日間」に参加し、かつて欧州の火薬庫といわれたバルカン半島西部の三ヵ国を旅した。(南光 優) |
ツアー5日目はクロアチアの首都ザグレブの南方110kmほどにあるプリトヴィッツェ湖群国立公園に行った。(撮影:南光 優) |
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緑玉の湖水に垂れる滝の糸 |
りょくぎょくの こすいにたれる たきのいと |
Threads of the falls
onto the emerald waters of the lake. |
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夏空や光優しきアドリア海
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なつぞらや ひかりやさしき あどりあかい |
Summer sky,
Gentle sunlight on the Adriatic Sea. |
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薫風や湖の教会離れ島 |
くんぷうや うみのきょうかい はなれじま |
Fresh breezes,
A church on a solitary island in a lake. |
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青梅大祭 |
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住吉神社 |
東京都青梅市 |
平成19年(2007)5月2(水)〜3日(木) |
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ゴールデンウィークの5月2日(水)・3日(木)の両日、東京都青梅市で恒例の青梅大祭が開かれ、15万人の観衆を魅了した。 |
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「本祭り」は連合渡御である。12ヵ町の山車が旧青梅街道を中心にそれぞれの町内に乗り入れて巡行する。その際、各町の会所に赴き、祭典委員長など幹部が挨拶する決まりで、口上も決められている。挨拶の後、お神酒で乾杯し、3・3・1拍子という独特の青梅締めで〆る。七本締めとも呼ばれる。 |
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拍子木の音色涼しき青梅宿
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ひょうしぎの ねいろすずしき おうめじゅく |
Ohme post town,
cool tone
of wooden clappers. |
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祭笠七分三分の尻端折 |
まつりがさ しちぶさんぶの しりはしょり |
Festival hat,
tucking up
kimono
on a seven to three ratio. |
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若衆の競り合ふ山車の夕まぐれ |
わかしゅうの せりあうだしの ゆうまぐれ |
Close contest among youth
on the floats
in the gathering dusk. |
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山車祭青梅囃子の競ひ合ひ |
Float festival,
competition
of Ohme festival music. |
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青梅大祭最大の見所は、駅前交差点で午後5時半頃から披露される四町競演である。その15分前に釜屋前に待機していた本町の山車が反転して駅前に向かい、東から来た住江町の山車と対峙するところから始まる。拍子木の合図で4台の山車が一斉に中央に進出し、青梅囃子の腕を競う。この光景が最大の呼び物である。 |
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北欧の旅/夏のコペンハーゲン |
平成19年(2007)6月8日(金)〜15日(金) |
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2007年6月8日(金)から15日(金)まで、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの北欧4ヵ国の旅に出かけた。今回はクラブツーリズム主催の「美しき北欧4カ国スペシャル8日間」の旅で、33人が参加し、5泊6日の観光だった。 |
朝涼や寄する漣人魚姫 |
あさすずや よするさざなみ にんぎょひめ |
Cool morning, the ripples moving
to the princess of mermaid. |
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チャーチル公園の北東端には、コペンハーゲンを代表する人魚姫の銅像がある。全長80cmの愛らしい姿の周りは、カメラの放列が絶えない。人魚姫は1836年にアンデルセンが発表した童話のヒロインである。 |
クロンボー城はコペンハーゲンの北約44kmにある港町ヘルシンオアの北東端にある城塞で、2000年にユネスコの世界遺産に登録されている。 |
夏の海シェークスピアのゐた古城 |
なつのうみ しぇーくすぴあの いたこじょう |
Summer sea,
Shakespeare
once stayed
at the old castle. |
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夏古城タペストリーのハムレット |
なつこじょう たぺすとりーの はむれっと |
Old castle in summer,
the tapestry of Hamlet. |
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城塞の入口・クラウンワーク門を入って左の壁にシェークスピアのレリーフがある。 |
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シェークスピアがこの地を訪れたとき、メモ魔で知られる彼は、種々のエピソードをメモし、やがてそれをヒントに四大悲劇の中でも特に優れた戯曲「ハムレット」を書いたという。 |
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北欧の旅/港町オスロの夏 |
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翌6月10日(日)、目を覚ますと、船はスカゲラク海峡 Skagerrak を横切ってオスロ・フィヨルドに入り、オスロを目指していた。 |
夏鴎小島の白きレストラン |
Summer sea gull,
white restaurant on a small island. |
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外海から100kmほど入ったオスロ・フィヨルドの最奥部に位置するオスロは、オスロ・フィヨルドに南面し、三方を山に囲まれた街並みは、緑豊かな自然と調和して、美しい。 |
フィヨルドの赤き叫びや大雪渓 |
Huge snowy valley,
red scream
of the fiord. |
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「叫び」はムンクが1893年に発表した油彩画で、彼の代表作である。極度にデフォルメされた人物や、血のように赤く染まったフィヨルドの夕景と不気味な形、赤い空に対比した暗い背景、遠近法を強調した構図。 この絵は、彼が感じた幻覚に基づいている。 |
「叫び」はこの絵の人物が発しているのではなく、「自然を貫く果てしない叫び」が聞こえるため、その恐怖から耳を塞いでいるのである。ムンクがこの絵を発表した際、当時の評論家たちに酷評されたが、後に一転、高く評価されるようになった。 |
衛兵の直立不動夏真昼 |
えいへいの ちょくりつふどう なつまひる |
Midday in summer,
a guard standing
at attention. |
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王宮には銃剣を担いだ衛兵が一人、直立不動の姿勢で勤務していた。衛兵をバックにした記念撮影はOKだが、話しかけてはならない。 |
勤務中の衛兵はサングラスを着用できないようで、ハンサムな若者であったが、とても眩しそうな目をしていた。サングラスをすると、伝統の衣装のイメージが損なわれることは間違いなので、彼らの高い美意識を感じる。 |
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夏のフィヨルド探訪 |
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6月10日(日)ノルウェーの首都オスロを観光したあと、翌11日(月)朝、オスロ中央駅からフィヨルド探訪の旅に出掛けた。 |
深山路の大雪渓や草の屋根 |
みやまじの だいせっけいや くさのやね |
Great snowy valley
at deep mountain area,
Roofs with weeds. |
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午後0時20分頃になると電車は海抜1000mほどの山地に入り、車窓に溶け始めた氷が浮かぶ湖が現れた。雪渓が見えてから僅か20分足らずの間に、周りは冬景色となった。 |
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フィヨルドの水面に映ゆる滝ひとつ |
ふぃよるどの みずもにはゆる たきひとつ |
A fall
reflected in the surface
of the fjord. |
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ノルウェー西部にある全長204km、最深部1308mのソグネフィヨルドは、世界一長くて深いフィヨルドである。入口はベルゲンの北72kmのノルウェー海にあり、そこから大地を裂くように東に切り込み、内陸部に進むにつれて何本ものフィヨルドに枝分かれしている。 |
フィヨルドに落ち込む滝や夏鴎 |
ふぃよるどに おちこむたきや なつかもめ |
A fall
falling into the fjord, summer seagulls. |
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ソグネフィヨルドは、約100万年前に形成された2000〜3000mもの厚さの氷河が約1万年前に溶け出し、海側に移動する際、その重さで谷底がU字型に削りとられ、その後に海水が入り込んで現在のようなフィヨルドが形成されたと考えられている。 |
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フィヨルドの奥へ奥へと青岬
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ふぃよるどの おくへおくへと あおみさき |
Blue capes
going and going
into the inner part
of the fjord. |
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群青の海より見上ぐ夏岬
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ぐんじょうの うみよりみあぐ なつみさき |
Summer capes, looking up
from the deep blue sea. |
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フィヨルドの天より下る神の滝 |
ふぃよるどの あめよりくだる かみのたき |
The God fall
going down
from the sky of fjord. |
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サーグ滝は1962年に日本画の巨匠・東山魁夷が描いたナーロイフィヨルド最大の滝である(写真上の右)。サーグとはノコギリという意味で、日本ではノコギリ滝と呼ばれているらしい。大量の融雪水が1000mを超える山頂から鋸(ノコギリ)の歯のようにジグザグになって一気に下ってくる迫力は神々しく、筆舌に尽くしがたい。付近の最大水深は230mという。 |
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夏のベルゲン |
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6月11日(月)ノルウェーのフィヨルドを観光し、スタルハイムに一泊。翌12日(火)、スタルハイム渓谷に別れを告げるときが来た。午前7時、ホテルのバックヤードに降りて、家内の構えるカメラの前で記念のポーズをとった。 |
氷河谷スタルハイムの夏の朝 |
ひょうがだに すたるはいむの なつのあさ |
A glacial valley,
Summer view at Stalheim. |
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9月9日を重陽(ちょうよう)というのは、九は陽の数で、月と日が重なるため。午前10時から上賀茂神社本殿で斎王代(さいおうだい)や相撲童子(すもうどうじ)32名ら関係者が出席し、菊花を献じて無病息災を祈願する重陽神事が斉行され、午前11時頃から細殿(ほそどの)南庭で、相撲童子による烏相撲が奉納され、斎王代が上覧した。 |
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フィヨルドの激流跨ぐ朝の虹 |
Morning rainbow straddling
the torrent of fjord. |
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迸る滝の白波虹の橋 |
White waves gushed from the fall,
a bridge of rainbow. |
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ノルヘイムスンの町を過ぎて間もなく、午前10時20分頃、ステインダールの滝に着いた。この滝はフィヨルドの壮大な滝からすると小規模だが、滝を裏側から眺められるので、名物の滝となっている。 |
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こなたより海のはじまり夏の空 |
Sky of summer, from here
the sea begins. |
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フィヨルドに眠るグリーグ夏礒辺 |
Summer sea shore,
Grieg sleeping
at fjord. |
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見下ろせば白夜の街の昼の景 |
Looking down
the daytime scenery
of the town
in the midnight sun. |
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ベルゲンの白夜の教会ハスキー犬 |
Husky dog, the church at Bergen
in the midnight sun. |
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水の都ストックホルム |
6月13日(水)午後2時頃、空路にてスウェーデンの首都ストックホルムに到着。 |
黄金の女王おわす夏の宮 |
The golden queen
being
in the summer palace. |
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水の宮ガムラスタンの夏景色 |
The water palace,
Gamla Stan
in a summer scenery. |
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北中の夕焼に染む旧市街 |
The old town
dyed with red
by the sunset
into the northern meridian. |
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海辺の町ヘルシンキ |
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ツアー最終日の7日目・14日(木)午前10時半、AY636便にてストックホルムを出発、約1時間のフライトでフィンランドの首都ヘルシンキに到着した。 |
夏港岩を穿ちしドームかな |
なつみなと いわをうがちし ドームかな |
Summer port,
the dome
made of drilled rock. |
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北舟の日記 |
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2007年7月20日(金)/東京 本日、第13集をアップ、北欧の旅シリーズの第一弾「夏のコペンハーゲン」の8句を追加した。既に600句を超え、数は順調に増えているが、レベルが上がったかどうかについては、写真技術ほどの上達はないというのが実感である。 |
芥川龍之介は生涯約600の俳句を残しているという。質的には雲泥の差があるとしても、少なくとも量的には彼を上回ったことになり、とても愉快である。 |
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いつの頃からか和田フォトの作品には自作の俳句を必ず載せることをルールとしてきた。半ば義務として、疲れた身体に鞭打って、通勤電車の中で、使い慣れた角川の季寄せとメモ帳を広げ、思索にふける。朝の寝ぼけた部分が残る頭でも、ロマンと感動をタップリと受けた旅の記憶から実景が鮮明に蘇り、楽しい創作タイムが始まる。 |
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旅は、感性を刺激する。世界の情景の前に、次々と発句が生まれる。湯水のようにとは行かないが、それでもどんどんできる。その中から良さそうな句を選び、推敲する。これが苦しいが、良い文句が絞り出せたときのうれしさは格別である。旅をしなければ、頭に浮かぶ情景は貧しく、生まれる詩句もまた貧しいだろう。そう思うと、「旅に出ることで感性に磨きがかかる」ということに気がついた。私のような才能に乏しい凡才でも、旅を続けることで、沢山シャッターボタンを押して、まぐれの名作を切り取ることができ、また、俳諧の世界でもまぐれに良句が生まれることがある。「旅は感性を育てる」からだろう。けだし名言だと自画自賛!(^^; |
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ともあれ、「継続は力なり」を信じて、これからも駄作を大量に詠んで行こう。そのうち何かがあることを信じて・・・。 |
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とねり少年角力大会 |
平成19年(2007)8月26日(日) |
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東京都足立区舎人(とねり)に鎮座する諏訪神社で、同じ足立区に所在する境川部屋の協力を得て、地元の子供たちによる奉納相撲大会が開催された。(撮影:K.T.) |
褌をもてきて相撲ふ童かな |
ふんどしを もてきてすもう わらべかな |
Children
wearing homemade loincloth
competing sumo wresting. |
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モンブラン登頂の旅 |
平成19年(2007)8月31日(金)〜9月14日(金) |
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夫婦二人で切符を手配し、現地の日本人ガイド白野さんにホテルを手配してもらい、いつもご一緒するご夫妻と二組でモンブラン登頂の旅に出かけた。(撮影:沖本陽子) |
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アイゼンの足取り軽き夏氷河 |
あいぜんの あしどりかろき なつひょうが |
The summer glacier, walking
with a light step of a climbing spike. |
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モンブラン青き陰引く雪の山 |
もんぶらん あおきかげひく ゆきのやま |
Mont Blanc,
a snow mountain drawing blue shadows. |
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9月8日(土)のアタックは、ガイドの白野さんと沖本の組は、グーテ小屋を午前3時に出発し、−15℃の中で標高差990mを登り、遂に午前8時5分、アルプス最高峰のモンブラン山頂(4,810m)に辿り着くことができた。写真は、登頂に成功した感動の一瞬! |
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アルプスの至高を極む夏の天
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あるぷすの しこうをきわむ なつのてん |
The summer sky, succeeded in reaching
the highest summit of the Alps. |
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暮れなずむ夏日に燃ゆるミディ針峰 |
くれなずむ なつびにもゆる みでぃしんぽう |
The lingering glow in the evening sky,
the Aiguille du Midi burning
by the summer sun. |
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諏訪大社十五夜相撲 |
長野県諏訪市 諏訪大社上社本宮 |
平成19年(2007)9月16日(日) |
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諏訪市の無形民俗文化財に指定されている「諏訪大社上社十五夜祭奉納相撲」の最大の目玉は、この相撲踊りで、「奥甚句」「名古屋甚句」「胸たたき」の三つで構成される。 |
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円陣の相撲踊や胸叩 |
えんじんの すもうおどりや むねたたき |
Sumo wrestling dance
in a circle,
beating their own chests. |
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感動の立山連峰 |
平成19年(2007)10月11日(木) |
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立山(たてやま)の主峰・雄山(おやま)(3,003m)に登った。中部山岳国立公園にある立山は、北アルプスの立山連峰に属する富山県の山で、富士山と白山(はくさん)と共に日本三名山と日本百名山に数えられている。(撮影:蓮野 渉) |
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澄める秋北アルプスの波のごと |
Clear autumn,
Northern Alps
look like waves. |
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アルプスの雄山頂上夏の天 |
Early spring, looking up
at the alpenglow. |
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立山は山頂に雄山神社の本殿が建つ主峰の雄山(おやま)(3,003m)・最高峰の大汝山(おおなんじやま)(3,015m)・富士ノ折立(ふじのおりたて)(2,998m)の3山から成り、立山三峰とも呼ばれる。また、立山に南の浄土山(じょうどさん)(2,831m)と北の別山(べっさん)(2,880m)をあわせて立山三山と呼ばれる。 |
夏山を映せし池の幾万年 |
The pond reflecting summer mountain,
for more than ten thousand years. |
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立山の喜寿に登りし夏嶺かな |
Climbing
of the summer peak
of
Tateyama
at seventeen-seven years old. |
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立山の聳ゆる主峰裾紅葉 |
The rising peak
of Tateyama,
colored leaves
at the foot. |
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雷鳥沢は立山屈指の紅葉の名所で、黄色の草もみじと緑の這い松、そして赤のナナカマドによるカラフルな裾模様が最高で、これ以上の絶景は無いと思われるほど素晴らしかった。 |
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ニュージー早春の旅 |
平成19年(2007)10月13日(土)〜20日(土) |
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家内と共にクラブツーリズム主催の「こだわりのニュージーランド全周デラックス8日間」のツアーに参加し、早春のニュージーランドを旅した。 |
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山頂の入日薄れて雪解風 |
Top of the mountain, light of setting sun
fading, snow melting wind blowing. |
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Early spring, looking up
at the alpenglow. |
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残雪のサザンアルプス群羊 |
Southern Alps
of remaining snow
for the packs of sheep. |
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春日照る山頂未だ夢の中 |
Spring sun shining, the mountain tops
still in the sleeping dream. |
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セコイアの森林浴や春の風 |
Sequoia forest bathing,
Spring wind breezing. |
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春の宵勝ち鬨あがるハカ踊り |
Spring evening,
War cry bursting
in the Haka dance. |
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春の夜燈火の果ては川向かふ |
Spring night,
the lights spreading
beyond the river. |
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櫛来社のケベス祭 |
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櫛来社 |
大分県国東市国見町 |
平成19年(2007)10月14日(日) |
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平成19年(2007)10月14日(日)、瀬戸内海の西部・周防灘(すおうなだ)に面する大分県国東市(くにさきし)国見町(くにみちょう)に鎮座する神社「櫛来社(くしくしゃ)」で炎の祭典・ケベス祭が行われた。(撮影:清原 浩) |
国見町の代表的な祭りが毎年10月14日に櫛来社(くしくしゃ)(旧・岩倉社)で行われるケベス祭(けべすまつり/けべすさい)である。起源や由来は一切不明で、謎のベールに包まれた祭りであるが火の粉の舞う荒々しい奇祭として知られ、平成12年(2000)12月25日に国の選択無形民俗文化財に指定されている。 |
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浦祭全裸で浴びる宵の潮 |
Beach ritual,
nude bathing
in the evening tide. |
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秋の宵ケベストウバの鬩ぎ合ひ |
あきのよい けべすとうばの せめぎあい |
Autumnal evening,
fighting
between Kebes and Tobas. |
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境内に積み上げられたシダの柴木の山に点火し、燃え盛る浄火を守る白装束の「トウバ」たちと、そこに突入しようとする奇怪な面を着けた「ケベス」が争う。 |
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ケベスは何度も突入を試み、ついに成功して棒でシダの山をかき回し火の粉を散らすと、その後はトウバも火のついたシダを持って境内を走り回り、参拝者を追い回す。このときに火の粉を浴びると厄が払われ、無病息災になるといわれる。 |
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南アフリカの旅 |
平成19年(2007)10月20日(月)〜31日(金) |
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Look JTB 「心ゆく旅 豪華列車ブルートレインを楽しむ迫力のビクトリアの滝と南アフリカ12日間」 に参加し、実質9日間、初夏の南アフリカの旅を満喫した。(撮影:松井公代) |
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雷鳴の轟く水煙虹の橋 |
らいめいの とどろくすいえん にじのはし |
A bridge of rainbow,
Thundering cloud of spray. |
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ボツワナ北東部にあるチョベ国立公園はボツワナで2番目に大きい国立公園で10,566km2(四国くらい)の広さがある。チョベ川の氾濫原を中心に多くの野生動物を観測することができる。 |
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夏入日野生王国茜色 |
なついりひ やせいおうこく あかねいろ |
Summer setting sun,
the kingdom of wilderness in red. |
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チョベ川の金波輝く夏の暮 |
ちょべがわの きんぱかがやく なつのくれ |
Summer nightfall,
golden waves shinning at Chobe River. |
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平成19年(2007)11月21日(水) |
JR博多駅前の博多駅交通センターから西鉄定期観光バスに乗り、「太宰府(だざいふ)半日コース」に参加した。参加者は筆者一人だけだった。 |
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太宰府や水面に深む秋の空 |
だざいふや みずもにふかむ あきのそら |
Dazaifu province,
the deepening sky of autumn,
reflected in the water. |
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若宮八幡裸祭 |
平成19年(2007)11月23日(金)・25日(日) |
撮影:清 原浩 |
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若宮の褌神輿秋の川 |
わかみやの ふんどしみこし あきのかわ |
A river in autumn,
Wakamiya portable
shrine
carried by men of fundoshi sash. |
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秋の潮上り神輿の濡褌 |
あきのしお のぼりみこしの ぬれふどし |
The tide in autumn,
Portable shrine in a return journey
carried by men
of wet fundoshi sash. |
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平成19年(2007)11月26日(月) |
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母校の大先輩である今村一憲さんから素晴らしい岡城址の写真をお送り頂いたので、トップページに追加させて頂いた。この写真を見て、岡城址が紅葉の名所であることを知り、また、石垣しか残っていないものの、かつての岡城は予想外に大きな城であったことに驚いている。 |
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松籟に紅葉散りなん岡城址 |
しょうらいに もみじちりなん おかじょうし |
Colored leaves
at the ruins of Oka castle
may be falling
for the rustling of pine trees. |
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栄枯盛衰、諸行無常を歌う「荒城の月」。赤や黄の鮮やかな紅葉は、はかないこの世の一瞬を精一杯謳歌しているように見える。 |
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池ノ上みそぎ祭 |
平成19年(2007)12月8日(土) |
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晴天に恵まれた岐阜市池ノ上町に鎮座する葛懸(かつらがけ)神社で毎年12月第二土曜日に開催される「池ノ上みそぎ祭」が開かれた。 |
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寒みそぎ大人褌子らも締め |
かんみそぎ おとなふんどし こらもしめ |
Winter purification ritual with water,
Children also wearing
fundoshi loincloth
for adalts. |
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岐阜っ子の厄除ふんどし寒の垢離 |
ぎふっこの やくよけふんどし かんのこり |
Winter purification ceremony with water,
Gifu natives
wearing fundoshi loincloth
for exorcism. |
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「池ノ上みそぎ祭」は、白の晒木綿に「池上宮みそぎまつり」と赤く右横書きされた鉢巻と厄除(やくよけ)と赤く書かれた白晒木綿の越中褌のみを締めた裸男(はだかおとこ)たちが赤鉢巻に赤の水褌(すいこん)のみを締めた神男(しんおとこ)を中心に渦を形成しながら練り歩き、葛懸神社のそばを流れる長良川で垢離(こり)を取る。 |
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寒垢離や赤褌の神男 |
かんごりや あかふんどしの しんおとこ |
Winter purification ceremony with water,
Shin Otoko the god man
wearing red fundoshi sash. |
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祭りは、午後3時、7時、10時の三回にわたって行われ、今年は延べ約400人が参加した。 |
寒垢離や気合で浸る長良川 |
かんごりや きあいでつかる ながらがわ |
Winter purification ceremony,
fired up for bathing
in Nagara River. |
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ネパール感動の旅 |
平成19年(2007)12月19日(水)〜25日(火) |
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妻と共に阪急旅行の「大自然ネパール感動の旅7日間」に参加した。霧に悩まされたが、世界最高峰のサガルマータ(エベレスト)(8,848m)を初め、ヒマラヤ山脈の眺望をたっぷりと楽しむことが出来た。(撮影:小池淳二) |
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ヒマラヤの神の雪座の燃ゆるごと |
ひまらやの かみのせつざの もゆるごと |
The snowy seats
of Himalayan Gods
look like burning. |
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ヒマラヤの雪嶺天を穿つ波 |
ひまらやの せつれいてんを うがつなみ |
Snowy peaks
of the Himalayas, |
sky-scraping waves. |
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雪山を拝むフェワ湖の遍路舟 |
ゆきやまを おがむふぇわこの へんろぶね |
Pilgrim boats of Phewa Lake,
Praying to the snowy mountains. |
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カトマンズは標高約1,300mのカトマンズ盆地に位置し、100万人が暮らすネパールの首都。かつては、カンティプール(栄光の都)と呼ばれていたこの都市は、古くから先住していたネワール族が暮らし、都市文明を築いてきた。 |
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午後、カトマンズの町内は相変わらず霧が晴れなかったが、エベレスト遊覧飛行のフライトにゴーサインが出た。空に飛び立つと、この旅行のフィナーレを飾るように雲ひとつ無いエベレスト(8,848m)が眼前に現れ、感動で身震いした。 |
雪嶺やひときわ高き神の山 |
せつれいや ひときわたかき かみのやま |
The snowy peak
of the God,
the highest of all. |
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エベレストは、ネパールでは サガルマータ
Sagarmãthã (〈大空の頭〉〈世界の頂上〉の意)と呼ばれている。 |
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北舟の日記 |
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2007年12月29日(土)/東京 60歳という還暦を迎えた平成19年(2007)は、1月1日の「509 初景色亥年還暦浪漫旅」からはじまり、第15集706句の「観世音秋桜揺るる散歩道」まで、約200句を創った。当面の目標である1000句まで、そんなに遠い道のりではなくなった。お陰様でアクセス件数も9万件を超えた。大変有り難いことだと思う。私は怠け者なので、どうしても発句しないといけない状況に追い込まれないと俳句が作れない。Wa☆Daフォトギャラリーというinternetのホームページに発表の機会があったからこそ、ここまで歩いてくることが出来た。 |
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それだけではない。旅をしたからこそ、色々なテーマに向かって17文字の世界一短い詩を考え、自分なりの世界を築くことができた。旅の作品には、自分の写真であれ、感動写真集作者の写真であれ、必ず俳句を付けるというルールをいつのまにか作り、自分に厳しくそのノルマを課したからこそ、700句という俳句が生まれた。作品の編集途上の通勤電車の中で、どの写真にどのような俳句を付けようかと考え、発句した。通勤鞄の中には「季寄せ」が入っている。それで季語を検索しながら、写真にふさわしいものをひねり出していった。「吟行」というスタイルがある。私は、旅の現場では撮影に夢中になっているので、吟行する余裕がない。私の吟行は、JR青梅線河辺駅から中央線新宿駅までの1時間10分の通勤電車の中である。 |
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駄作が多いことは百も承知している。しかし、素人の自分がこゝまで歩んでこれたのは、Wa☆Daフォトギャラリーという日本一のフォトギャラリーが生まれたお陰である。感動写真集の多くの仲間や、リピーター客、Googleという勝手に宣伝してくれる検索エンジン会社など、予期せぬ幸運と偶然と声援と、少しばかりのアイデアに支えられたからだろう。「自己顕示欲が強い男だ」という陰口があることも想像できる。しかし、自分の一生は一度しかチャンスがない。「Going my way」「継続は力なり」を信条に、来年も自分をアピールし、自己満足と少しだけの社会貢献ができることを信じて、歩き続けよう。 |
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英訳は骨の折れる作業である。なぜ英訳するのかと自問すれば、「誰もやっていないから」という答えしかない。英文俳句も700句を超えたのは凄いことだと、自分を誉めてやりたい。気力体力の続く限り、来年もマイペースで歩いてゆこう。明日には、未知の何かが起こることを期待して・・・。 |
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